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結構頑張ってる!?FREETEL MUSASHIの性能をベンチマークでチェック!

SIMフリーの携帯電話ブランド「FREETEL」を展開しているプラスワン・マーケティングから販売中の折りたたみ型2画面スマートフォン(スマホ)「MUSASHI」。

同じ折りたたみ型スマホでも大手携帯電話会社から販売されているいわゆる「ガラホ」とは違い、MUSASHIはGoogle Playストアや各種Googleのサービスを一通り利用できる普通のスマホでもあるため、ベンチマークアプリをダウンロードして利用することもできます。

そこで今回は、他のスマホのようにベンチマークアプリを使ってMUSASHIの性能を見てみたいと思います。


◯まずは「CPU-Z」でスペックを確認
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FREETEL MUSASHIのCPU性能

MUSASHIのチップセット(SoC)およびCPUは、MediaTek製「MT6735」(1GHzクアッドコア)を内蔵しています(ベンチマークアプリ上では988MHzと表示)。これは同社のSIMフリースマホ「Priori 3 LTE」および「Priori 3S LTE」と同じものになります。

MUSASHIは2画面スマホですが、2つの画面を同時に制御(使用)していない(表裏どちらか一方の画面を切り替えている)ため、エントリークラスのCPUでも問題なく動作してします。


◯「Geekbench 3」でCPU能力をチェック
続いて、CPUの性能をシングルコアおよびマルチコアのそれぞれ別にチェックできるベンチマークアプリ「Geekbench 3」を使ったテストを行いました。今回は同じMediaTeK製チップセットを使っているハイエンドモデル「FREETEL SAMURAI KIWAMI」(以下:KIWAMI)と比較しました。

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MUSASHIのベンチスコア(写真=左)とKIWAMIのベンチスコア(写真=右)

クアッドコア1GHzのMUSASHIとオクタコア2GHzのKIWAMIでは仕方がないですが、当然ながらハイエンドモデルのKIWAMIとの比較では大きな差が出ています。

とはいえ、元々、ディスプレイサイズが約4インチと小さいMUSASHIでそれほどゲームなどのアプリは向かないものが多いと思いますし、SNSやメールと通話などが中心になる端末かとは思うので、特に問題はないかと思います。と思いきや、後述の理由により意外とゲーム系のスコアは大健闘していたりします。

◯「LukaLuka Bench」で3Dグラフィックをベンチマーク
筆者の趣味で、度々使用しているVOCALOIDの巡音ルカを踊らせてスコアを計測するLukaLuka BenchでもMUSASHIとKIWAMIを比べてみました。

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MUSASHIのベンチ結果(写真=左)およびKIWAMIのベンチ結果(写真=右)

KIWAMIの4995に対して、MUSASHIは4013とかなりの大健闘(fpsもやや劣るといった程度)を見せています。

これには理由があってKIWAMIはディスプレイ解像度がWQHD(2560×1440) あるのに対し、MUSASHIはWVGA(800×480)に抑えられていることです。

解像度がKIWAMIの3分の1程度のため、元々かかる負荷がMUSASHIは低く、その分高い結果を出せるということです。

PC用のゲームなどでもフル解像度で遊ぶと動作の重いゲームでも、解像度を落すことで快適に動作する、といったことと同様の結果が今回のテストで出たということです。

そのため、高解像度の精細なグラフィックで遊ぶことは難しいですが、動作そのものについては実はそれなりにいける、ことがわかりました。

エントリークラスのCPUにもかかわらず、動作が全体的にスムーズなのも解像度が抑えられているためです。


◯「AnTuTu Benchmark」で総合的な性能を比較
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MUSASHIのベンチマークスコア(写真=左)・スコア比較表(写真=右)

AnTuTu Benchmarkでのスコアは23387。比較表を見てみると、Xperia Z5(こちらのCPUはQualcomm製「Snapdragon 810」)の約3分の1程度の結果となりました。

画面解像度が抑えられていることで、動作は思った以上に快適ですが、それでも総合評価で見るとこのくらいの結果になります。

今回、ベンチマークテストで性能を試してみましたが、MUSASHIの最大の価値は「折りたたむと4インチスマホとして使えて、広げるとテンキー付きケータイっぽく使える」という性能だけではない部分にある端末だと思うので、興味のある方には一度、実物を見て欲しいところです。是非、実機の展示あるお店へいって確かめてみましょう!



記事執筆:河童丸


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