Xperia Z4のグローバル版「Xperia Z3+」を発表!

Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)は26日(現地時間)、同社のスマートフォン(スマホ)およびタブレットの「Xperia」シリーズに新しくハイスペックな「Xperia Z3+」を発表しています。

昨年後半のフラッグシップ「Xperia Z3」シリーズにさらなるプレミアムを加えたモデルとして発表されましたが、日本で発表された最新フラッグシップスマホ「Xperia Z4」と同じスペック・デザインとなっています。

シングルSIMカードおよびデュアルSIMカードに対応した2モデルが用意され、それぞれグローバル市場にて2015年6月から順次販売開始されます。

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ソニーモバイルでは今年4月に主に日本市場向けとして最新フラッグシップスマホのXperia Z4を発表し、日本国内ではすでにNTTドコモおよびau、SoftBankから6月中旬に発売されることが決まっています。

Xperia Z4の発表時に同社では海外でもXperia Z4を導入する国・地域はあり、決まり次第発表するとしていましたが、今回、名称がXperia Z3+として発表されました。

Xperia Z3+はXperia Z3と同様に約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)トリルミナスディスプレイ for mobile(TFT液晶)や3GB内蔵メモリー(RAM)などの高いスペックを、Xperia Z4と同様に64bit対応オクタコアCPU(Qualcomm製「Snapdragon 810 MSM8994」)やAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)などにさらに高めたモデルです。

サイズは約146.3×71.9×6.9mm、質量は約144g。IP65およびIP68の防水・防塵に対応するほか、1/2.3型の約2070万画素積層型CMOSリアカメラや強化された広角22mmの約500万画素裏面照射型CMOSフロントカメラなどを搭載。

バッテリーは2930mAhで、連続通話時間は最大約17時間、連続待受時間は最大約590時間、連続音楽再生時間は最大約91時間、連続動画再生時間は最大約580分。

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また、外観もさまざまな点で改善が行われており、確かにパッと見はカラーバリエーションもほぼ同じこともあって似たような感じではありますが、それはXperia Z2からXperia Z3もそう大きな変化があったわけではなく、今回、あえて日本国内ではXperia Z4としているのもかかわらず、Xperia Z3+にした意図はわかりにくいものとなっています。

本来、フラッグシップとはその会社を代表する製品であるはずで、それを地域ごとに名称が違うだけではなく、いかにも自信がなさそうなマイナーチェンジしかしていないような名称にするのは不自然極まりないです。


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実際にXperia Z4はXperia Z3からデザイン的にも機能的にも大きな進化はしていないかもしれませんが、中身が完全に別物となっており、チップセットの発熱問題は心配ではありますが、最新フラッグシップとして十分な内容になっていると思われます。

にもかかわらず、今回のXperia Z3+という名称は、製品のできとは別の話ではありますが、こういった自信のなさが現在のソニーモバイルの事業戦略全体の業績の悪さにつながっているようにも思えてきて残念でなりません。

もちろん、ソニーモバイルとしての認識でマイナーチェンジであるということであれば、逆に日本でもXperia Z3+の名前で統一すべきだったのではないでしょうか。



記事執筆:memn0ck


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