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既報通り、NTTドコモが販売するファーウェイ製「Wi-Fi STATION HW-01F」(以下、HW-01F)とLGエレクトロニクス製「Wi-Fi STATION L-02F」(以下、L-02F)というモバイルWi-Fiルーター2機種向けにLTE国際ローミングへの対応が行われるソフトウェア更新が公開された。

今回、このソフトウェア更新を適用することで、海外のSIMカードを使ってLTE接続が可能になることが確認できたので紹介する。

なお、両機種ともに海外のSIMカードを利用する場合には事前にSIMロック解除は別途手続が必要となる。写真はSIMロック解除したL-02FでマレーシアのMaxisのLTEに接続したもの。

まず、前提として今回のソフトウェア更新はあくまでL-02FおよびHW-01FにNTTドコモのSIMカードを装着した状態でLTE国際ローミングに対応した国・地域での海外利用を目的としたものとなる。

ただ、それにより、これまでにもSIMロック解除に対応していたため、SIMロック解除を行った上であれば、LTE国際ローミングではない、海外のSIMカードでの利用が可能となったということだ。

これまで、NTTドコモのモバイルWi-FiルーターはSIMロックを解除しても海外ではLTE接続が利用できない状況が長らく続いていた。

これに先日公開されたソフトウェア更新に含まれるLTE国際ローミングへの対応によって、結果的に海外のプリペイドSIMカードを利用した状態でもLTE接続が可能となった。

NTTドコモのモバイルWi-Fiルーターでは今回、L-02FとHW-01Fにソフトウェア更新によってLTE国際ローミング対応になったので、この2機種についてはSIMロックを解除して海外のプリペイドSIMカードを使ったLTE接続が利用可能になった。逆に言うと、これより前に発売されている機種についてはSIMロックを解除しても海外でLTEは利用不可能なのだと思われる。

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SIMロック解除したHW-01Fでマレーシア CelcomのLTEに接続


国内の携帯電話会社から販売されているモバイルWi-FiルーターではSIMロックのかかっていない“SIMフリー”モデルであるイー・モバイルのモバイルWi-Fiルーター(Pocket WiFi GL01PおよびGL02P、GL04P、GL06P)が海外ではLTE接続ができなくなっているため、携帯電話会社から発売されるモバイルWi-Fiルーターで海外のLTEが利用可能なのはL-02Fが初となり、L-02FやHW-01Fを使っている人には嬉しいアップデートと言えそうだ。

ただし、L-02Fが対応しているLTEの周波数(Band 1/Band 3/Band 19/Band 21)以外のLTEには接続ができないので、その点には注意が必要だ。

L-02FやHW-01Fは直営Webストア「ドコモオンラインショップ」で購入できるほか、単体ではAmazon.co.jpにて白ロムが販売されている。海外の現地SIMカードを利用するだけであれば、白ロムを購入して持っていくということもありだろう。




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モバイルWi-Fiルータ『L-02F』SIMロック解除&ソフトウェア更新適用で海外SIMでLTE利用可能に | shimajiro@mobiler
モバイルWi-Fiルータ『HW-01F』向けにLTE国際ローミング対応のソフトウェア更新が提供開始!SIMロック解除すると海外SIMでLTE利用にも対応 | shimajiro@mobiler

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