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ダブルレンズで一眼レルカメラのようなボケが実現 |
前回や前々回に引き続き、今年6月10日に発売されたSIMフリーのAndroid 4.4(開発コード名:KitKat)を搭載したスマートフォン(スマホ)「honor6 Plus」(Huawei Technologies製)のレポートを行っていく。
すでに紹介しているようにhonor6 Plusはジャパンディスプレイ(JDI)製の約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)液晶による美しい大画面ディスプレイが特長で、他にもオクタコアCPUの「Kirin 925」チップセット(HiSillicon製)、3GBの大容量内蔵メモリー(RAM)を搭載するハイエンドクラスだ。
日本国内では華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)の公式Webストア 「Vモール」で購入可能で販売価格は45,800円(税別)となる。また、楽天モバイルではhonor6 PlusとSIMカードのセット販売も行っている。
今回はhonor6 Plusの特徴でもある「ダブルレンズ」を搭載したカメラ機能についてチェックしていく。
honor6 Plusのダブルレンズで得られる撮影効果はピント位置や被写界深度をコントロールできる「ワイドアパーチャ」そしてダブルレンズによって感度が2倍相当となる夜景撮影、広いダイナミックレンジ撮影を1/2の時間で撮影できるHDRモードだ。
夜景とHDRは別途他機種と比較を行っていきたいと考えているので、今回はワイドアパーチャ機能を取り上げてみたいと思う。
ダブルレンズは人間の目のように視差によって奥行きを再現できるというものだ。同様の機能がHTC製の「HTC J butterfly」(HTL23)にも搭載されていたのだが、こちらは通常のカメラと距離を記録するカメラで撮った写真に対してピント位置を変更できると言うものだった。
honor6 Plusは人間と同じ目をもっていると言うこともあり、撮影前の画面上でリアルタイムにピントの位置に対するボケを確認することができる。さらにこうしてピント位置と絞りを決めて撮影した後、撮った写真に対して再度ピント位置や絞り(被写界深度)を変えるということもできる。

撮影前に手前にピントを合わせてF0.95に設定してボケを確認

F5.6ではボケが小さくなる

F16で全体にピントがあった
実際に使ってみて分かったのだが、撮影前のボケ量よりも撮った写真の方がボケに関する効果が強調されるようだ。これはソフトウェアでボケを生成し、さらに明るさのしきい値以上のものは点光源としてボケるよう処理がなされるようで、まさに一眼レフカメラの大口径レンズと撮ったような効果を得ることができる。

遠くが大きくボケ、左には丸い点光源のボケのようなものが大きくできた。手すりのボケは自然に見える
とは言え、視差による距離は完璧ではない部分もあり、同じ位置の平面上にあるにも関わらず指定したピントの位置から離れると大きくボケてしまったり、境界線が怪しくなったりすることもあった。

看板にピントを合わせると遠景が大きくボケた

遠景にピントを合わせたところ、看板だけがボケた。本来なら左に見える景色や手前の天井もボケる筈なのだが・・・

状況を伝えるにはぼかしすぎるよりもF5.6以上である程度ボケを押さえた方が雰囲気が伝わるように感じた

いかにもスマホで撮りましたという雰囲気の絞りF16の写真
これらの想定外のボケは「理論上は」といったところだろうか。とはいえ、ボケが自然に見えるシーンもあるので、とりあえずワイドアパーチャで撮影しておけば後で楽しめるということがわかった。
また、ワイドアパーチャの被写界深度の効果は被写体と背景という関係を生むため、フィルター効果を被写体以外に掛けるということも可能だ。これはHTC J butterflyでもできた機能だが、写真がアートな雰囲気に仕上がるので使いこなしてみたいと思った。

ボケの部分に階画風のタッチを合わせて見た。絞りは開けすぎると効果が得られないのである程度輪郭がでるぐらいまで絞った方が良いようだ
ダブルレンズによるワイドアパーチャ機能に関して、まだまだツッコミどころがあるものの、手軽に一眼レフカメラ風の写真を撮れる点が他のスマートフォンにはない魅力だ。
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ダブルレンズは人間の目のように視差によって奥行きを再現できるというものだ。同様の機能がHTC製の「HTC J butterfly」(HTL23)にも搭載されていたのだが、こちらは通常のカメラと距離を記録するカメラで撮った写真に対してピント位置を変更できると言うものだった。
honor6 Plusは人間と同じ目をもっていると言うこともあり、撮影前の画面上でリアルタイムにピントの位置に対するボケを確認することができる。さらにこうしてピント位置と絞りを決めて撮影した後、撮った写真に対して再度ピント位置や絞り(被写界深度)を変えるということもできる。

撮影前に手前にピントを合わせてF0.95に設定してボケを確認

F5.6ではボケが小さくなる

F16で全体にピントがあった
実際に使ってみて分かったのだが、撮影前のボケ量よりも撮った写真の方がボケに関する効果が強調されるようだ。これはソフトウェアでボケを生成し、さらに明るさのしきい値以上のものは点光源としてボケるよう処理がなされるようで、まさに一眼レフカメラの大口径レンズと撮ったような効果を得ることができる。

遠くが大きくボケ、左には丸い点光源のボケのようなものが大きくできた。手すりのボケは自然に見える
とは言え、視差による距離は完璧ではない部分もあり、同じ位置の平面上にあるにも関わらず指定したピントの位置から離れると大きくボケてしまったり、境界線が怪しくなったりすることもあった。

看板にピントを合わせると遠景が大きくボケた

遠景にピントを合わせたところ、看板だけがボケた。本来なら左に見える景色や手前の天井もボケる筈なのだが・・・

状況を伝えるにはぼかしすぎるよりもF5.6以上である程度ボケを押さえた方が雰囲気が伝わるように感じた

いかにもスマホで撮りましたという雰囲気の絞りF16の写真
これらの想定外のボケは「理論上は」といったところだろうか。とはいえ、ボケが自然に見えるシーンもあるので、とりあえずワイドアパーチャで撮影しておけば後で楽しめるということがわかった。
また、ワイドアパーチャの被写界深度の効果は被写体と背景という関係を生むため、フィルター効果を被写体以外に掛けるということも可能だ。これはHTC J butterflyでもできた機能だが、写真がアートな雰囲気に仕上がるので使いこなしてみたいと思った。

ボケの部分に階画風のタッチを合わせて見た。絞りは開けすぎると効果が得られないのである程度輪郭がでるぐらいまで絞った方が良いようだ
ダブルレンズによるワイドアパーチャ機能に関して、まだまだツッコミどころがあるものの、手軽に一眼レフカメラ風の写真を撮れる点が他のスマートフォンにはない魅力だ。
記事執筆:mi2_303
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