虹彩認証スマホがタフネスに!NTTドコモが「arrows NX F-02H」を発表 |
NTTドコモは30日、今冬および来春に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2015-2016冬春モデル新商品発表会」を開催し、虹彩認証「Iris Passport」を搭載したAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)採用スマートフォン(スマホ)「arrows NX F-02H」(富士通製)を発表しています。2015年11月下旬に発売開始予定で、本日9月30日(水)からドコモショップ店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約が開始されます。
前機種で夏モデルの「ARROWS NX F-04G」に引き続き虹彩認証を搭載し、新たに高い強度のグラスファイバーの織目を活かした背面パネルと上質なアルミのヘッドパーツのコンビネーションによって上質なデザインに加えて、防水(IPX5、IPX8準拠)および防塵(IP6X準拠)に加えてアメリカ(米国)の国防総省(いわゆる「米軍」)が定める耐久試験「MIL-STD-810G」(以下、MIL規格)の14項目に準拠したタフネススマホになりました。
スペックもARROWS NX F-04Gと同じくウルトラハイスペックを継承し、WQHD(1440×2560ドット)IPS-NEO液晶や3GB内蔵メモリー(RAM)を搭載し、画面サイズは約5.2インチから約5.4インチに大型化、さらに発熱問題もあったチップセットも1つ下のクラスの64bit対応ヘキサコアCPU(2.0GHzデュアルコアCPU+1.5GHzクアッドコアCPU)のQualcomm製「MSM8992(Snapdragon 808)」に変更しています。
高速通信サービス「PREMIUM 4G」も下り最大300Mbpsには対応していませんが、ARROWS NX F-04Gと同じくキャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大225Mbpsに対応するなど、より長く使えるモデルとなっています。なお、富士通ではこれまで大文字の「ARROWS」ブランドで展開してきましたが、今冬モデルからブランドロゴおよび表記を刷新して小文字の「arrows」ブランドにしています。
arrows NX F-02HはNTTドコモ向けの富士通フラッグシップモデル「ARROWS NX」シリーズの最新機種で、『永く、続く美しさと、“ー瞬”でできる感動をあなたに。』と銘打たれ、64bit化やカメラ画素数向上、OSのメジャーバージョンアップなどを行ったARROWS NX F-04Gをベースによりこなれたモデルに進化させた機種です。
デザインはARROWS NX F-04Gのスクエアでソリッドな先進性(もしくは未来感)のある印象を継承しており、同様にアクセントとしてアルミ素材のHEADLINEバーツが付けられています。このHEADLINEバーツも新たにハードアルマイト加工で従来比2倍の耐傷性となっているとのこと。
また、高温や低温、塩水、衝撃になどに対応した14項目のMIL規格に準拠したタフネス仕様となり、背面パネルは最先端素材「ナノテクワァイバー」を採用し、美しい織り目の奥行感のあるデザインで薄さと強度の両立を実現。強度はARROWS NX F-04Gと比べて約1.5倍になっているということです。
カラーバリエーションはメインカラーのIrisGreen(緑)のほか、White(白)およびBlack(黒)とARROWS NX F-04Gと同じ3色が用意。引き続き、虹彩認証の"虹彩"をイメージしたIrisGreenが採用されました。サイズは約154×75×7.9mm、質量は約170gと画面サイズが大きくなったのでサイズアップしています。
機種 | arrows NX F-02H | ARROWS NX F-04G |
画面 | 5.4インチWQHD | 5.2インチWQHD |
サイズ | 154×75×7.9mm | 146×70×8.8mm |
質量 | 170g | 155g |
CPU | MSM8992 | MSM8994 |
電池容量 | 3390mAh | 3210mAh |
MIL準拠 | ◯ | × |
虹彩認証は画面を見るだけの一瞬で認証され、画面をタッチすればブラックアウト解除(画面オン)になるため、画面をタッチして見るだけでロック解除が可能になるほか、Webサイトやアプリのログインも画面を見るだけで認証できるようになっているというように機能的には変わっていませんが、生体認証に対応するケータイ払い対象サービスがdショッピングやd fashionなどのNTTドコモのサービスに加え、Yahoo!ショッピングや楽天オークション、モバイルSuicaなど他社のサービスでも一気に拡大します。また、dポイントの利用時や各種契約確認などの本人確認時にも使えるようになるとのこと。
カメラもARROWS NX F-04Gと同じく約2150万画素裏面照射型CMOSリアカメラおよび約240万画素裏面照射型CMOSフロントカメラを搭載し、リアカメラは一瞬を切り取る素早いオートフォーカス(AF)でARROWS NX F-04Gよりもさらに半分の速度でピントが合うほか、逆光および暗い場所の撮影も綺麗に撮影できるリアルタイムHDRなどに対応、フロントカメラも自分撮りしやすいフロントカメラはで、タッチシャッターや顔検出機能に対応しています。
内蔵ストレージは32GB、外部ストレージはmicroSDXCカードスロット(最大200GBまで)、バッテリー容量は3390mAh(取外不可)と、前機種のARROWS NX F-04Gの3210mAhと昨冬モデル「ARROWS NX F-02G」3500mAhの中間となっていますが、チップセットの省電力化などによって電池持ちは良くなっており、3日以上の持ちで非常用節電にも対応。なお、急速充電は卓上ホルダーでも対応。
携帯電話ネットワークではLTE UE Category 6に対応し、PREMIUM 4Gの下り最大225Mbpsでデータ通信が利用可能。対応周波数帯もLTEが700MHz(Band 28)および00MHz(Band 19)、1.5GHz(Band 21)、1.7GHz(Band 3)、2GHz(Bank 1)のペンタバンド対応、3G(W-CDMA/HSPA+)はFOMAハイスピードで下り最大14Mbpsおよび上り最大5.7Mbpsの新800MHz(Band 19)および800MHz(Band 6)、2GHz(Band 1)に対応し、1.7GHz(Band 9)には非対応です。
海外ではGSM/GPRS/EDGEも利用可能で、中国でのTD-LTEや北米でのFDD-LTEのBand 17にも対応しています。なお、ARROWS NX F-04Gと同様にSIMカードスロットがiPhone 5などと同じnanoSIMカードスロット(4FF)を採用。
下り最大867Mbpsに高速化した2.4GHzおよび5.xGHzのデュアルバンドやMIMOによるIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.1、テザリング(Wi-FiおよびUSB)、GPS、NFC Type A/B、DLNA・DTCP・DTCP+、MHL 3.0、TranferJetなどにも対応しています。
また、LTEでも無線LAN(Wi-Fi)でも快適に通信できる「高速ダウンロード」に対応し、新たにPREMIUM 4GとWi-Fiの同時接続「マルチコネクション」に加え、富士通独自の通信技術によって最大32本の同時コネクションに対応しています。
その他、ワンセグやフルセグ、NOTTVはARROWS NX F-04Gに続きアンテナ内蔵型で、おサイフケータイ(Felica)や赤外線通信、VoLTEなど対応していない機能がないくらいに充実しています。VoLTEの海外利用にも対応。
ソフトウェアも最新OSのAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)になり、引き続き、好評な日本語入力アプリ「Super ATOK ULTIAS」をプリインストールし、間違って入力した文字も修正できます。使いやすさとしても屋外でも見やすい「スーパークリアモード」や持っている間は画面が消えない「持ってる間ON」など、心配りのある機能が満載です。
arrows NX F-02Hのターゲットはメインに30代男性、サブに20〜40代男女と周りとは一味違った特徴的なものを好む先進機能を重視する層とのことで、ハイスペックにタフネスが加わったモデルとなっており、アウトドアやウィンタースポーツなどでも見るだけで良い虹彩認証が活用できそうです。
◯主な仕様
機種名 | arrows NX F-02H |
寸法(高さ×幅×厚さ:mm) | 約154×75x7.9 |
質量(g) | 約167 |
OS | Android 5.1 |
CPU (チップ名、クロック) | MSM8992 64bit対応ヘキサコア(1.8GHzデュアルコア+1.4GHzクアッドコア) |
内蔵メモリー (ROM/RAM) | 32GB/3GB |
外部メモリー (最大対応容量) | microSDXC(200GB) |
バッテリー容量 | 3390mAh |
連続待受時間(静止時[自動]) (LTE/3G/GSM:時間) | 未定 |
連続通話時間 (LTE/3G/GSM:分) | 未定 |
実使用時間(時間)※1 | 未定 |
ディスプレイ (サイズ:インチ、解像度:ドット、 方式、発色数) | 約5.4インチ WQHD 1440×2560 TFT液晶 IPS 1677万色 |
Xi(LTE、受信時最大/送信時最大) | 225Mbps/50Mbps |
VoLTE(◎は海外対応) | ◎ |
LTE対応周波数帯 (2GHz/1.7GHz/1.5GHz /800MHz/700MHz) | ○/○/○/○/○ |
対応方式 (FDD-LTE/TD-LTE) | ○/○ |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14Mbps/5.7Mbps |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約2150万/約2070万 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約240万/約210万 |
防水/防塵 | ○/○(IPX5、8/IP6X) |
Bluetooth | ○(4.1) |
ワンセグ/フルセグ (◎は録画対応) | ◎/◎ |
ハイレゾオーディオ対応 | ○ |
LTE/Wi-Fi同時接続による 高速ダウンロード | ○ |
LTE/Wi-Fi同時接続による スムーズな通信 | ○ |
UIMカード | nanoUIM |
色 | Black White IrisGreen |
製造メーカー | 富士通 |
※2 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
記事執筆:memn0ck
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