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arrowsスマホ史上最高性能を謳う待望の最上位モデルが登場!新フラッグシップスマホ「arrows Alpha」をファーストインプレッション |
既報通り、Lenovo Group(以下、レノボ)傘下のFCNTは17日、都内にて「2025年夏 新製品発表会」を開催し、同社が展開する「arrows」ブランドの新商品としてarrows史上最高性能を備えたフラッグシップスマートフォン(スマホ)「arrows Alpha(アローズ アルファ)」を発表しました。
arrows Alphaは高性能なハイエンドに迫るチップセット(SoC)「Dimensity 8350 Extreme」(MediaTek製)を搭載しているほか、12GB内蔵メモリー(RAM)、512GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大2TB)、最大90Wの急速充電(USB PD3.0)などといった仕様になっており、さらにMIL-STD-810H準拠の耐衝撃などの23項目に対応したタフネス性能に加え、arrowsスマホでは初となる高圧・高温の噴流水に対する防水であるIPX9にも準拠したハイクラスなモデルとなっています。
現時点では日本のオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「arrows Alpha(型番:M08)」に加え、移動体通信事業者(MNO)のNTTドコモから「arrows Alpha F-51F」がともに2025年8月下旬以降に発売される予定となっており、価格はメーカー版が8万円台を見込んでいると明らかにされており、FCNTでは高性能ながら手に取りやすい価格になるとしています。一方、NTTドコモ版の価格は現時点では未定です。
本記事では発表会のタッチ&トライ会場にて実際にarrows Alphaの実機を試してきましたので、主に外観や特徴を写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、FCNTでは現時点ではメーカー版とNTTドコモ版が案内されていますが、その他の販路についても決定次第アナウンスがあるということですので、これについても期待したいところです。
arrows Alphaはarrowsブランドにおいて史上最高性能となり、新生FCNTでは初のフラッグシップスマホで、SoCのDimensity 8350 ExtremeはオクタコアCPU(3.35GHz Cortex-A715コア×4+2.2GHz Cortex-A510コア×4)とヘキサコアGPU(1400MHz Mali-G615 MC6)による高い性能を備え、さらに各種のタフネス性能や自律神経測定機能などといったarrowsの特徴が盛り込まれたハイクラススマホとなっています。
画面は上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19.7の縦長な約6.4インチSuper HD(1220×2670ドット)LTPO OLED(有機EL)ディスプレイ(約460ppi)を搭載し、最大144Hzリフレッシュレートや最大輝度3000nitsに対応しており、ブルーライトを低減するEyecare機能を採用して目の健康に配慮しながら長時間の動画視聴やゲームが楽しめるようになっています。またノッチ部分には約4990万画素CMOS(1/2.7型、4in1)+広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、他にも通話用スピーカーや光センサー、近接センサーが前面の上部に配置されています。
背面には約5030万画素CMOS(1/1.56型、4in1)+広角レンズ(F1.88、OIS)と約4990万画素CMOS(1/2.7型、4in1)+超広角レンズ(F2.05)のデュアルリアカメラが搭載され、またリアカメラモジュールには自律神経測定用センサーがあり、さらにリアカメラモジュールの右側には撮影用フラッシュライトや非接触IC機能(FelicaおよびNFC Type A/B)のアンテナが配置されていることを示すおサイフケータイマークが記載されています。
arrows過去最高性能を謳うarrows Alphaですが、カメラ機能もこれまでよりさらに強化されおり、AIを活用したボケの再現やシーンの判別や陰影の補完などを行い、さらに見栄えのする写真が撮影できるようになっています。なお、背面側のカメラや自立測定測定用センサーなどの位置は昨年発表された「arrows We2 Plus」とほぼ同じ配列になっています。
一方、高い性能を活かしてGoogleの生成AIアシスタント「Gemini」に加え、arrowsを快適に使いこなせる独自のAI機能「arrows AI」を搭載しており、これらのAI機能をより素早く利用するために最大3つまで機能を割り当てられるアクションキーを本体左側面に搭載しています。これにより、例えば、海外旅行へ行く時に「海外でこのまま使うにはどうすればいい?」と尋ねると、海外で通信するために必要な”データローミング”の設定を教えてくれたり、他にも「プロのような写真を撮りたい」と伝えると、ポートレートモードでカメラを起動してくれるとのこと。
またarrows AIは発売後もアップデートによってさらに進化していく予定で、名前がわからなかったり、あることに気付きにくい機能や設定も、見つけて教えてくれるようになったり、2025年秋冬にはスマホに溜まったLINEなどの通知をAIが要約して教えてくれるようになり、最新情報を効率的に取得できるようになります。さらにAIが文字や写真からあなただけのオリジナル画像や壁紙を生成してくれるようになる予定だということです。加えて高負荷時でも安定的に優れた処理性能を維持するために熱を効率的に外部に放散するベイパーチャンバー冷却機構を搭載しているということです。
外観はarrowsシリーズに続いてシンプルなデザインを採用し、側面はよりフラットになり、さらにarrowsブランドで継続して行う環境配慮への取り組みとしてarrows Alphaでは背面パネルなどに再生プラスチックを、メインケースの内部フレームやカメラフレームには再生アルミニウムを採用するなど、電気電子部品を除いた本体重量の約60%に環境配慮材を使用しているとのこと。また新たに日本環境協会より日本国内で販売されるスマホにおける「エコマーク商品」として認定されています(認定番号:25 166 001)。
各配置としてはarrows Alphaの上側面には動画撮影など向けのサブマイクがあり、下側面には外部スピーカーや通話用マイク、カードスロット、外部接続・充電用のUSB Type-C端子(USB 3.1、OTG、DisplayPort1.4)があります。SIMはnanoSIMカード(4FF)のスロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートしており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りとなっています。
5G NR: n1, n3, n28, n40, n41, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 8, 12, 18, 19, 21, 28, 38, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
右側面には指紋認証センサーを兼ねた電源キーと音量上下キーがあります。なお、arrows Alphaは3.5mmイヤホンマイク端子の搭載が見送られていますが、説明員によると「コスト削減ではなく、デザインの都合で非搭載になった」とのことでした。
またバッテリー容量は5000mAhで、同梱の90W充電器を使うことによって1%から100%まで約35分の超急速充電が可能となっており、独自の充電制御技術によって電池の劣化を抑えて5年後でも初期容量の80%を維持できるため、購入したときの電池持ちが永く続きます。さらに充電による負荷を電池にかけずに直接電力を供給する「ダイレクト給電」機能を搭載しています。
また、arrows Alphaはタフネススマホ並みの頑丈さも特徴で、MIL-STD-810H(米国国防省制定の環境試験基準)準拠のタフネス性にIPX6/IPX8/IPX9の防水、IP6Xの防塵機能を備えており、特にIPX9(1分間あたり15Lの熱湯(80℃)を30秒ずつ4方向から噴射してもそれに耐えるレベル)に対応したスマートフォンは少なく、過酷な環境へ持ち出せるスマホとしても強いアピールを行っていました。
その他の仕様ではWi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5GHz)やBluetooth 5.4、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)、ハイレゾ音源、Dolby Atmosなど。OSはAndroid 15をプリインストールしており、3回のOSバージョンアップと5年間のソフトウェアアップデートが保証されています。
またarrowsスマホの特徴の1つである画面のスクロールや拡大表示の操作を指紋認証センサーで行うことのできる「Exlider」機能のほか、FASTフィンガーランチャー(指ごとに設定したアプリをセンサーにタッチすることですぐに起動できる)機能のほかロック画面から録音やテキストメモなどを直接呼び出せるFASTメモ機能は引き続き搭載されています。
本体 | サイズ[高さ×幅×厚さ/mm] | 約156×72×8.8mm | |
質量[g](電池含む) | 約188g | ||
カラー | ホワイト、ブラック | ||
SoC | MediaTek Dimensity 8350 Extreme | ||
CPU | オクタコア(3.35GHz Cortex-A715コア×4+2.2GHz Cortex-A510コア×4) | ||
GPU | ヘキサコア(1400MHz Mali-G615 MC6) | ||
内蔵メモリー(RAM) | 12GB | ||
内蔵ストレージ | 512GB | ||
外部ストレージ(最大対応容量) | microSDXCカード(最大2TB) | ||
ディスプレイ | サイズ/パネル | 約6.4インチ有機EL | |
解像度[横×縦] | FHD+ | ||
Super HD(1200×2670ドット) | |||
カメラ | 有効画素数/F値 | リア | 約5030画素CMOS+広角レンズ(F1.88) 約4990万画素CMOS+超広角レンズ(F2.05) |
フロント | 約4990万画素CMOS+広角レンズ(F2.0) | ||
通信・通話 | 5G通信速度[受信時/送信時の最大速度] | 3.4Gbps/286Mbps | |
SIM | nanoSIMカードスロット×1+eSIM | ||
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ | ||
テザリング同時接続数 [Wi-Fi/USB/Bluetooth] | 10台/1台/4台 | ||
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(2.4および5GHz) | ||
Bluetooth(対応バージョン) | ○(5.4) | ||
電池・充電 | バッテリー容量 | 5000mAh | |
接続端子 | USB Type-C(USB 3.1、DisplayPort 1.4) | ||
ワイヤレス充電(Qi) | ー | ||
その他 | 防水/防塵/耐衝撃 | ○(IPX6・IPX8・IPX9)/○(IP6X)/○(MIL) | |
ワンセグ/フルセグ/FMラジオ | ー/ー/ー | ||
おサイフケータイ [FeliCa/NFC] | ○/○ | ||
生体認証 | ○(指紋、顔) | ||
ハイレゾ音源 | ○ | ||
OS | Android 15 | ||
メーカー | FCNT |
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