ゼロから始めるスマートフォン

DellがAndroidタブレット市場から撤退することを発表しています。同社コマーシャルクライアントソリューションズ担当副社長兼ジェネラルマネージャーのKirl Schell氏が公式Webサイトで現地時間の2016年5月16日付で公開した文章にて明らかになっています。

ただし、該当文書ではいわゆる専用のキーボードが用意されないスレート(板)型の"ピュアタブレット"から撤退するとのみ示されており、これに対し、CNETがDell担当者に確認したところ「Androidベースのタブレット製品Venueを終了することにした」と伝えています。

なお、Dellは2012年にAndroidスマートフォン(スマホ)からも撤退しており、今回、Androidタブレット「Venue」シリーズの開発・販売からの撤退を決定したことで、今後はWindowsを中心とした2in1製品に注力していくということです。

DellのAndroidを搭載したスマホやタブレットは日本ではわずかしか発売されませんでしたが、昨年1月に発売された厚さ6mmでIntelのRealSenseカメラを搭載した「Venue 8 7000」は個性があり、強く記憶に残っています。

今後注力していくという2in1は、専用の着脱式キーボードを備え、キーボードを取り外すとタブレットとしても使えるというタイプの製品です。日本では数日前にスマホメーカーのHuawei Technologisが「MateBook」にてこの市場に参入したことでも話題になりました。

Kirl Schell氏がが言うには、「Venueシリーズのような通常のタブレット(ピュアタブレットと表現)には、業務で利用するだけのプロセッサーパワーがなく、法人・個人を問わず需要が減っていてる」とのこと。

また一方で、「通常はノートPCのように使い、ディスプレイを取り外すことでタブレットとしても利用できる2in1はピュアタブレットよりも高い性能を持っていて用途も広いので市場では好評。そのため、2in1への投資・開発を積極的に続けていく」ということのようです。



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DellがAndroidスマホに続きAndroidタブレットからも撤退。今後は2in1に注力 – ゼロから始めるスマートフォン

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