ソフトバンク向けARROWS第2弾! |
既報の通り、ソフトバンクモバイルは9日行われた新商品発表会 「2012 Winter - 2013 Spring」において、「SoftBank 4G」に対応したAndroidスマートフォン「ARROWS A 201F」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)を2013年2月上旬以降に発売することを発表しました。
富士通ブランド端末としては「ARROWS A 101F」に次ぐソフトバンク向け第2弾となり、Android 4.1(開発コート名:JellyBean)を搭載したハイエンドスマートフォンとなります。
この記事では、発表会場においてモックアップ(模型)展示されていた同機を、写真と筆者の解説付きで紹介していきます。
画面は約4.7インチで、約1677万色表示可能なHD(720×1280ドット)液晶を搭載しています。この液晶は“Super Clear Panel”呼ばれるもので、液晶と、正面ガラスを密着させることで光の乱反射を防いでより見やすくしています。正面に物理キーを搭載していない点が、従来の富士通ブランドのAndroidスマートフォンとは大きく異なります。富士通ブランド端末では、水に濡れた時の操作性や誤操作防止を重視して物理キーを搭載してきただけに、この変化は非常に気になるところです。
説明員によると、「バッテリーの大容量(2420mAh)化に伴って、バッテリー搭載スペースをそれなりに確保しなくてはならない。本体サイズの過剰な大型化を避けるために、今回、富士通としては初めてシステムキー(戻る・ホーム・メニュー)を物理キーではなく、画面内に搭載することにした」とのことです。
富士通ブランドとしては初の画面内システムキーの配列は左から順に「戻る」、「ホーム」、「メニュー」という配列で、今までの富士通ブランド端末の物理キーと比較すると、メニューキーと戻るキーが逆になっています。Googleのレファレンスでは、メニューキー(相当の機能)はアプリ内に実装し、システムキーとして代わりにタスクキーを配置するように推奨していますが、操作頻度等を考慮した結果、システムキーとしてタスクではなくメニューを配置したそうです。タスクキーはホームキーの長押しで代用できるのは従来機と同様です。
筐体カラーはオーシャンブルー、スパークリングピンク、ブラック、ホワイトの4色です。背面はブラックのみ、つや消し加工で、それ以外はつや付き加工となっています。“富士通らしい”カラーリングである(と、個人的に思っている)オーシャンブルーとスパークリングピンクに関しては、グラデーション加工が施されています。背面の形状を見ていると、「ARROWS X LTE F-05D」を彷彿とさせる印象があります。
背面上部のメインカメラは1320万画素のソニー製の裏面照射式CMOSセンサー「Exmor R for Mobile」で、スペック的には101Fから据え置きです。赤外線ポートや「スマート指紋センサー」も、101Fと同様です。
おサイフケータイ(モバイルFeliCa)に関しては、NFC(Near Field Communication)にも対応し、海外でNFCを使ったサービスもアプリさえあれば受けられるようになりました。もちろん、「Android Beam」も使えます。
本体上面にはマイクロUSB端子(MHL出力兼用)とイヤホンマイク端子が配されています。イヤホンマイク端子は、富士通モバイルコミュニケーションズ(旧富士通東芝モバイルコミュニケーションズ)が手がけた「REGZA Phone IS04」と「REGZA Phone T-01C」以来となる、カバーのない、浸水を許容するタイプになりました。利便性を重視した結果、このタイプが”復活”したようです。本体下面には通話用マイクがあります。
左側面には色々集合していて、電源ボタン、ボリュームボタン、ストラップホールがあります。先述のとおり、本体正面には物理キーを搭載していませんので、スリープとその復帰はこの電源ボタンかスマート指紋センサーを短く押す必要があります。右側面は、裏ぶたを外すためのくぼみのみ用意されています。
側面をよく見ると分かりますが、画面側から背面側に向かって弧を描いたようなデザインになっています。これは、聞き忘れてしまったのですが、“ARROWS”(弓矢)をモチーフにしているのでしょうか。
CPUは、クアルコム製のクアッドコアCPU、「APQ8064」(Snapdragon S4 Pro)を搭載しており、最大で1.5GHzで稼働します。ARROWSでクアッドコア、と言われるとNVIDIAのTegra 3を思い出す方も多いと思いますが、説明員によると、「今回は、AXGPへの対応などの事情もあり、クアルコムのCPUになった」とのことです。システムメモリー(RAM)は2GB、本体ストレージ(ROM)は32GBと、より余裕のある構成となっています。
今回はモック展示ということで、その実力の片鱗を感じることができませんでしたが、早く実機に触れたい次第です!
■主な対応サービス・機能
ワンセグ | ○ | 赤外線通信(IrDA) | ○ | Bluetooth® | ○ |
---|---|---|---|---|---|
おサイフケータイ® | ○ | S!メール(MMS) | ○ | Wi-Fi | ○ |
世界対応ケータイ | ○ | ULTRA SPEED | ○ | SoftBank 4G | ○ |
GPS | ○ | デコレメール | ○ | スマートセキュリティ | ○ |
緊急速報メール | ○ | プラチナバンド | ○ | NFC | ○ |
■主な仕様
通信方式 | 国内 | W-CDMA方式(900MHz/1.5GHz/2.1GHz) AXGP方式(2.5GHz) |
---|---|---|
海外 | W-CDMA方式、GSM方式(900MHz/1800MHz/1900MHz) | |
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ | 約65×129×10.9mm(突起部除く)[暫定値]/約145g[暫定値] | |
連続通話時間/待受時間 | W-CDMA網 | 未定 |
GSM網 | 未定 | |
AXGP網 | - | |
ディスプレー | 約4.7インチHD(1,280×720ドット)液晶(最大1,677万色) | |
モバイルカメラ(画素数/タイプ) | メイン | 有効画素数約1,310万画素/CMOS(AF・手ぶれ補正) |
サブ | 有効画素数約120万画素/CMOS | |
外部メモリー/推奨容量 | microSDXCカード(別売)/最大64GB | |
内蔵メモリー | ROM | 32GB |
RAM | 2GB | |
Wi-Fi(対応規格、周波数) | IEEE 802.11 a/b/g/n(2.4GHz、5GHz) | |
Bluetooth® | Ver.4.0 | |
プラットフォーム | Android 4.1 | |
カラーバリエーション | オーシャンブルー、スパークリングピンク、ブラック、ホワイト |
記事執筆:せう
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