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i-dio Phoneで「i-dio」を聴こう!下準備と手順も併せて解説 |
既報通り、BIC(ビーアイシー)およびVIP、エフエム東京、東京マルチメディア放送の4社は1日、スマートフォン(スマホ)など向けの新放送サービス「i-dio(アイディオ)」を提供開始しました(現在はプレ放送で、関東・甲信越、近畿、九州・沖縄の3地域にて放送中)。
すでにWi-Fi接続の専用チューナーを利用した模様を「ただいまモニター受付中で無料でもらえる!3月から開始予定のモバイル向け放送サービス「i-dio」のWi-Fiチューナーを入手したので紹介【レポート】 - S-MAX」にて紹介したが、現時点では唯一のi-dioのチューナーを内蔵したスマホ「i-dio Phone」(Covia製)でi-dioを視聴しました。
そこで今回は、実際に視聴してみたレポートと、i-dio Phoneでi-dioを視聴する際の手順などを紹介したいと思います。
【i-dio Phoneで視聴する前にやっておくべきこと】
i-dio Phoneでi-dioを視聴するためには、まずは以下の下準備が必要となります。1)本体のアップデート(ソフトウェア更新)をする
2)i-dioのアプリを最新のものに更新する

i-dio Phoneのアップデートはアプリ一覧にあるので注意しましょう
i-dio Phoneは現在、本体のアップデートソフトが配信されており、まずはアップデートを行い、その後にアプリ配信マーケット「Google Playストア」にてi-dioアプリを更新しなければなりません。

アップデートアプリは強制横画面なので、ちょっと驚くかもしれません
もし、本体を更新するまえにi-dioアプリを更新してしまった場合は、一度、アプリをアンインストール(更新の削除の扱いになります)し、本体更新後に改めてアプリを更新すれば準備完了です。
ここまで済ませれば、あとはW-Fiチューナーでの視聴と同様にi-dioアプリを起動すればOKです。もし、うまく受信しない場合は、一度本体の電源を切って(再起動ではなく)からもう一度電源を入れてみましょう。
【i-dio Phoneでi-dioを視聴・聴取する】
アップデート後に初めて起動するとWi-Fiチューナーでの視聴と同じように生年月日や地域設定などの項目を入力する画面がでてくるので、これを入力し終えると視聴がチャンネルが選局され開始されます。i-dio Phoneはチューナー内蔵なので、Wi-Fiチューナーとの接続操作も不要であるのが手軽に視聴できます(内蔵のアンテナを伸ばす必要はありますが)。


チャンネル選択画面や視聴中の画面などはチューナー版と全く同じ
【i-dioを使ってみた感じたことなど】
高音質放送を謳うだけあって、イヤホン装着時での聴き心地の良さは良好です。ただし、まだプレ放送なためにサービス提供区域も広くなく(中継施設もまだほとんどないでしょうし)、そのためか建物の物陰に入ったり、サービス区域内でも特定の要素による受信困難区域(筆者の住んでいるところは東京外環自動車道の間近なため電波障害がある)ではかなり不安定です。今後、こういった地域に向けて、サポートをどう行っていくのか注目したいところです。また、視聴アプリそのものの完成度が高くなく、現時点では強制的に縦画面になっての利用になります。せっかく、動画系コンテンツのチャンネル(クリエイターズチャンネル)もあるのに、フル画面で視聴できないのはもったいないのではないでしょうか?また、番組表が余白だらけで見づらいのも気になりました。


せっかくの「鷹の爪」もフル画面で見せてよ…(写真=左)・番組数がまだ少ないとはいえ、一覧で見れない番組表(写真=右)
移動中の視聴はビル街などでは途切れることはあれど、おおむね問題はなさそうです。首都高速道路では、高架上ではほぼ問題はありませんがトンネルも多いので、まだまだこれからかもしれません。
また、チャンネル選択後の「チャンネル選択中」や「コンテンツ受信中」が長く、受信場所によってはかなりこれが長くなってりまうためイライラすることがありそう。もう少し切り替えを早くできないかとも思います。

音楽のみの番組であればさほど問題ではないが、動画系番組で数分待たされるのは……
【i-dio Phoneの独自問題について】
i-dioは高音質放送対応対応ではあるものの、i-dio Phone自体が高音質オーディオ非対応(USB接続での外部スピーカー増設による出力は可能ですが、その場合は取り回しが悪くなり、気軽に聴くというものではなくなってしまう)のため、イヤホン接続によるそれなりの音質を試すことはできますが、ハイエンドスマホのようなH-Fiオーディオ対応機と比べるとどうしても音質面では劣ってしまいます(現状ではWi-Fiチューナーとハイエンドスマホの組み合わせが音質では勝ってしまう)。i-dio Phoneのスピーカーも頑張ってはいると思うのですが、i-dio Phoneの0.8Wモノラルスピーカー(外部スピーカー)では物足りなく感じてしまう人も少なくないのでは、と思います。
また、イヤホンを外部アンテナ代わりにできず、内蔵のアンテナを伸ばして視聴するのみになるで、i-dioを聴きながら外を歩くには伸ばしたアンテナが邪魔になり、ちょっと不向きです。
【i-dio Phoneやi-dioについての現時点でのまとめ】
まだ、本放送ではないため、これからいろいろなフィードバックを受けて改善していくものであるとは思いますので、これからのサービス拡充に期待したいところです。なお、番組は結構イイのが揃ってると感じました(筆者は作業のお供に「アマネク・チャンネル」や「Jazz Bird」を良く使っています)。記事執筆:河童丸
アプリ名:i-dio
価格:無料
カテゴリ:ツール
ANDROID 要件:4.2以上
開発者:GignoSystem Japan, Inc
バージョン:1.0.1
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.gigno.vlow.idio

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