グーグルの定額音楽配信サービスはどう?

2015年はさまざまな映像や音楽のサブスクリプションサービス(定額制)がスタートした。音楽では「Apple Music」や「LINE MUSIC」、「AWA」がスタートし、そして、Googleも9月に日本向けとして定額制音楽配信サービス「Google Play Music」を開始した。月額料金は通常980円だが、10月18日までに登録を済ませれば月額780円で使える特別プランも用意されていた(日本時間ではない模様で記事公開時にはまだ有効だったがそろそろ終わると見られる)。また、新規利用者にははじめの30日間が無料になるのもありがたい点だ。

今回はこのGoogle Play Musicについて利用可能なAndroidおよびiOS、Chrome(WindowsおよびMac OS X)での使用感、外で利用する際のモバイルデータ通信量についてもチェックしてみたいと思う。

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iPad mini 4の画面

3500万曲が聴き放題となるGoogle Play Musicもレコメンデーションに力を入れており、曜日や時間帯に応じて「オススメの音楽」を提案してくれる。BGMとして楽しめるのはもちろんだが、新しい音楽との出合いや、懐かしい曲との再会も楽しめる。ここで出会った楽曲は「マイライブラリ」に登録できるほか、アーティストやアルバムの情報へ遡ってオススメの音楽から自分の聴きたいアルバムの視聴へ移行することもできる。


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ステーション機能

オススメの音楽意外に、ステーションというセットリストが用意されており、ここでは「ジャンル」、自分の行動にあった音楽がチョイスされた「アクティビティー」、気分や気持ちに合わせた「ムード」の3つのタブから楽曲を再生できる。

他の音楽聴き放題サービスも同様にアーティストやアルバムという聴き方を前面に打ち出しており、従来の聴き方に慣れている人はちょっと戸惑うかも知れない。もちろん、アルバム単位での聴き方も可能だが、まずは検索や関連アーティスト表示などからアーティスト、楽曲、アルバムへたどり着く必要がある。

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そこでとにかく気になる楽曲やアーティスト、アルバムを見つけたらどんどんマイライブラリに追加していくことをオススメする。マイライブラリの中には、アーティストやアルバムごとにきちんと整理されて表示されるのでそこを通常のミュージックプレイヤー代わりにすればいいのだ。


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iPhone 6sでスワイプ操作をして前の画面にもっているようす

機能紹介で触れておきたいのがGoogle Play Musicは楽曲を聴いたり関連アーティストなどを追っていったりすると、それらの操作が履歴として残る。その際に「戻る」操作で前の画面へ戻れるのだが、この履歴がiOS版では面倒なことになっていると感じた。というのも、iOS版は画面左端から右へスワイプ操作をすると前画面に戻る操作となっており、Android版のようにいつでも画面左から右へスワイプすることでメニュー表示ができる。トップ画面まで戻らない限りステーションや設定などのメニューにたどり着けない。履歴が多い場合はアプリを終了させてトップ画面に戻った方が速い。


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Android版やChrome版はいつでもメニューを呼び出せる

Chrome版(Windows)は画面左上に常にメニューのアイコンがあり、どんなに履歴が多くてもメニューからトップ画面の「今すぐ聴こう」へ戻ることができる。iOS版も左上にメニューアイコンかホームアイコンを常に表示すれば使い勝手が良くなりそうだが、どうだろうか。


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さて、スマートフォンやタブレットを使って外でも楽しめるのも定額音楽配信サービスのいいところ。Google Play Musicはモバイル回線にあわせてストリーミング品質を3段階に設定できる。多少の音質劣化を我慢してデータ量を抑えるか、常に高音質で楽しむかを選べるというわけだ。

そこでiPad mini 4のモバイル回線を利用してそれぞれの1時間視聴データ量をチェックしてみた。ストリーミング品質「低」では約60MB、「標準」では約80MB、「高」で約160MBとなった。仮に1日1時間視聴して30日聴くと低で約1.8GB、標準で2.4GB、高は4.8GBとなり、高の設定では5GB以上のパケット定額プラン必須となる。
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surface 3にmineoのDプランのSIMを入れて再生。Chrome版ではストリーミング品質を選べない


高級イヤフォンやヘッドフォンを使用せず、主に通学・通勤の移動時に利用するのであれば低でも十分な音質であるように思う。

Google Play Musicはストリーミングの他に、端末に楽曲をダウンロードしてオフラインでの再生も可能なので、高音質で楽しむのであればこちらの方法をオススメする。


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また、モバイル通信でのストリーミングをオフにすることもできるのでパケット漏れを防ぐことも可能だ。

Google Play Musicをはじめとする定額音楽配信サービスは、「聴きたい曲」があるかがまず大事だが、音楽を楽しみの方のひとつに「楽曲の出合い」があると思う。それを踏まえて、様々な音楽配信サービスのレコメンデーションサービスをじっくり使ってみて欲しいと思う。

記事執筆:mi2_303


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