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コンパクトな筐体に高性能とオシャレをぎゅっと凝縮! |
既報の通り、NTTドコモは10日、2013年冬から2014年春にかけて発売する予定の新機種および新サービスを発表する「2013-2014冬春モデル新商品発表会」を開催し、シャープ製のAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE EX SH-02F」(以下、SH-02F)を発表しました。
同時に発表されたスマートフォン多くが10月中や年内発売を控える中で、唯一来年1月の発売を予定しているSH-02Fですが、既に発表会の展示会場には実機が展示されており、実際に触って試せる状態となっていました。そこで実際の使用感を写真と共に解説していきたいと思います。
SH-02Fはドコモがアピールしている「おすすめの3機種」からは外れている機種ですが、そのポテンシャルは相当に高いもの。最大の特徴は4.5インチでフルHDを実現したIGZO液晶です。
4.5インチサイズでのフルHD液晶を搭載したスマートフォンは世界初であり、同社はソフトバンク向けにも同液晶を用いた「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」を発表していますが、こちらは発表会ではモックのみの展示だったため、実際にその液晶を目にするのは今回が初となりました。
本体を手にとって見れば一目瞭然、グラビア印刷すらも凌駕する487ppiの解像度を誇るその画面はまさに超写真画質。一目見ただけでは写真のハメコミ合成なのか実際の液晶画面なのかすら分からなくなるほど。もはや肉眼で1つ1つのピクセルを確認することは不可能です。

どこまでも美しい液晶画面
4.5インチという画面サイズも絶妙で、5インチサイズでは筐体が大きくなり過ぎて手に余り、4インチサイズでは若干小ささを感じていた筆者としてはベストに近く、その画面サイズを横幅63mmというコンパクトな筐体に収めてしまった点は賞賛に値します。
実際に本体を手に取ってみると画面サイズと筐体サイズのバランスの良さに感動するほどで、片手で扱いやすく、しかも画面も十分に大きいという、まさに矛盾した要望を完璧に1つにまとめ上げてしまった“凄まじい完成度”を感じます。
筆者的には、これまで4.5インチクラスにフルHDは少々オーバースペックではないかと考えていましたが、クアッドコアCPUによる軽快な動作や美しい画面を見てその考えも一変。このレベルで作られてしまっては否定の言葉が見つかりません。
今回ドコモが発表したコンパクトサイズのスマートフォンとしては、ソニーモバイル製の「Xperia Z1f SO-02F」がありますが、あちらは4.3インチHD液晶であり、筐体の横幅も65mmとSH-02Fよりも若干幅が広くなっています。実際に手に取った場合の感覚はほぼ変わりませんが、よりハイスペックでコンパクトなSH-02Fには大きなアドバンテージがあるように感じました。
液晶以外でも注目すべき点は多く、例えば本体正面下部にはLEDイルミネーションが内蔵されており、電話やメールの着信を光で教えてくれたり、充電時にも充電中や充電完了を色で教えてくれるなど、フィーチャーフォンを髣髴とさせる利便性の良さがあります。
また背面カバーは取り外しが可能で、純正オプションのカバーと交換することで、自由にカラーやデザインを変更することが可能に。
説明員によれば、スマートフォンにカラフルなカバーケースを付けるのが一般化している中で、せっかく薄型で小型の端末を作ってもカバーケースを付けることで大きくなってしまうのは本末転倒でもあるため、それならいっそのこと背面カバーそのものを自由に着せ替えできるようにしてしまおうということからこのアイデアが採用されたそうです。

主に女性向けを意識したポップなデザインの背面着せ替えカバー
単なるハイエンド性能を凝縮した小型スマートフォンというだけでなく、ユーザーの利便性や遊び心を忘れない姿勢には強く好感が持てます。スマートフォンをただの道具としてではなく、オシャレに持ち歩くファッションの一部として使うことを意識した設計コンセプトと言えそうです。
性能面では上記のように4.5インチ・フルHDのIGZO液晶の搭載やクアルコム社製2.2GHz駆動のクアッドコアCPU「MSM8974」を搭載するほか、内部ストレージに16GB、メインメモリに2GB、外部ストレージには最大64GBのmicroSDXC対応など、ほぼハイエンドに近い構成。コンパクト機種だから性能ではある程度妥協しなくては、という今までの常識も覆す機種となっています。
筐体全体のデザインは非常にシンプルで、物理キーは電源キーと音量調節キー程度。イヤホンジャックとmicroUSB端子はキャップレス防水となっています。面白い点としては、電源キーが本体上部の中央に配置されている点です。一般的なAndroid端末では電源キーが本体側面に付いているため、電源のON/OFFでは最初慣れるまで戸惑うかもしれません。

背面。カメラとスピーカーが控えめに配置されている

底面。マイクとmicroUSB端子がある

右側面。とくに機能はなく、完全にツライチとなっている

上面。中央に見えるのが電源キー。左側にあるのがイヤホンジャック

左側面。音量調節キーのみがある
多くのスマートフォンが画面の大型化に伴い筐体サイズも大型化させていく中で、狭額縁技術と自社の液晶技術を駆使して大画面のコンパクトスマートフォンを投入してきたことは本当に驚愕であり、久々に日本が持つ技術力の高さを垣間見た気がしました。
これまでフィーチャーフォンやスマートフォンを作り続けてきた企業の多くが相次いで撤退や撤退発表を行った今年ですが、その中でもシャープは堅実にブランド力をつけ、業界での生き残り策を常に模索しています。このSH-02Fにもその意気込みがひしひしと感じられ、上位機種でありドコモから「おすすめの機種」として選定された「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」が注目される中でも、しっかりとしたモノ作りで多機種展開を行っているあたりにも好感が持てます。
SH-02Fは、高性能とカジュアルさの2面性を持っています。コンパクト機が欲しいけど性能でも妥協したくないというハイエンド指向の層から、オシャレにカバーを着せ替えて楽しみたいというライトユースまで、幅広く指示される機種になるのではないでしょうか。
最後に、協力ブログ「ゼロから始めるスマートフォン」が撮影した展示会場での実機操作動画を紹介しておきます。参考にしていただければ幸いです。
AQUOS PHONE EX SH-02Fのハンズオン動画 - YouTube
◯主な仕様
※1 一般に想定されるスマートフォンの利用(Web閲覧、アプリの利用等、約80分間/日の利用)があった場合の電池の持ち時間です(NTTドコモ調べ)。実際の利用状況(連続通話や動画を大量にダウンロードした場合など)によっては、それを下回る場合があります。なお、各機種の実使用時間については、 順次ドコモのホームページで公表される予定。
※2 IEEE802.11acドラフト版に対応。
※3 ステレオイヤホン[試供品](同梱)が必要。
※今回試した展示機および仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・docomo AQUOS PHONE EX SH-02F(NTTドコモ)
・携帯電話・スマートフォン(SH DASH) (シャープ)
4.5インチサイズでのフルHD液晶を搭載したスマートフォンは世界初であり、同社はソフトバンク向けにも同液晶を用いた「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」を発表していますが、こちらは発表会ではモックのみの展示だったため、実際にその液晶を目にするのは今回が初となりました。
本体を手にとって見れば一目瞭然、グラビア印刷すらも凌駕する487ppiの解像度を誇るその画面はまさに超写真画質。一目見ただけでは写真のハメコミ合成なのか実際の液晶画面なのかすら分からなくなるほど。もはや肉眼で1つ1つのピクセルを確認することは不可能です。

どこまでも美しい液晶画面
4.5インチという画面サイズも絶妙で、5インチサイズでは筐体が大きくなり過ぎて手に余り、4インチサイズでは若干小ささを感じていた筆者としてはベストに近く、その画面サイズを横幅63mmというコンパクトな筐体に収めてしまった点は賞賛に値します。
実際に本体を手に取ってみると画面サイズと筐体サイズのバランスの良さに感動するほどで、片手で扱いやすく、しかも画面も十分に大きいという、まさに矛盾した要望を完璧に1つにまとめ上げてしまった“凄まじい完成度”を感じます。
筆者的には、これまで4.5インチクラスにフルHDは少々オーバースペックではないかと考えていましたが、クアッドコアCPUによる軽快な動作や美しい画面を見てその考えも一変。このレベルで作られてしまっては否定の言葉が見つかりません。
今回ドコモが発表したコンパクトサイズのスマートフォンとしては、ソニーモバイル製の「Xperia Z1f SO-02F」がありますが、あちらは4.3インチHD液晶であり、筐体の横幅も65mmとSH-02Fよりも若干幅が広くなっています。実際に手に取った場合の感覚はほぼ変わりませんが、よりハイスペックでコンパクトなSH-02Fには大きなアドバンテージがあるように感じました。
液晶以外でも注目すべき点は多く、例えば本体正面下部にはLEDイルミネーションが内蔵されており、電話やメールの着信を光で教えてくれたり、充電時にも充電中や充電完了を色で教えてくれるなど、フィーチャーフォンを髣髴とさせる利便性の良さがあります。
また背面カバーは取り外しが可能で、純正オプションのカバーと交換することで、自由にカラーやデザインを変更することが可能に。
説明員によれば、スマートフォンにカラフルなカバーケースを付けるのが一般化している中で、せっかく薄型で小型の端末を作ってもカバーケースを付けることで大きくなってしまうのは本末転倒でもあるため、それならいっそのこと背面カバーそのものを自由に着せ替えできるようにしてしまおうということからこのアイデアが採用されたそうです。

主に女性向けを意識したポップなデザインの背面着せ替えカバー
単なるハイエンド性能を凝縮した小型スマートフォンというだけでなく、ユーザーの利便性や遊び心を忘れない姿勢には強く好感が持てます。スマートフォンをただの道具としてではなく、オシャレに持ち歩くファッションの一部として使うことを意識した設計コンセプトと言えそうです。
性能面では上記のように4.5インチ・フルHDのIGZO液晶の搭載やクアルコム社製2.2GHz駆動のクアッドコアCPU「MSM8974」を搭載するほか、内部ストレージに16GB、メインメモリに2GB、外部ストレージには最大64GBのmicroSDXC対応など、ほぼハイエンドに近い構成。コンパクト機種だから性能ではある程度妥協しなくては、という今までの常識も覆す機種となっています。
筐体全体のデザインは非常にシンプルで、物理キーは電源キーと音量調節キー程度。イヤホンジャックとmicroUSB端子はキャップレス防水となっています。面白い点としては、電源キーが本体上部の中央に配置されている点です。一般的なAndroid端末では電源キーが本体側面に付いているため、電源のON/OFFでは最初慣れるまで戸惑うかもしれません。

背面。カメラとスピーカーが控えめに配置されている

底面。マイクとmicroUSB端子がある

右側面。とくに機能はなく、完全にツライチとなっている

上面。中央に見えるのが電源キー。左側にあるのがイヤホンジャック

左側面。音量調節キーのみがある
多くのスマートフォンが画面の大型化に伴い筐体サイズも大型化させていく中で、狭額縁技術と自社の液晶技術を駆使して大画面のコンパクトスマートフォンを投入してきたことは本当に驚愕であり、久々に日本が持つ技術力の高さを垣間見た気がしました。
これまでフィーチャーフォンやスマートフォンを作り続けてきた企業の多くが相次いで撤退や撤退発表を行った今年ですが、その中でもシャープは堅実にブランド力をつけ、業界での生き残り策を常に模索しています。このSH-02Fにもその意気込みがひしひしと感じられ、上位機種でありドコモから「おすすめの機種」として選定された「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」が注目される中でも、しっかりとしたモノ作りで多機種展開を行っているあたりにも好感が持てます。
SH-02Fは、高性能とカジュアルさの2面性を持っています。コンパクト機が欲しいけど性能でも妥協したくないというハイエンド指向の層から、オシャレにカバーを着せ替えて楽しみたいというライトユースまで、幅広く指示される機種になるのではないでしょうか。
最後に、協力ブログ「ゼロから始めるスマートフォン」が撮影した展示会場での実機操作動画を紹介しておきます。参考にしていただければ幸いです。
AQUOS PHONE EX SH-02Fのハンズオン動画 - YouTube
◯主な仕様
機種 | AQUOS PHONE EX SH-02 |
寸法 (高さ×幅×厚さ:mm) | 約128×63×9.8 |
質量(g) | 約122 |
LTE連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 未定 |
3G連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 未定 |
GSM連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 未定 |
連続通話時間 (3G/GSM)(分) | 未定 |
実使用時間(時間)※1 | 未定 |
メインディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数) | 約4.5インチ 1080×1920 フルHD TFT液晶(IGZO) 1677万色 |
バッテリー容量 | 2120mAh |
ROM/RAM | 16GB/2GB |
外部メモリ (最大対応容量) | microSD (2GB) microSDHC (32GB) microSDXC (64GB) |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約1630万画素/約1590万画素 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約120万画素/約120万画素 |
CPU (チップ名/クロック) | MSM8974 (2.2GHzクアッドコア) |
OS | Android 4.2 |
「Xi」(クロッシィ) (LTE) | 150Mbps/50Mbps |
LTE対応周波数帯 (2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz) | (○/○/○/○) |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14Mbps/5.7Mbps |
Wi-Fi(無線LAN) (11a/b/g/n/ac※2) (Wi-Fiテザリング同時接続台数) | ○ (○/○/○/○/○) (10台) |
GPS/オートGPS(◎は海外対応) | ◎/○ |
赤外線通信 | ― |
Bluetooth | ○(4.0) |
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応) | ◎※3/― |
防水/防塵 | ○/― (IPX5、7/―) |
おくだけ充電 | ― |
色 | Magenta White |
製造メーカー | シャープ |
※2 IEEE802.11acドラフト版に対応。
※3 ステレオイヤホン[試供品](同梱)が必要。
※今回試した展示機および仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
記事執筆:あるかでぃあ
■関連リンク
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