9.7インチiPad ProとiPad Air 2どうちがう?

新たに3月31日に販売が開始されたタブレットの9.7インチ「iPad Pro」。日本でもAppleのほか、Wi-Fi+CellularモデルをNTTドコモおよびau by KDDI、SoftBankが取り扱うほか、SoftBankや各家電量販店でWi-Fiモデルも販売されている。

9.7インチiPad Proは約9.7インチ2048×1536ドット広色域True Toneディスプレイを搭載。初のペン入力「Apple Pencil」に対応した12.9インチのiPad Proと同じく64ビットA9Xチップやステレオサウンドが楽しめる4スピーカーを搭載するほか、4K動画撮影可能な12メガピクセルiSightカメラ、Retina Flash対応5メガピクセルFaceTime HDカメラに強化されている。

また内蔵ストレージも新たに256GBが加わり、32GBと128GBの3モデルがラインナップされた。カラーバリエーションも従来までのシルバーやゴールド、スペースグレイに加え、iPadシリーズ初のローズゴールドが追加された。

すでに紹介したように9.7インチiPad ProのWi-Fiモデルを購入し、前回は開封して同梱物や外観を紹介した。そこで今回は、同じく9.7インチタブレットの既存モデル「iPad Air 2」(2014年発売)との外観比較、そして、iPad Air 2用のケースが使えるのかを検証してみたいと思う。

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9.7インチiPad ProとiPad Air 2は、画面サイズだけではなく、幅・高さ、厚さ、そして、重さも同じだ。また、画面やボタンのレイアウトも同一であるため、液晶保護フィルムはiPad Air 2用が流用できる。

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ローズゴールドが9.7インチiPad Pro、シルバーがiPad Air 2。背面は、9.7インチiPad ProがWi-Fiモデル、iPad Air 2がWi-Fi+Cellularモデルということもあり、上部のアンテナ部分に大きな違いが見られる。

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さらに細かい部分では、背面にプリントされている「iPad」のフォントが細くなっている。

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一方、iSightカメラの飛び出し具合は、デザインとしてはマイナスと感じる部分だ。ただし、LEDフラッシュが搭載されたことは大きな進歩だと思われる。

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右側面(写真=上)のボリュームキーの位置、サイズは変わらず。9.7インチiPad ProはWi-FiモデルなのでSIMスロット(nanoSIMカードサイズ)がないが、Wi-Fi+Cellularモデルなら搭載されている。また、9.7インチiPad Proは初のSIMカードスロットとは別にApple SIMが内蔵されているという。左側面(写真=下)は「Smart Keyboard」接続用の「Smart Connector」の有無に違いがある。

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上面(写真=上)のヘッドフォンコネクタおよび電源キーの位置は変わらず。9.7インチiPad Proには新たにステレオスピーカーが追加されている。下面(写真=下)もLightningコネクタの位置の変更はないが、こちら面にもステレオスピーカーが追加された。9.7インチiPad Proの上面と下面に搭載されたステレオスピーカーの位置がシンメトリーではない。

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9.7インチiPad ProとiPad Air 2はサイズが同じということもあり、ケースが流用できるか試してみた。画面のON・OFFに対応したフリップカバー式のケースmoshi「Versacover for iPad Air 2」に9.7インチiPad Proにピッタリと収まった。

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ところが、マグネットの位置が違うのか、フリップカバーが閉じないばかりか開閉による画面のON・OFFができない。

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ボリュームキーの位置は問題ないが、LEDフラッシュライトがカバーの中に隠れてしまっている。

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下面を見るとスピーカーの位置が変更になったことがわかる。

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上面は完全にスピーカーが塞がってしまっている。ヘッドフォンコネクタや電源キーは問題なく利用できる。

9.7インチiPad ProにiPad Air 2のケースを流用できるが、新機能が活かされないため専用ケースの使用をオススメしたい。

次回は、同じくこの2機種でベンチマークテストを行ってみたいと思う。

記事執筆:mi2_303


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