Storeアプリだけでどうにかなるかな……? |
ASUS(エイスース)製の「ASUS VivoTab TF600T」とともにWindows 8のARMプロセッサー向けバージョン「Windows RT」を使っていくレビューの3回目です。
前回は、TF600Tの起動時間をチェックしてみました。Fast Bootを使ったWindows PCと比べると若干遅いものの、通常起動、あるいは他のタブレットプラットフォームよりも速い、といった感じであることが分かりました。
今回は、第1回でも触れたWindows RTの“弱点”であるアプリケーション環境の実際を2回に分けて詳しく見ていこうと思います。まずは、Windows 8では「デスクトップアプリケーション」(以下、デスクトップアプリ)と呼ばれる、今までのWindowsアプリケーションについて見てみましょう。
■今までのデスクトップアプリは動きません……
第1回でも書いた通り、Windows RTは、あくまでもWindows 8のエディション(ラインナップ)のひとつです。となると、今までのデスクトップアプリが稼働することを期待する方も少なくないでしょう。Windows最大の強みの一つは“互換性”ですから。
しかし、Windows RTは、今までのWindowsとは異なるARMアーキテクチャのCPUで動くエディションです。そのため、Windowsの強みである互換性をいくらか捨てている部分があります。
その最たる例が、デスクトップアプリは、プリインストールされているもの以外追加することができないのです。上のスクリーンショットは、不要ファイル削除アプリ「CCleaner」をインストールしようとした際のエラーダイアログです。このインストーラーは、きちんとデジタル署名されています。なのに、こんなメッセージが出てしまうのです。他のデスクトップアプリでも同様で、インストールに進むことすらできません。
■プリインストールされているデスクトップアプリは動きます
先述の通り、プリインストールされているデスクトップアプリであれば、Windows RTでも使えます。例えば、Internet Explorer 10はWindows 8のユーザーインターフェイス(Modern UI)用のものだけでなく、デスクトップアプリとしても用意されていて、Windows RTでも同様です。ただし、Windows RTではAdobe Flash以外のアドオンは追加できません。アドオンでサードパーティー製検索バーなどを愛用していた方は、そこは我慢しなければならない、ということになります。そのほか、OS標準の各種ツールもRTで利用可能です。
■Office 2013 RTがあることは強み!(でも要注意)
デスクトップアプリの利用目的として、一番大きいものの一つとして、Microsoft Officeファミリーの利用、という方も少なくないと思います。Windows RTには、最新のMicrosoft Office 2013のRT版(Office 2013 RT)のライセンスが標準で添付されています。
添付しているのは、Office Home and Student 2013(日本未発売)のWindows RT版で、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteを利用可能です。TF600Tでは、まだ製品版が登場していなかったこともあり、プレビュー版をプリインストールしていますが、初期設定後、Windows Updateを実行することで製品版にバージョンアップすることができます。
RT版を含め、Office Home and Studentは、本来は商用利用(仕事での利用)ができない(Office 2010世代では、ウィンドウにわざわざ“non-commercial use”って出ていたくらい )のですが、Office Home and Student 2013 RTでは、日本だけライセンス例外事項をわざわざ設けて、商用利用ができるようになっています。仕事でWordで文章を作ったり、Excelで表計算・グラフ作成を行ったり、PowerPointでプレゼン資料を作成したり……、といったことが何の後ろめたさもなくできるのです。
ただし、注意が必要な面もあります。Excelにおいてマクロが使えないなど、制約事項も少なくありません。制約のある機能をバリバリ使っている場合は、ちょっと残念なところではあります。
やはり、好きなようにアプリをインストールしたい、と思う方も少なくないでしょう。Windows RTでは、このようなニーズを満たすにはModern UIのアプリに頼るしかありません。次回は、Modern UIアプリでどこまで使い勝手を向上できるか検証していきます。
■関連リンク
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しかし、Windows RTは、今までのWindowsとは異なるARMアーキテクチャのCPUで動くエディションです。そのため、Windowsの強みである互換性をいくらか捨てている部分があります。
その最たる例が、デスクトップアプリは、プリインストールされているもの以外追加することができないのです。上のスクリーンショットは、不要ファイル削除アプリ「CCleaner」をインストールしようとした際のエラーダイアログです。このインストーラーは、きちんとデジタル署名されています。なのに、こんなメッセージが出てしまうのです。他のデスクトップアプリでも同様で、インストールに進むことすらできません。
■プリインストールされているデスクトップアプリは動きます
先述の通り、プリインストールされているデスクトップアプリであれば、Windows RTでも使えます。例えば、Internet Explorer 10はWindows 8のユーザーインターフェイス(Modern UI)用のものだけでなく、デスクトップアプリとしても用意されていて、Windows RTでも同様です。ただし、Windows RTではAdobe Flash以外のアドオンは追加できません。アドオンでサードパーティー製検索バーなどを愛用していた方は、そこは我慢しなければならない、ということになります。そのほか、OS標準の各種ツールもRTで利用可能です。
■Office 2013 RTがあることは強み!(でも要注意)
デスクトップアプリの利用目的として、一番大きいものの一つとして、Microsoft Officeファミリーの利用、という方も少なくないと思います。Windows RTには、最新のMicrosoft Office 2013のRT版(Office 2013 RT)のライセンスが標準で添付されています。
添付しているのは、Office Home and Student 2013(日本未発売)のWindows RT版で、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteを利用可能です。TF600Tでは、まだ製品版が登場していなかったこともあり、プレビュー版をプリインストールしていますが、初期設定後、Windows Updateを実行することで製品版にバージョンアップすることができます。
RT版を含め、Office Home and Studentは、本来は商用利用(仕事での利用)ができない(Office 2010世代では、ウィンドウにわざわざ“non-commercial use”って出ていたくらい )のですが、Office Home and Student 2013 RTでは、日本だけライセンス例外事項をわざわざ設けて、商用利用ができるようになっています。仕事でWordで文章を作ったり、Excelで表計算・グラフ作成を行ったり、PowerPointでプレゼン資料を作成したり……、といったことが何の後ろめたさもなくできるのです。
ただし、注意が必要な面もあります。Excelにおいてマクロが使えないなど、制約事項も少なくありません。制約のある機能をバリバリ使っている場合は、ちょっと残念なところではあります。
やはり、好きなようにアプリをインストールしたい、と思う方も少なくないでしょう。Windows RTでは、このようなニーズを満たすにはModern UIのアプリに頼るしかありません。次回は、Modern UIアプリでどこまで使い勝手を向上できるか検証していきます。
記事執筆:せう(Sho INOUE)
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