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NTTドコモから販売されている今冬モデルのスマートフォン「GALAXY Note Edge SC-01G」(サムスン電子製)は同社初のTD-LTE対応やFDD-LTEの700MHz帯対応といった特長があり、海外で利用する場合にはより便利になっている。

今回、SIMロックを解除したGALAXY Note Edge SC-01Gを持って台湾に訪れたので、現地に携帯電話会社「台灣大哥大(台湾モバイル)」の4G LTE対応プリペイドSIMで使い、テザリング利用や台湾モバイルがメインで展開している700MHz帯(Band 28)への接続が可能なことが確認できたのでその模様を紹介する。

台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIMは以前に購入したSIMカードの利用期間が残っており、引き続き利用可能であったため、新規でSIMカードの購入を行わずに既存のSIMカードでインターネット接続プランに登録して利用した。

すでに4G LTE対応のプリペイドSIMカードを所持している場合はデータ通信量1.2GB(有効期間30日)のプランが180台湾ドル(約600円)で利用可能で、今回はこのプランへの登録を台湾モバイルのショップにて行ってもらった。料金などは「台湾大哥大、台湾初となる4GプリペイドSIMカードを発売!さっそく買って台湾大哥大の4G LTEを試す【レポート】 - S-MAX」を参照して欲しい。

台湾モバイルのプリペイドSIMに設定したアクセスポイント(APN)設定などの内容は以下の通りだ。
APN:internet
ユーザ名:なし
パスワード:なし


台湾モバイルとGALAXY Note Edge SC-01Gの組み合わせでは「VoLTEをオフにしないと4G LTEに接続できない」という情報がすでに既知となってるので、この情報に従ってVoLTEをオフに設定して再起動してみると、4G LTEに接続することができた。ちなみに、SIMロックを解除した「Xperia Z2 SO-03F」でも同様にVoLTEをオフにすると接続できたので、NTTドコモのVoLTE対応機種で台湾モバイルの4G LTEに接続する場合はVoLTEオフが必要となる模様だ。

GALAXY Note EdgeのVoLTEに関する設定は「設定」→「アプリケーション設定」→「通話」→「通話モード設定」から変更を行う。VoLTEのオン・オフについては普段あまり変更する内容ではないけれど、SIMロックを解除したNTTドコモの機種を海外で利用する場合「VoLTEをオフにするとLTEに繫がる」ことがあるというのは覚えておくと良さそう。

なお、NTTドコモのVoLTE対応機種は必ずVoLTEをオフにしないと4G LTEに接続できないということではなく、設定変更が必要かどうかはキャリア次第となっている。

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VoLTE設定をOFFに設定


また、NTTドコモのスマートフォンをSIMロック解除して海外のSIMカードで利用する際に機種によってはテザリングが利用できない機種があるけれど、GALAXY Note Edge SC-01Gと台湾モバイルのプリペイドSIM(4G LTE対応)では問題なくテザリングを利用することができた。

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テザリングも利用可能だった


ただし、SIMロックを解除したサムスン電子製機種と海外のプリペイドSIMカードの組み合わせでは、SIMロック解除した「GALAXY S4 SC-04E」で利用可能だった「NTTドコモのSIMカード以外でのテザリング」がソフトウェアアップデートによって利用できなくなったなどの例があり、GALAXY Note Edge SC-01Gと海外SIMでのテザリングについても同様に今後のソフトウェア更新などで利用できなくなる懸念があるのは心配なところだ。

加えて、GALAXY Note Edge SC-01Gと中華電信のプリペイドSIMの組み合わせではテザリングを利用するとインターネット接続が切断されてしまったため「GALAXY Note Edge SC-01Gは海外SIMでテザリングが利用可能」という仕様とは言い切れず、このあたりはもう少し別のキャリアなどでも挙動を確認予定だ。

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スピードテストでは上下共に20Mbps超え


台中市内にて行ったスピードテスト結果は、上下共に20Mbpsを超えており必要十分で、今回は台中市内および台中空港までの移動中にデータ通信を利用していたけれど、一度もLTEから3Gに切り替わることがなく、台中に滞在中はずっと台湾モバイルのLTEが利用可能だった。

この辺りは、台湾モバイルがメインの周波数として展開している700MHz帯(Band 28)がより高い帯域の周波数帯と比べて面的な意味でエリアを広げやすい周波数帯となっていることも大きいと予想している。ただし、同周波数帯に対応する機種はSIMフリーなら国内向けには「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」のほかには、NTTドコモのGALAXY Note Edge SC-01Gと「ARROWS NX F-02G」など、選択肢が豊富とは言えない。

ただし、NTTドコモでは700MHz帯に対応するLTEサービスを2014年度内に提供開始予定となっているので、対応機種については今後の拡大に期待したい。あるいは、台湾向けに販売されている「ZenFone 5」やモバイルWi-Fiルーターなどの機種を購入して現地で使うというのもありかもしれない。

台湾向けZenFone 5のLTEモデルは「EXPANSYS Japan」にて26,000円程度(価格は11月27日現在)で販売されている。

ZenFone 5 LTE(A500KL)の検索結果 – Expansys

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GALAXY Note Edgeを台湾モバイルのLTE対応プリペイドSIMで使う – テザリング利用や700MHz帯(Band 28)接続も可能 | shimajiro@mobiler

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