ZenFone 2 Laser ZE601KLの「オートモード」はシーン自動認識のほかに、静止画・動画専用ボタンでモードを切り替えることなく撮影できる。


「マニュアル撮影」や「HDR」、「エフェクト撮影」など多彩なモードが実装されている。


マニュアル撮影モードは、中央の横線を確認しながら水平な写真撮影が可能だ。ヒストグラム表示などかなりマニアックな機能を有する。


ISO感度やシャッタースピード、ホワイトバランスなどのマニュアル調整が可能なほかに、フォーカスもスライダーで自在に操ることができる。

○順光のシーン比較

ZenFone 2 Laser ZE601KLの写りはトイカメラ風だったZenFone 5より大幅に進化していることがわかる。彩度も丁度良く自然な写真に見える。コントラストはやや高めで、シャープネスも強めに掛けられており、メリハリのついた仕上がりだ。


一方のiPhone 6sもスッキリとした仕上がりで日中の安定感は素晴らしい。ZenFone 2 Laser ZE601KLよりもやや柔らかめで、オールマイティーな画質といったところだろうか。

○光学性能が出る逆光のシーン

ZenFone 2 Laser ZE601KLは光源に対して大きなゴーストが発生し、レンズフレアによるコントラストの低下も見られる。撮影時にカメラの角度を調整してゴーストの発生をコントロールする必要がある。敢えてゴーストを盛大に入れて楽しむのもアリ。


iPhone 6sもゴーストとレンズフレアが発生しているが、ZenFone 2 Laser ZE601KLよりもうまくコントロールされているように思う。

○テーブルフォトでよく使うマクロ撮影

ZenFone 2 Laser ZE601KLは近接撮影でも安定したフォーカスによって解像感のある写真撮影が可能だが、花びらの白に露出を引っ張られてややアンダー目（暗い）となった。しっかりと撮るならマニュアル撮影モードを利用したい。


iPhone 6sも花の中の水滴までしっかりと描写しており、こちらは白飛びしないところでうまく露出を合わせている。見た目に近いのはiPhone 6sの方だが、写真的にはもう少し明るくして元気感や鮮やかさを出したいところだ。

○夜景撮影はどうだろうか？

ZenFone 2 Laser ZE601KLはレーザーオートフォーカスのおかげで、特に近接撮影は暗くても問題ないのだが、遠景ではピントを外すこともあった。また、ボディーが大きいこともあり静止画撮影のためのホールディングが難しく手ブレを乱発してしまった。ここは何かしら工夫と慣れが必要に感じた。

画像はノイズリダクションでやや甘くなってしまうが、手ブレさえしっかりと抑えることができれば十分実用的な解像感がある。またISO感度が390までしか上がっていなかったので、マニュアルモードでISO感度を上げてシャッタースピードを速くして撮影するのもアリだろう。


iPhone 6sはZenFone 2 Laser ZE601KLと同じ1/15秒というシャッタースピードだがしっかりと止めて撮影することができた。こちらはZenFone 2 Laser ZE601KLよりISO感度が低い250だったため若干暗く見えている。

ZenFone 2 Laser ZE601KLは、懸念された写真画質は十分過ぎる程向上していることが分かった。シーンによっては安心・安定のiPhone 6sに匹敵し、カメラの基本性能の高さを実感することができた。





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