ウェアラブルカメラ「DJI Osmo Nano」をレビュー!

Vlogなどの用途でアクションカメラのニーズが広がっています。アクションカメラは手振れ補正や水平補正などの機能によて移動しながらの撮影がやりやすいのが特徴です。また体や車などに付けることで面白い視点の動画の撮影も可能となっています。

そんなアクションカメラとしてDJI JAPANから人気の「Osmo」シリーズとして「Osmo Nano」が2025年9月23日(火)に発売されました。販路は公式Webサイト内の公式Webストア( https://store.dji.com/jp/ )のほか、量販店やECサイトなどとなっており、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および公式Webストアではスタンダードコンボ(64GB)が43,890円、スタンダードコンボ(128GB)が48,730円となっています。

また合わせて「Osmo Nano 磁気ヘッドバンド」や「Osmo両方向クイックリリース式折りたたみアダプターマウント」、「Osmo Nano ND フィルターセット」、「Osmo Nano ガラスレンズカバー」、「Osmo Nano 両方向磁気ボールジョイント アダプターマウント」といったアクセサリーが個別に販売されています。今回はそんなOsmo NanoをDJI JAPANよりお借りして実際に試してみましたのでその模様を紹介します。

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Osmo Nanoスタンダードコンボ(128GB)の同梱物

Osmo Nanoはカメラと多機能ビジョンドックがマグネット(磁石)で合体するスタイルのアクションカメラで、カメラ部を分離してハンズフリーで利用できるのが特徴です。スタンダードコンボ(64GB)とスタンダードコンボ(128GB)はOsmo Nano本体の内蔵ストレージが64GBと128GBの違いがあるだけで、その他は同じとなっており、それぞれ同梱物がカメラ本体のほか、多機能ビジョンドックおよび磁気ハットクリップ、磁気ストラップ、保護ケース、USB-C PDケーブル(USB 3.1)、両方向磁気ボールジョイントアダプターマウントとなっています。

なお、その他のコンボとして「Osmo Nanoランニングコンボ(64GB)」(47,960円)、「Osmo Nano Vlogコンボ(64GB)」(53,460円)、「Osmo Nanoロードバイクコンボ(64GB)」(60,500円)、「Osmo Nanoカーマウントコンボ(64GB)」(54,780円)、「Osmo Nanoハイキングコンボ(64GB)」(56,650円)、「Osmo Nanoマウンテンバイクコンボ(64GB)」(57,750円)も用意されています(括弧内は希望小売価格)。

また別売オプションの希望小売価格は磁気ヘッドバンドが4,070円、Osmo両方向クイックリリース式折りたたみアダプターマウントが5,720円、NDフィルターセットが9,680円、ガラスレンズカバーが3,300円、両方向磁気ボールジョイントアダプターマウントが5,720円となっています。なお、今回お借りしたのはスタンダードコンボ(128GB)です。

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オプションの例(左上が磁気ヘッドバンド、左下がガラスレンズカバー、右上が両方向磁気ボールジョイントアダプターマウント、右下がOsmo両方向クイックリリース式折りたたみアダプターマウント)


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Osmo Nanoのカメラ部

Osmo Nanoのカメラは身につけられるウェアラブルなアクションカメラとなっており、サイズが約57×29×28mm、質量が約52gというように非常に軽量小型になっています。またマグネット設計になっている2面を利用して帽子やヘルメットなどいろいろな場所に付けることが可能です。カメラは1/1.3型センサーと画像処理プロセッサーによって高解像度な映像をハンズフリーで撮影することができ、画像処理プロセッサーによるダイナミックレンジによって低照度環境でも撮影ができるようになっているとのこと。

さらに最大4K/60fpsの動画撮影と4K/120fpsのスローモーション撮影に加え、143°ウルトラワイド(超広角)撮影、10bit動画、D-Log Mモードに対応しています。映像ブレ補正機能については水平レベル維持はHorizonBalancing(±30°までの傾きを補正)、RockSteady 3.0(カメラのブレ低減)で、音声はデュアル内蔵マイクでステレオ録音に対応しています。また撮影モードは横向き&縦向き撮影、自動録画、ジェスチャー操作、プリ録画に対応となっています。なお、低照度環境下ではスーパーナイトモードのノイズ低減アルゴリズムによって画質が向上するということです。

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Osmo Nano 多機能ビジョンドック

多機能ビジョンドックはカメラと合体して利用し、ディスプレイやリモート撮影トリガー、充電ステーション、高速ファイル転送ステーションとして利用可能です。マグネット設計によってカメラ部を付ける向きを変更することができ、セルフィーへ切り替えが可能です。また画面は有機EL(OLED)パネルのHDタッチスクリーンとなっているため、各種操作や録画のプレビュー、録画データの確認ができるようになっています。

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セルフィーへ切り替え

また多機能ビジョンドックはカメラ部を外した状態でも撮影をリモートで操作可能で、多機能ビジョンドックにmicroSDカードスロットが搭載されているため、カメラの映像データをmicroSDカードに移動できるようになっています。またUSB Type-Cケーブルでスマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)などと接続すれば、最大600MB/sのデータ転送も可能です。

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リモートで操作の例

バッテリーはカメラと多機能ビジョンドックの両方に搭載されており、カメラは多機能ビジョンドック経由で充電します。20分でカメラのバッテリーを80%まで急速充電でき、バッテリー性能はカメラと多機能ビジョンドックを接続した状態では最大200分の1080p/24fps動画を撮影に対応しています。

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バッテリー表示

Osmo Nanoで実際に撮影してみました。カメラと多機能ビジョンドッグを合体させた状態で車のダッシュボードに固定して走行の様子を撮影したり、車の充電のときはダッシュボードのカメラだけを分離して磁気ストラップに付けてハンズフリー撮影を行いました。また車が走行中は手振れ補正が効いており、安定して撮影ができていましたし、車の充電ではハンズフリーになるため、撮影を簡単に行うことができました。

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磁気ストラップを利用例



Osmo Nanoで車走行の撮影例

また自転車で撮影する際には磁気ヘッドバンドを使用しました。なお、磁気ストラップで撮影すると洋服の上に装着するため、ブレが大きくなってしまったので、磁気ヘッドバンドで頭に装着した方がスムーズな動画になりました。

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磁気ヘッドバンドを利用例




Osmo Nanoで自転車走行の撮影例

筆者は同じOsmoシリーズの「Osmo Action 3」を愛用していますが、Osmo Nanoの撮影の自由度の大きさに感動しました。カメラだけで体に装着することができるため、非常に身軽なスタイルで撮影が可能です。またカメラと多機能ビジョンドックを合体を自撮り方向に付け替えることも簡単で、143°超広角で自撮りもしやすくなっています。カメラと多機能ビジョンドックが分離できるスタイルはいろいろなシーンで撮影がしやすくなりますので、Vlog撮影にオススメだと思います。





記事執筆:伊藤浩一


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