6c3fcff1.jpg
今はスマホで3Dが旬なのか!?関連のブースをまとめてレポート!

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて2015年7月1(水)~4日(土)までの4日間に渡って電子書籍を含むあらゆる本や書籍などの出版物全般を扱う国内最大の展示会「第22回 東京国際ブックフェア(TIBF2015)」が開催されていました。併催イベントは第19回電子出版EXPOやコンテンツ東京2015、第4回 クリエイターEXPO、第3回 プロダクションEXPO、第3回 制作、配信 ソリューション展、第5回 キャラクター&ブランド ライセンス展、第1回コンテンツマーケティングEXPO、第1回先端コンテンツ技術展。

本イベントではスマートフォン(スマホ)をディスプレイとして利用する「Google Cardboard」互換を含む3Dバーチャルリアリティー(VR)対応ヘッドセットを展示しているブースが多数出展していました。

そこで、本記事ではスマホを利用した3D VR関連の展示をしていた3つのブースをまとめて紹介したいと思います。

◯idoga(イドーガ)ブース
idogaは3D VR用の動画のプロデュースから実際の撮影、配信などをワンストップで手掛けること出来るメーカーで、すでに多くの企業向けのコンテンツを作成しています。

0102
プロデュースから実際のロケまで動画コンテンツ関連を幅広くこなしている

Web配信の3Dコンテンツを取り扱う企業として有名な大手で、これまでに多くの企業宣伝向けの3Dコンテンツなどを手掛けてきています。

03
これまでの採用事例、見たことのあるコンテンツもちらほら

スマホ向け3D VRヘッドセットも製作しており、様々な企業とのコラボを行っているそうです。idogaのスマホ用3D VRキット「仮想眼鏡」はGoogle Cardboard互換ではなく、独自形式の3D VR動画フォーマットになっており、1眼タイプの3D VRヘッドセットとなっています。

0504
単眼レンズとなっている「仮想眼鏡」

Google Cardboard同様にスマホをセットするところは同じでも、レンズ1枚という違いがあるので、見え方の違いなどを比べてみるのも面白いかもしれません。


◯サナリスブース
サナリスはGoogle Cardboard互換の3D VRキットの販売・製作を行っています。通常の丈夫な素材で作る標準的な組み立て式のヘッドセット「VR-BOX」のほか、A4サイズのボール紙を折りたたむだけで作れる、チラシやパンフレットと一緒に配布可能なスマホ用3D VRキットの「VR-SHEET」を展示していました。

0607
写真の上段列が「VR-SHEET」で下段が「VR-BOX」。VR-SHEETはアニメコラボもしていたそうです

ほかにも、ヘッドセットの3D VRに加えてスマホのアウトカメラを利用して手などを実際に動かしてヘッドセットを装着したままゲーム中の操作できるとする「AVR」(AV+ARという意味で、スマホ向けARをVRゴーグルで視聴する新しいスタイルのAR)対応のアプリを展示、現在開発中のアプリのテスト版などを実際に試すことができました。

09
振動を利用して踊るUnityちゃんを撮影できる3D AVRアプリ(画像は記事用に3Dモードを切っています)



◯星光社印刷ブース
星光社印刷は現在、販売開始に向けて準備中の簡単な組み立て式のGoogle Cardboard互換の3D VRキット「Swing」を展示していました。

1011
星光社印刷製Google Cardboard互換簡易VRゴーグルSwing

印刷を扱うメーカーならではのカラフルなカラーバリエーションと一昔前のアナログテレビを模したデザインがオシャレで目を引きます。

コンテンツの作成やプレイヤーアプリの開発なども行っており、ANAのキャンペーン用の3Dショートムービーなども手掛けているそうです。

12
素材の撮影からコンテンツの作成までを全て請け負うことができるとのこと。

13
ANAキャンペーン用に製作されたSwing

Swingはネット通販などでの販売を予定しており、非常に安価なGoogle Cardboard互換ゴーグルとして提供していく予定とのこと。こちらも期待したいですね!


今回、本イベントを取材して、これだけ多くの企業が3D VRを活用した展示などを行っていました。ハイエンド帯のスマホの性能が非常に高くなっていった今だからこそ、たくさんの企業がスマホでの3D VRをビジネスやコンテンツに活用していこうという意気込みを感じます。

もちろん、敷居は低くなっていったとはいえ、それでも一般層へその入り口に立ってもらうためには提供側が、そこまでの道を整えなくてはいけません。が、どのブースでも「初めて試した人からは良い評判が聞けている」ということでした。

広まり始めでまだまだ、進化のし始めであろうスマホ+VRの活用、これからが楽しみですね!

記事執筆:河童丸


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
第22回 東京国際ブックフェア(TIBF2015)
360度全方位パノラマ動画「idoga イドーガ」
株式会社サナリス
静岡・印刷の星光社印刷株式会社