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UQコミュニケーションズ(以下、UQ)が提供する高速通信サービス「WiMAX 2+」において今年1月に「直近3日間の通信量が3GBを超えた場合」に通信速度が上下ともに1Mbps程度になる制限を導入することが公表された。

当初は今年4月より導入されると案内されていたが、以前に紹介したようにほぼ制限がかかっていない状態だったが、実際にはまだ制限が実施されていなったことが明らかとなった。

その制限がいよいよ5月末から開始された模様だ。今回は実際に直近3日間の通信量が3GBを超えた場合にし、どの程度の制限になるのか試してみたので紹介したいと思う。

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速度制限状態のWiMAX 2+でスピードテスト

速度制限の対象となるしきい値は、公表されている通り、ハイスピードプラスエリアモードまたはハイスピードモードの通信量が「直近3日間で3GB」を超えた場合で、今回試した限りでは速度制限は翌日お昼ごろから適用開始されるようだ。

速度制限の対象になった場合、WiMAX 2+およびauの4G LTEでの通信が速度制限の対象となり、制限時の通信速度は前述の通り上下ともに最大で1Mbps程度となる。

モバイルインターネットサービスとして極端に遅い速度とは言えないまでも、WiMAX 2+を速度制限ナシで使っているのと比べれば通信速度はかなり遅いというのは事実だ。

速度制限の対象となっている状態でも「YouTubeの標準画質程度が見られる」というのは間違いではないけれど、大容量ファイルのダウンロードに時間がかかる点やパソコン(PC)のWebブラウザーで複数のWebページを一気に開く場合にも、ページの表示完了までに要する時間が通常よりも長く、通信速度面でストレスを感じることは増えそうだ。

なお、WiMAX 2+およびauの4G LTEが速度制限の対象となっている状態でもWiMAX接続の「ノーリミットモード」であれば、通信速度制限の対象にはならないので、WiMAX 2+の通信量が「直近3日間で3GB」を超えた場合に通信速度制限を回避する手段として「ノーリミットモード」対応のモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」や「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」、「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」などの機種を使うという解決策もある。

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「ノーリミットモード」は速度制限対象外

ただし、ノーリミットモードのWiMAXは下り通信速度が最大で40Mbpsから13.3Mbpsへと低速化を開始しており、2015年9月末までには全国エリアでWiMAX 2+のキャリアアグリゲーション対応エリアの拡大に伴った、WiMAXの通信速度低速化が予定されているので、ノーリミットモードに変更するというのも抜本的な解決策とは言い難いところだ。

そんなわけで、WiMAX 2+の速度制限について現時点で解っていることは以下の通り。

1)制限状態の通信速度は上下ともに1Mbps程度
2)速度制限は「直近3日間の通信量が3GB」を超えた翌日のお昼頃から対象に
3)WiMAXのみ繋がる「ノーリミットモード」は速度制限の対象外
4)通信の混雑地域以外でも、速度制限の対象となる

WiMAX 2+の通信速度制限が「上下ともに1Mbps程度、通信の混雑状態に関わらず速度制限は終日対象」となったのは、個人的に予想していた内容よりも厳しめだと感じられた(特に、通信の混雑状態に関わらず、という点が)。

WiMAX 2+の通信量が常に「直近3日間で3GB」を超えて通信速度制限の対象になってしまう場合、サービススペック上は「上下最大3Mbps」となっている「ぷららモバイルLTE」が代替案として有力になるかもしれない。

ぷららモバイルLTEは、WiMAX 2+と比べて通信が利用可能なエリアが広くなっている他、対応するモバイルWi-FiルーターもWiMAX 2+対応端末よりも連続通信時間の長いモデルが発売されており「それほど高速な速度には拘らないけど、容量無制限が良い」という使い方であれば、ぷららモバイルLTEもオススメとなる。



記事執筆:shimajiro@mobiler


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WiMAX 2+、直近3日間3GBで通信速度を1Mbpsに制限 – ノーリミットモードは制限回避可能 | shimajiro@mobiler
WiMAX 2+の「直近3日間で3GB」の速度制限が予想よりも厳しかった | shimajiro@mobiler

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