ソフトバンクの電力サービスはおトクなの?

ソフトバンクは12日、都内にて「ソフトバンク 新サービスに関する記者発表会」を開催し、東京電力との業務提携による電力サービス「ソフトバンクでんき」( http://www.softbank.jp/energy/special/denki/ )および「おうち割」を2016年4月1日(金)より提供することを発表した。なお、申込受付は2016年1月28日(木)からサービス提供エリアのソフトバンク携帯電話取扱店およびソフトバンクでんき特設Webサイトで開始する。

ソフトバンクでんきは東京電力が先週発表した「スタンダード(S・L・X)」プランおよび「プレミアムプラン」に加え、ソフトバンク独自の「バリュープラン」を追加した3種類の料金プランで、東京電力エリアおよび中部電力エリア、関西電力エリアからサービスの提供を開始し、順次全国へ拡大していくのだという。

発表会では携帯電話サービス「SoftBank」向けの学割サービスなども発表されたが、今回はソフトバンク代表取締役社長兼CEOの宮内謙氏による電気サービスについてもソフトバンクでんきおよびおうち割に関する内容を紹介していく。

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まず宮内氏は「ソフトバンクの事業理念は情報革命で人々を幸せに」であると説明し、「2008年に取り扱いを開始したiPhoneからスマートフォンが普及し、人々のライフスタイル・ワークスタイルが大きく改善できたのではないか」と振り返った。

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また、2015年3月からスタートした「SoftBank 光」は想定以上の毎月20万世帯の加入があるのだという。これは「『スマートフォンとセットでお得です』とアピールしたことによるもので、昨年12月にトータルで122万件契約となり、大きな進展である。」と述べた。

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そして、2016年4月から電力小売り自由化に伴い、ソフトバンクは「スマートフォンと光だけではなく、電力でも家計のサポートをする。」と発表した。また、家計をもっとお得にするコンセプト「おうち割」の第1弾としてスマートフォン、光、電気をセットにしたサービスの提供を開始する。

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おうち割第1弾は、従来のスマートフォンと光のセットに加えて、ソフトバンクでんきも加えたサービスで、スマートフォンの月々の料金が最大2,300円割引となる。さらに「水のトラブル」や「カギのトラブル」、「ガラスのトラブル」の発生時に出張料・作業料無料(作業によっては料金が発生する場合あり)でかけつける「おうちレスキュー」特典が付帯する。

ソフトバンクでんきの根幹部分について「東京電力とのアライアンスによって、電気供給の安全性・サポートは変わらずに、さらに(ソフトバンクが)お得に提供する。」と述べ、料金プランについて解説を行った。

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東京電力の新料金プランであるスタンダードプランとプレミアムプランにソフトバンクオリジナルのバリュープランの提供を開始する。このバリュープランは家族3~4人で電気料金が8,000~16,000円をターゲットしたものなのだという。割引金額はスタンダードプランで年1,200円、バリュープランで年2,400円、プレミアムプランで年3,600円、そして、おうちレスキューの特典が利用できる。

あまり電気を使用しないひとり暮らしではおトク感は少ないかも知れないが、ソフトバンクでんき申し込み開始日からソフトバンクショップへ電気の検針票を持参することでプランの試算をしてもらうことも可能だという。

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利用料金に応じて1,000円ごとに5ポイントをソフトバンク携帯電話で利用しているTポイントに付与、そして、電気料金をソフトバンク携帯料金とまとめて支払える、サポートWebサービス「My SoftBank」で利用料の確認ができるという3つの便利について説明を行った。

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ソフトバンクオリジナルのバリュープランは300kWh、約8,000円を超えた時点から東京電力の従来電灯Bプランよりも安くなる。大半の家庭は夏や冬の8ヶ月は300kWhを超えるとした上で、たくさん使う月は従来よりも安くなるという料金プランだ。

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「ただし、200kWhで終わってしまう月もある」と今までの統計に触れ、それによると年間で2~4ヶ月がそれに当たるのだという。そこで、使用量が下がったときは最大100kWh分に対して、ソフトバンクの3GBのデータプランあるいはTポイント1,000ポイントを還元する。この内訳は、300kWhを下回った5kWhごとにデータ0.15GBもしくはTポイント50ポイントが付与となる。

宮内氏は、多く使った月も使わなかった月もソフトバンクのサービスと連携することで「トータルでお得に使っていただける。」と説明した。

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バリュープラン加入、戸建て住宅3人家族をモデルとした場合、年間約8,920円相当のお得となる。

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さらにSoftBank 光をセットにすることで年間最大約80,920円相当のオトクとなるという。宮内氏はスマートフォン、光、でんきの3つのサービス利用を「まさにおうち割で家計をサポートするというコンセプト第1弾だ。」と打ち出した。

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東京電力の料金プランであるスタンダートプラン、プレミアムプランについてもスマートフォン・ケータイ、SoftBank 光を組み合わせることで、年間最大約49,280円相当(スタンダードプラン)、108,050円相当(プレミアムプラン)のおトク額となると試算例を提示、これらのプランでも家計をサポートしていることをアピールした。

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関東エリアだけではなく、中部エリア、関西エリアの年間おトク額の試算例も提示した。これによると現在の料金と比較して関西エリア、中部エリアのおトク度が大きいと説明。

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今後の展望として、年内早い時期から「FITでんきプラン」を開始することが発表された。ソフトバンクグループ「SB Power」の太陽光発電所・風力発電所でFIT電気(再生可能エネルギー)を一般家庭約20万世帯(約50万kW)に提供する。詳しいサービスや料金プランについては後日発表するにとどまったが、ソフトバンクグループは今後も再生可能エネルギーの普及・拡大をめざしていくことを明らかにしている。

記事執筆:mi2_303


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