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サムスン電子が「Galaxy Note7」の爆発事故の原因を最終発表! |
Samsung Electronicsは23日(現地時間)、爆発(発火・発煙)問題があった同社製スマートフォン(スマホ)「Galaxy Note7」の調査結果を発表しています。韓国・ソウルではプレスカンファレンスを開き、冒頭に消費者や販売店、携帯電話事業者などのすべてに対して謝罪を行い、今後はすべての製品で安全第一で再発防止に務めると説明しました。
調査会社や各大学の専門家などの外部機関と協力して調査した結果として、原因は最終的にも電池の欠陥と結論。同社では電池供給メーカーに法的責任は求めず、電池の仕様を決めて同社の責任であると説明し、高密度化などによって大きさが不揃いになるなどの問題があったとしています。
同社では再発防止策も導入し、品質管理と検査の徹底を行っていくとのこと。また、一部報道にあったようなその他のGalaxy Note7におけるハードウェアやソフトウェアの設計については爆発の原因ではなかったということです。
その他、プレスカンファレンスでは次期フラッグシップスマホ「Galaxy S8」シリーズについて言及し、スペイン・バルセロナで2月27日より開催される世界最大級の携帯電話関連展示会「Mobile World Congress 2017(MWC 2017)」では発表しないことを明言した報じられています。

プレスカンファレンスで説明を行った無線事業部長の高東真氏
Galaxy Note7は2016年8月19日より順次発売され、直後から発火や発煙などの爆発が起き、9月2日にははじめのリコールが実施されました。
当初は電池を2つのメーカーから供給を受けており、そのうちのメーカーA(非公表ながら傘下のSamsung SDI)に問題があり、その時点ではもう1つのメーカーB(非公表ながらTDK小会社のAmperex Electronics Technology)では問題がないとされていました。
そのため、メーカーAの電池を内蔵したロットを販売した国・地域のみの回収・新品交換でしたが、その後、交換したメーカーBの電池を内蔵した個体でも爆発事故が発生し、爆発問題に終止符を打つことができず、10月11日にはすべてのリコールによる交換や販売を停止しました。
今回の最終的な調査結果では、やはり電池に問題があったとし、メーカーAだけでなく、メーカーBの電池にも欠陥がある個体があったということです。ただし、各メーカーの電池の欠陥については内容が異なるとのこと。
メーカーAのものでは、電池の大きさが仕様通りではなかったものがあり、大きい個体では電池の角に外から圧力がかかり、内部の負極がたわんだり、曲がって異常な位置にあったためにショートしてしまっていていたとのこと。
一方、メーカーBでは正極に異常な溶接突起ができた結果、絶縁テープとセパレーターを貫通したほか、絶縁テープがなかったため、ショートを起こして爆発したということです。
同社では合わせて、Galaxy Note7が世界で約306万台を販売し、そのうち爆発問題が起きたのは約330台であることを報告。さらに販売したうちの約96%をすでに回収したことを案内しました。
記事執筆:memn0ck
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