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今回、カンボジアを訪れているが、玄関口のシェムリアップ国際空港にてさっそく「4G LTE」に対応したプリペイドSIMカードを購入したので価格などなどをまとめて紹介する。
シェムリアップ国際空港は国際線の到着ロビーを出るとすぐに複数の現地携帯電話会社のプリペイドSIMカードを販売するカウンターがあり、ここで各社のプリペイドSIMカードを購入することが可能だ。
カンボジアでは携帯電話会社の「Smart」が4G LTE対応のプリペイドSIMを販売しているので、今回はSmartのプリペイドSIMをメインに購入することにした。
Smartの4G LTE対応のプリペイドSIMは5ドルで購入可能だった。なお、Smartの公式Webサイト「USD 5 SIM」で調べてみると、SIMカードはTraveller SIMの「USD 5 SIM」という名称になっている。
Smartの公式WebサイトのSIM説明にも4G LTEの表記がある
4G LTE対応SIMのうち、最安の5ドルのパッケージの場合は、音声通話代が2ドル分の場合はデータ通信3.5GBまたは、音声通話代が5ドル分の場合は1.5GBのプランが選べる。今回は5ドルで通信量3.5GB分のプランで申し込んでみた。なお、支払代金5ドルで音声通話代が5ドルのプランもあるので、SIMカード代金自体は実質無料とも言える。
上記の料金表の意味は販売価格 = 音声通話代金+データ通信量となる。最低5ドルで4G LTE対応のプリペイドSIMが購入可能となっており激安だ。
SmartのプリペイドSIMカードは4G LTE対応していることは事前に調べて知っていたけれど、念のため空港カウンターにいるスタッフに「このSIMカードで4G LTEは使える?」と確認すると「対応機種なら使える。ただし、市内中心部のみだよ。」とのことだったので、店員も4G LTEを認識している模様だ。
ただ、街中でSmartのプリペイドSIMを販売している店舗で聞いてみると「4G LTEはプノンペンでのみ使える。」と説明する店員もいたので「シェムリアップでもLTEが使える。」ということはそれほど認知されていないようだ。
料金表を見ながら、購入するデータ通信量などを伝えると、その場でプラン登録&APN設定など、データ通信に必要な一連の作業を行って貰えるので安心。一連の作業が完了すると、すぐに4G LTEでの通信が利用可能になった。
なお、接続を確認したのは1800MHz帯(Band 3)なので、日本でもNTTドコモの下り最大150Mbps対応機種やSIMフリーで販売されている「Nexus 5」など、多くの機種で対応している周波数帯となるのは嬉しい。
空港カウンターにはnanoSIMカード(4FF)の在庫がなかったのか、nanoSIMカードはSIMカードカッターでカットしてサイズ調整をしていた。
空港カウンターのスタッフが設定してくれたアクセントポイント(APN)の内容は非常に適当で、APNが「s」(恐らくSmartの意味)などで設定された。要するに、APN設定は何であっても通信が行えるサービス仕様となっている模様だ。
その後、Nexus 5で確認したところ、以下のAPNが自動設定されていたので参考までに紹介しておく。
◯APN設定内容
APN:default
ユーザー名:なし
パスワード:なし
任意のAPNで通信が行えるようになっているため、GALAXY J SC-02Fでもテザリングを利用することが可能。このあたりはNTTドコモ端末をSIMロック解除して使うユーザには嬉しい仕様かなと思う。
街中でスピードテストを行ってみると、条件が良ければ下り20Mbpsを超える結果がでることもあった。
ただし、エリアは非常に限定的で、シェムリアップ国際空港および市内中心部(と思われる場所)ではLTEが使えるものの、その他エリアではLTEに接続ができなかった。
Smartの公式Webサイトを見る限り「エリアはプノンペンの一部で使える」としか書かれておらず、シェムリアップで使えることは特に記載がない(エリアマップなどもない)。なお、Smartの4G LTEに関するQ&Aは公式Webサイトの「Smart – What is 4G?」を参照して欲しい。
Smart 4G LTE network immediately reaches more than 3 million Cambodians in Phnom Penh, right where they live. That’s just the start. We will quickly expand 4G LTE coverage and by 2015, the coverage will be expanded to 4 more market centers nationwide.
カンボジアのSmartのプリペイドSIMはUSD 5(約500円)から4G LTE対応のプリペイドSIMカードが購入可能であり、なおかつ日本向けでも多くの機種でサポートされている1800MHz帯(Band 3)が使われているので、日本からカンボジアに渡航してプリペイドSIMを購入する方にとって、料金面&周波数面などで使いやすいサービスと思う。
また、APNが適当でOKなので、NTTドコモの機種をSIMロック解除してテザリングも可能で、試しにSIMロック解除した「Xperia Z2 SO-03F」でのLTE接続およびテザリングを試してみたが利用できていた。
プリペイドSIMの残高確認やデータ通信量のチェックは指定のコマンドを使って行う。このコマンドについては、プリペイドSIM購入時に同封される紙にもガイドがあるので親切だ。
◯残高確認方法など]
残高確認:*888#
電話番号確認:#887#
データ残量確認:*087*888#
SmartのプリペイドSIMカードについては、シェムリアップ市内でも購入可能ではあるけれど、4G LTEを利用するためには「LTE ready SIM」と明記されたSIMカードを使う必要があり、試しに市内にあるプリペイドSIMの販売店(専門店ではない)で購入したところ、LTEを利用することができなかった。
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