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Xperiaシリーズの新たな挑戦!SoftBank向けスマホ「Xperia X Performance」を写真と動画で紹介 |
既報通り、ソフトバンクは5月11日、今夏に発売予定のSoftBank向け「2016年夏モデル」としてソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)製Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)スマートフォン(スマホ)「Xperia X Performance(型番:502SO)」を発表しました。
すでに紹介しているようにソフトバンクでは今夏モデルについて大規模な発表会を行わない方針としたことから試作機などに触れる機会がありませんでした。
今回、ソフトバンク本社まで取材に出向いてその試作機に触れることができましたので写真や動画とともに紹介したいと思います。

本体カラーは左からグラファイトブラック、ホワイト、ローズゴールド、ライムゴールド

ソフトバンク向けのメインカラーはライムゴールドになる
Xperia X PerformanceはソニーモバイルがNTTドコモおよびau、SoftBank向けにそれぞれ発売を予定しているマルチキャリアモデルです。現在は各通信事業者(キャリア)専用でスマホを開発することは少なく、共通の端末で扱えるサービスなどに変化を持たせることで差別化していく流れが主流となっているため、キャリアごとの仕様上の差異はほとんどありません。
一方、ソニーモバイルでは「X」という新たなブランドカテゴリーが冠され心機一転となったXperiaシリーズのフラッグシップモデルですが、これまでフラッグシップモデルであった「Xperia Z」シリーズとの大きな違いはデザイン面です。
Xperia Zシリーズでは「オムニバランスデザイン」と呼ばれたガラス製の一枚板のような硬質なデザインが特徴でしたが、本機ではオムニバランスデザインは継承しつつ、デザインに曲面がアクセントとして用いられ、どこか有機的な印象を受けます。とくに正面のディスプレイガラスはエッジ部分にアールが付けられ、光の加減で艶めかしく輝くのがこれまでのXperiaシリーズとの違いを感じさせます。

エッジ部分をアール加工し側面パーツと一体化させたようなデザインはiPhone 6シリーズなどでも見られる流行りの手法だ

正面。ディスプレイは約5.0インチフルHD(1080×1920ドット)液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」。上下のスリットはステレオスピーカーになっている

背面。NTTドコモやau向けと違い、SoftBank向けは正面にも背面にもキャリアロゴがない
背面パーツにアルミパネルを用い、側面とカラーを合わせることで一体感のあるデザインに仕上げているのもXperia Zシリーズと異なる点。背面のパーツはカラーによって加工方法が変えられており、ライムゴールドとローズゴールドはマット加工、ホワイトとグラファイトブラックはヘアライン加工となっています。
いずれも指紋が目立たず使いやすい加工で、加工自体もアルマイト処理であるため塗装剥げの心配もありません。また、正面のディスプレイの周りの色も背面や側面に合わせた色になっており、ホワイトやブラック以外ではこれもXperia Zシリーズとの違いとなります。

加工の違いで端末の印象もガラリと変わる
背面パーツのエッジ部分にもアールが付けられており、丸い側面パーツと合わせて本体をぐるっと角のない楕円が囲むようなデザインになっているのが分かります。
なお、背面パーツの下部が樹脂製になっているのは海外向けと異なっており、NTTドコモやau、SoftBankの国内向け共通仕様となっています。これは国内のキャリアの厳しい電波基準を満たすためとのことですが、海外向けではユニフラットパネルになっているだけに少し残念な点でしょう。

アンテナの関係で背面下部のパーツは樹脂製となっている

上面。3.5mmイヤホンマイク端子などはキャップレス防水

下面。microUSB端子もキャップレス防水となっている

左側面。nanoSIMカードスロットとmicroSDカードスロットは一体化されている

各種カードスロットは従来の防水キャップカバー式ではなくトレー挿入式になった

右側面。左からシャッターボタン、音量調節ボタン、電源ボタンが並ぶ
電源ボタンに指紋認証機能が付いているのもこれまでのXperiaシリーズと同様。電源を入れる動作や手に持った時の姿勢がそのまま認証動作となる非常に理に適った機能配置です。

電源ボタンだけ色がシルバーで統一されデザインアクセントになっている点は従来シリーズから継承された
機能面での特徴となっているのはカメラ機能です。CPUの高速化やソフトウェアの改良などからカメラ機能の各種処理を従来から約2倍に高速化し、アプリケーションの起動から撮影までを最速で約0.6秒まで短縮。動体の追従性能なども向上させ被写体の動きを予測してフォーカスし続ける「先読みオートフォーカス機能」も搭載しました。

メインカメラは有効約2300万画素CMOSを採用
また劣化の少ないバッテリーの搭載も地味ながらユーザーにとって非常にメリットの多い改善点です。
バッテリーの状態に応じて最適な充電を行う新しいアルゴリズムを採用したことにより経年劣化を軽減。従来製品と比較して最大約2倍の長寿命化を実現したとしています。メーカーでは「2年使用しても劣化が少ない」と謳っており、製品の買い替えサイクルが延び1つの端末を長く使い傾向が強くなった消費者の動向を反映させた製品改良と言えます。
カメラの高速起動および撮影機能やバッテリーの長寿命化などについての解説は以下の動画からもご覧いただけます。
動画リンク:https://youtu.be/ZK-WUG_k6YM
オーディオのハイレゾ対応やハイレゾ音源でのノイズキャンセリング対応、音源を高品位に保ちながらワイヤレス伝送可能な「LDAC」対応など、音楽面でもXperiaシリーズのフラッグシップモデルとしての機能でも妥協はありません。
硬質なイメージのZシリーズから柔らかなデザインのXシリーズへの転換はこだわりの強いXperiaファンの間でも賛否両論となっていますが、実際に店頭などで手に持ってみてからその評価をしてみるのも良いでしょう。

高性能を上品に「包み込む」という表現がよく似合うデザインだ
◯主な仕様
通信方式 | こちらをご覧ください。 | |
---|---|---|
最大通信速度(下り/上り)※1 | 262.5Mbps※2/37.5Mbps | |
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ | 約71×144×8.6mm/約165g | |
連続通話時間/ 連続待受時間※3 | W-CDMA網 | 1680分/590時間(静止状態) |
GSM網 | 600分/550時間(静止状態) | |
FDD-LTE網 | 1380分/530時間(静止状態) | |
AXGP網 | -/520時間(静止状態) | |
連続視聴時間※3 | ワンセグ | 約8.3時間 |
フルセグ | 約7.1時間 | |
ディスプレー | 約5.0インチフルHD(1920×1080ドット) TFT液晶(最大1677万色) | |
モバイルカメラ (画素数/タイプ) | メイン | 有効画素数約2300万画素/CMOS |
サブ | 有効画素数約1320万画素/CMOS | |
防水/防じん※4 | IPX5、IPX8/IP6X | |
Bluetooth | Ver.4.2 | |
外部メモリーー/推奨容量 | microSDXCカード(別売)/最大200GB | |
内蔵メモリーー | ROM | 32GB |
RAM | 3GB | |
CPU(クロック数/チップ) | クアッドコア(2.2GHz×2 + 1.6GHz×2)/MSM8996 | |
電池容量 | 2570mAh | |
Wi-Fi(対応規格、周波数) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz) | |
OS | Android 6.0 Marshmallow | |
カラーバリエーション | ホワイト、グラファイトブラック、ライムゴールド、 ローズゴールド |
記事執筆:あるかでぃあ
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