TD-LTE完全互換のAXGPがさらに進化!

Wireless City Planning(ワイヤレスシティープランニング、以下、WCP)は24日、総務省が受け付けを行なっていた広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)用に新たに割り当てる2.5GHz帯の25MHz幅(2625MHz~2650MHz)の割り当てに対し、申請を行ったことが明らかとなった。

申請を行ったことは、WCPの親会社であるソフトバンクにおいて、携帯電話事業会社のソフトバンクモバイル取締役専務執行役員CTO宮川潤一氏がTwitterにてつぶやいたことで判明。

また、同氏は、下り速度740Mbpsを近未来実現することも示唆している。

Wireless City Planningにて、2.5GHzの免許申請を致しました。下り速度740Mbpsを近未来実現します。TDD技術のパイオニア Willcom軍団。継続は力なり。日本のモバイルブロードバンドを世界一に…を合言葉に頑張ります。#willcom

Twitter / miyakawa11: Wireless City ...

昨日提出したばかりの2.5GHz免許申請書なので、今後ひと月程の間にお役所から開示されると思いますので、それまではもう少しお待ち下さい。AXGPの進化はまだまだ続きます。RT @x_aoki: 740Mbpsってどういうことですか?

Twitter / miyakawa11: 昨日提出したばかりの2.5GHz免許申請書なので、今後ひと月 ...


今回の申請は、総務省がBWA用に新たに割り当てる2.5GHz帯の25MHz幅(2625MHz~2650MHz)の割り当て申請を2013年5月24日〜6月24日まで受け付けていたものに対し、Wireless City Planningが申請を行ったということだ。

この申請では、2.5GHz帯の追加割り当てについて、2013年4月12日に全国を対象に次世代ネットワーク構築を基礎にした下り最大150Mbps以上のBWAサービスを提供する計画がある事業者を割り当ての対象とする方針が示され、2013年5月17日にその方針を電波監理審議会が原案通りで適当であると答申していたものに沿って受付を行なっていた。

これに対し、追加割り当ての対象となる計画がある事業者として、UQコミュニケーションズとWCPの2社が当てはまり、両社ともに割り当てを希望していた。割り当て希望事業者は、制定された開設指針に沿って、受付期限までに特定基地局開設計画の認定申請書を提出することになっていた。

この特定基地局開設計画の中に今回の宮川氏のつぶやきにもある下り最大740Mbpsの内容が含まれているということになる。現在、WCPでは、TD-LTE(TDD-LTE)方式と完全互換性のある「AXGP」方式にてネットワークを構築しており、周波数帯の追加割り当てとともに、FDD-LTE方式で進められている次世代規格「LTE-Advanced」と同様に、4×4や8×8のMIMOやキャリアアグリゲーション(CA)などの技術が盛り込まれる「TD LTE-Advanced」ベースであると見込まれる。

詳細については、近いうちに総務省から申請内容が開示されるほか、恐らく、WCPもしくはソフトバンクグループからなんらかの発表があるのではないかと思われる。

記事執筆:S-MAX編集部


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総務省|広帯域移動無線アクセスシステムの高度化のための 特定基地局の開設計画に係る認定申請の受付