LTE-Advancedの効果的な展開を可能にする基地局開発を開始

NTTドコモは21日、「LTE-Advanced」の効果的な展開に向け、複数のLTE-Advanced対応基地局を効率的に制御する「高度化C-RAN(Centralized Radio Access Network)アーキテクチャ」と、高度化C-RANアーキテクチャを実現するための高密度基地局装置の開発に取り組むことを発表している。

これにより、駅や大規模商業施設などの通信量が特に多い地域において、集中的に無線容量とスループットの向上を実現するという。

「高度化C-RANアーキテクチャ」は、LTE-Advancedの主要な技術であるキャリアアグリゲーション技術を活用し、広域をカバーするマクロセルと、局所的なエリアをカバーするスモールセルを高度に連携させる、NTTドコモが提唱する新たなネットワークアーキテクチャ。

マクロセルにスモールセルを追加して「アドオンセル」を構成することにより、キャリアアグリゲーション技術によるスループットの向上に加え、マクロセルにおける移動中の接続性を維持しつつ、スモールセルの特徴である無線容量の拡大を図ることが可能になる。

本アーキテクチャを実現する高密度基地局装置は、リモート設置型基地局の基地局制御部(親局)となり、従来のマクロセルの子局と新たなアドオンセルの子局を合わせて、最大48台まで収容が可能になるという。

親局が収容する任意のセルの組み合わせによるキャリアアグリゲーションが可能であり、アドオンセルの柔軟な展開が可能となる。将来的には複数の高密度基地局装置を組み合わせることにより、子局の収容数を拡張できる。

下りスループットは、キャリアアグリゲーションの最大スループットである3Gbpsまで容易に拡張可能だが、この通信速度はLTE-Advancedサービス提供時の最大速度とは異なる。

記事執筆:shimajiro


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