Wi-FiやNFCを搭載したキヤノンの新製品をチェック!

2015年1月12日(木)~15日(日)の期間、パシフィコ横浜(神奈川県・横浜)で開催中の「カメラと写真の総合展示会 CP+2015」のキヤノンブースで、デジタル一眼レフカメラの新製品「EOS Kiss X8i」(以下、X8i)、「EOS 8000D」(以下、8000D)と、HDMI出力やカードスロットなどを搭載したHDD「Conect Station CS100」(以下、CS100)を試すことができたので写真と動画で紹介する。

まず、なぜこの3つの製品を紹介するかというと、X8iと8000Dはキヤノン製のデジタル一眼レフカメラで初めてNFCとWi-Fiに対応したモデルだということ、さらにCS100はHDDながらこちらもNFCとWi-Fiに対応しており、キヤノンとしては新たな試みとして市場投入する製品だということでこれらを取り上げてみようと思う。

◯ついにWi-Fiを搭載したデジタル一眼レフカメラ
6日に発表されたX8iと8000Dはキヤノンの一眼レフカメラとしてはエントリーモデルにあたる製品だがカメラ機能の向上はもちろん、これまで、ミラーレスカメラ「EOS M2」などに対応していたWi-Fiにデジタル一眼レフカメラ群としてははじめて対応することになった。

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EOS Kiss X8i

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EOS Kiss X8i上面部分

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EOS 8000D

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EOS 8000D上面部分

X8iはファミリー向け、8000Dは“プレミアムエントリーモデル”として40歳代以上の中級機へのステップアップも考えているユーザー層を第1ターゲットとしたエントリーモデルの最上位モデルという位置づけだ。

こちらの2つのモデルは基本性能としてはほぼ同等だが、ボタン配置が異なり、8000Dには上面部分に表示パネルを搭載し、より中級機に近い操作形態となっている。

一方でバリアングル液晶やタッチパネルでの操作方法(UI)、さらにバッテリーパックはX8iと共通仕様となっており、サイズ感や重量も中級機と比較すると圧倒的に小さく、軽くなっている。なお、販売開始はいずれも4月下旬を予定している。


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背面のディスプレイ、ファインダー部分。左がX8i、右が8000D。いずれも19点AFに対応

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X8i(左)、8000D(右)のいずれにも設定画面にWi-Fiのメニューがある

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Wi-Fi機能の画面

PCやスマートフォン、タブレットなどWi-Fiに対応した機器と無線接続してケーブルレスで撮影した画像や動画のデータを送信することができる。

特に出先で撮影してその場で大きな画面で確認したい、データをすぐにバックアップしたいといった場合、データを転送する手段としてはとても便利な機能だ。これまでコンパクトデジタルカメラやミラーレスカメラには搭載されてきたWi-Fiだが、いよいよデジタル一眼レフカメラにおいても標準機能となっていきそうだ。


S-MAX:CP+2015 キヤノンブース「EOS Kiss X8i」ファーストインプレッション


S-MAX:CP+2015 キヤノンブース「EOS 8000D」ファーストインプレッション


◯NFCやWi-Fiに対応した便利なハードディスク
そしてもう1つ、キヤノンの製品としては変り種ともいえる「CS100」だ。一言でいうと便利なハードディスクだが、HDMIによるモニター出力が可能で、NFCによる機器認証機能、Wi-Fiによるデータの転送、CFカードおよびSDメモリーカードスロット、USB2.0を搭載し、リモコンによる操作も可能なHDDだ。

内蔵するハードディスクの容量は1TB(1テラバイト)、価格は39,800円程度を予定しており、キャッシュバックキャンペーンも実施するとのこと。販売開始は6月の予定。

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CS100本体とリモコン

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本体正面。Canonロゴの下にCFカードとSDメモリーカードスロットを搭載する

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上面部分。電源ボタンとNFCポートを搭載する

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本体背面には、HDMI出力端子、電源コネクタ、USBポートのほか有線LANポートも搭載している

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NFCに対応する同社製のカメラをかざすと機器を認証して撮影した画像をCS100に転送できる

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CS100に保存している画像は接続したモニターで閲覧できる。操作はすべてリモコンでの操作になる

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対応機種一覧

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主な特長

スマートフォンで撮影したデータもワイヤレスで転送できるが、現状はスマートフォンのブラウザを立ち上げてIPアドレスを叩いてCS100と接続したうえでブラウザ経由で転送することになっている。

そうした操作や解説を説明員にしてもらったので、その動画を紹介しておこう。


S-MAX:CP+2015 キヤノンブース「Conect Station CS100」ファーストインプレッション



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