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「スペースチャンネル5」がauのVR「Linked-door」で登場!モロ星人もいるモロ

千葉県・幕張メッセにて2016年9月15日(木)から18日(日)に国内最大のゲームやその関連製品が出展される展示会「東京ゲームショウ 2016(TGS 2016)」(主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会、共催:日経BP社)が開催されています。

今回は、HTCブース内にて行われていたVRシステム「HTC Vive」を利用したデモンストレーションとして、auが開発中のVR空間コミュニケーション「Linked-door」によってセガの人気リズムゲームシリーズ「スペースチャンネル5」をVRで体験できるコーナーを出展していたので紹介します。

【「Linked-door」ってなに?】

Linked-doorはau(KDDI)が開発中のマルチユーザーVRで、複数のユーザーを同時にネットワーク上の空間でつないで一緒に交流が楽しめるというサービスです。

かなりざっくりとした言い方をするなら「オンラインRPGのゲーム内チャットのもの"すごいヤツ"」くらいの認識でも間違いはないかと思います(あくまでざっくりとした表現としてですが)。

今回の展示ではこのLinked-door内にてセガの超個性派リズムゲームであるスペースチャンネル5の空間を再現したものを体験できるというものになっていました。

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クロマキーで合成された利用イメージ(写真=左)と実際にVR体験中の人からみた「スペースチャンネル5」の世界(写真=右)

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ブース内に展示されていたパネル


【「スペースチャンネル5」ってなに?】

続いて、スペースチャンネル5ですが、これは1999年に登場したセガのリズムアクションゲームです。新米テレビリポーターの「うらら」が事件の現場へ乗り込んで、歌とダンスで事件を解決していくという内容。

独特の世界観とわかりやすいゲームルールでぎゅんぎゅんきました人気となり、続編も制作されました。これはファンに言わせると実に「セガっぽいゲーム」としか説明しづらいのですが……。

実は過去にも携帯電話関連でコラボーレーション(コラボ)をしたことがあり、当時はJ-Phone(現:ソフトバンク)の携帯電話「J-SH05」(シャープ製)に専用アプリなどがプリインストールされる形で行われていました。

今回は、当時のゲーム制作スタッフによる新規開発のスペースチャンネル5のデモンストレーションを体験することができました。ただし、非常に人気があったようで、ビジネスデーの朝一番でブースに訪れても実際に体験できるのは午後の遅い時間になると言われたため、残念ながら筆者は実際に体験することはできませんでした。

【「Linked-door スペースチャンネル5 VR ウキウキ★ビューイング ショー」体験の流れ】

ブース内にて体験できるLinked-doorの流れとしては以下のようになります。


ブースのスタッフにコーナー中央でHTC Viveをつけてもらう

体験開始。体験者は仮想空間上のプールサイドのパーティ会場へ移動

パーティ会場にて「VR空間にモロ星人(スペースチャンネル5に登場する宇宙人)」が侵入した、とのアナウンスが入る

うららを応援するために現地のVR空間へ移動する

スペースチャンネル5のステージ1と思われる場所へ転送される

うらら登場

うららがモロ星人に踊らされている人たちを救出してくので、Viveのコントローラを振って応援する。

シチョーリツ(ゲーム内のスコアのようなもの)が200%まで上がり、救助完了

体験終了、係員にViveを外してもらう

また、体験した人にはもれなくモロ星人のミニフィギュアが進呈されました。

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VR空間でのパーティ会場を体験している様子(写真=左)とモロ星人(写真=右)


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本作の主役、うらら(写真=左)とViveを実際に振って応援しているところ(写真=右)

今回、ブースにてスペースチャンネル5の開発の方(当時のセガの開発スタッフが在籍しているメーカー「グランディング」で、本作の制作も当時のスタッフが再集結して行われている)にお話を聞けたので、いくつか質問をしてきました。

――今回、Linked-doorのauとのコラボとなりましたが、理由やきっかけなど教えていただけますか?

グランディング(以下、グ):以前は当時のJ-Phoneとコラボをしましたが、現在のauのイメージカラーとスペースチャンネル5のイメージカラーが同じ(どちらも濃い目のオレンジ)なんですよね。なので、コラボをした時のイメージがしやすかったというのがあります。

――(アニメ作品「Hi☆sCoool! セハガール」でのゲスト回を除きますが)うららが実際に動いている作品としては約15年ぶりとなります。今回、スペースチャンネル5をもってきたのはなぜでしょうか?

グ:スペースチャンネル5の新しい作品を制作したいというのは以前からありまして、今回のVRを使ったデモンストレーションは「スペースチャンネル5との親和性が高いのではないか」ということで、外側からセガを刺激する形で今回の発表となりました。

まだ開発が始まったばかりで、スタッフがみんなで頑張っています。(苦笑いしながら)セガって、どうも時代の2歩くらい先を進みすぎてしまうというか、今ならスペースチャンネル5に世界が追い付いてきたのかな、と思っています。

――今回はHTCブースでHTC Viveを使ったものとなりましたが、auが開発しているVRということで、いずれはスマートフォンとVRヘッドセットなどでも楽しめるようにしていくということでしょうか?

グ:今はまだまだ難しいとは思いますが、みなさんに気軽に楽しんでもらうためには、スマートフォンなどを活用できるようにしたいですね。まずは、現在作っているものを完成させないとですね。

――スペースチャンネル5といえば、うららとそれを取り巻く人たちとの掛け合いが魅力のひとつでもあると思います。今回はうららのみでヒューズ(ゲーム中に声だけで登場するうららの上司)や局長(スペースマイケルジャクソン局長「本人」のことで、初登場時ユーザーは度肝を抜かされた人物)は登場する予定はあるのでしょうか?

グ:今回のデモでうららはプレイヤーが外から応援する形となっているので、うららはヒューズの指示を受けていると思いますよ。局長については出せるのであれば、是非出したいと思いますが、超えるべきハードルがいくつもありますよね(苦笑)。

――今回はありがとうございました。シリーズのファンとしても期待して待っています。

グ:現在、当時のメンバーが再び集まって鋭意開発中です。まだ先になるとは思いますが、よろしくお願いします。


今回展示されていたLinked-doorやスペースチャンネル5 VR ウキウキ★ビューイングショーはまだまだ開発中ということで、実際にユーザーの多くが体験するのはまだ先のことになるとは思いますが、それでもゲームとVRの連携の一つとして非常に期待のもてるものでした。

今回のゲームショウ以外でも体験できる機会があれば出していきたいと、ということなので今回のゲームショウに行けなかった人も要チェックですよ!

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東京ゲームショウ2016 | TOKYO GAME SHOW 2016
【TGS2016】 au 次世代VRマルチコミュニケーション
スペースチャンネル5 VR ウキウキ★ビューイング ショー
スペースチャンネル5 公式サイト