AQUOSケータイ
"ガラケー"の正常進化がここにある!

既報通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は8日、今冬および来春に投入する新製品・新サービスを披露する「2015-2016冬春 新商品・新サービス発表会」を開催し、OSにAndroidを採用しつつ従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)と同じような操作性を導入したSoftBankおよびY!mobile向け折りたたみ型ケータイ「AQUOSケータイ」(シャープ製)を発表しました。発売時期および型番はSoftBank向けが2015年11月下旬予定で501SH、Y!mobile向けが2015年12月中旬で504SHとなっています。

SoftBankとY!mobileの2ブランド戦略で事業を推し進めているソフトバンクは、AQUOSケータイを両ブランドから発売します。ブランドによる性能差はなく単純な販路の区別のみとなっています。

本機はフィーチャーフォンにAndroid OSを採用した、いわゆる「ガラホ("ガラ"ケー+スマ"ホ"の俗称)」の構成となっていますが、ソフトバンク側の説明員によれば飽くまでもフィーチャーフォンという立場での販売ということで、ガラホとは呼んで欲しくないという雰囲気でした。

敢えて先進性を感じさせるガラホではなく、従来通りのフィーチャーフォンという立ち位置を貫く意図はどこにあるのでしょうか。発表会のタッチ&トライコーナーで試作機に触れることができましたので、写真や動画とともに紹介したいと思います。

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本体カラーはSofBank向けはホワイト、ゴールド、ピンク、ターコイズ、パープル、レッド、ネイビー、ブラックの8色


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ソフトバンクらしい多色展開だ


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Y!mobileブランドからはこのうちのレッド、ホワイト、ブラックの3色が発売

本機のウリの1つが高精細な液晶ディスプレイです。3.4インチQHD(540×960ドット)液晶を搭載しており、最新のスマホ並みの約324ppiという画素密度を実現。ドットの目立たない滑らかな文字や画像の表示が可能となり、より快適な閲覧が可能となりました。

人気のコミュニケーションサービス「LINE」をプリインストールしているのも特長の1つ。本機ではOSにAndroidを採用していますが、Androidスマホ向けのアプリをインストールすることはできないため(NTTドコモ向けやau向けとは異なって「提供元不明のアプリ」も塞がれているとのこと)、現在最も日本で活用されていると言われるSNSアプリであるLINEがプリインストールされたのも時代に合わせた進化と言えます。

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天面。上部には時計やメール通知、バッテリー残量表示などが可能


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表示ディスプレイは0.7インチ21×96ドット有機EL。表示内容は側面のシャッターキーで変更できる


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背面。カメラは約800万画素CMOSを搭載


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裏蓋を開けると電池パックを交換できる


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下面。microUSB端子がある。端子はキャップレス防水


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上面。ヒンジ部横にストラップホールがある


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左側面。充電台用端子が見える


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右側面。シャッターキーがある

画面内にカーソルを表示してパソコン(PC)のマウスなどのようなポインターによる操作ができるのも快適さの1つ。テンキー部がタッチパッドとなる「タッチクルーザーEX」機能が搭載されており、PC向けサイトやLINEの利用時などに便利に利用できます。タッチクルーザーEX機能は十字キーによる従来通りの操作とも共用可能なので、好きな操作方法を選べる点もメリットです。

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正面。テンキーはシートキーだがしっかりとした凹凸とクリック感がある


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タッチクルーザーEX利用時はテンキー部分がすべてタッチパッドになる


タッチクルーザーEXなどについては以下の動画からもご覧いただけます。


音声通話なども強化され、3G回線でも高音質な通話が可能な「HD Voice(3G)」に対応。敢えてスマホではなくフィーチャーフォンを選択する理由の1つとして「音声通話がしやすい」というのが上位に挙がるだけに、通話品質が高いというのは大きなメリットです。

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通話のしやすさ、聞きやすさこそがフィーチャーフォンの基本!

ソフトバンクが本機をガラホとして大々的にアピールせず飽くまでもフィーチャーフォンとして売り出す理由は、従来からのユーザー層やフィーチャーフォンを支える声を大切にしたからではないでしょうか。

フィーチャーフォンとしての機能を変えることなく正常進化させ、スマホにはない使いやすさや手軽さ、分かりやすさを追求することは、「ガラホ」に求められる多機能性や高機能性とは相反するものでもあります。時代のニーズに合わせたアプリや機能を充実させつつも必要以上には複雑にしないというキャリアとメーカーの考える方向性が垣間見えます。

◯主な仕様
商品名AQUOS ケータイ/AQUOS ケータイ 504SH
メーカーシャープ
通信方式こちらをご覧ください。
最大通信速度(下り/上り)21Mbps/5.7Mbps
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ約51×113×17.6mm(折りたたみ時)/約124g
連続通話時間/連続待受時間 W-CDMA網約660分/630時間
GSM網 約410分/530時間
「ワンセグ」連続視聴時間約6時間50分
ディスプレーメイン約3.4インチqHD(960×5400ドット)TFT液晶(最大1677万色)
サブ約0.7インチ(21×96ドット)有機EL
モバイルカメラ(画素数/タイプ)有効画素数800万画素/CMOS
防水/防じんIPX5、IPX7/IP5X
BluetoothVer.4.1
外部メモリー/推奨容量microSDHCカード(別売)/最大32GB
カラーバリエーションSoftBankターコイズ、ゴールド、ピンク、ホワイト、パープル、レッド、ネイビー、ブラック
Y!mobile レッド、ホワイト、ブラック




記事執筆:あるかでぃあ


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