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人気の携帯電話系イベント「IIJmio meeting 14」の展示コーナーをご紹介! |
仮想移動体通信事業者(MVNO)としていわゆる「格安SIM」と呼ばれる低価格な料金体系の携帯電話サービス「IIJmio」などを展開するインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)が定期的に実施しているユーザー向けイベント「IIJmio meeting」。
第14回となる「IIJmio meeting 14」は大阪と東京の2箇所で開催され、東京会場は2017年1月28日に飯田橋に所在するインターネットイニシアティブ株式会社において開催されました。
筆者もさっそく同イベントの東京会場に参加してきたので、3回の記事に分けてイベントの様子をレポートしたいと思います。まず第1回目となる今回は、話題の変態機器が目立った展示コーナーの様子をご紹介します。
IIJmio meetingでは毎回、自社で取り扱うスマートフォン(スマホ)などを始めとしたSIMフリー製品を展示しているほか、毎回異なるメーカーが自社製品の展示・説明をしています。
IIJが展示している製品の中で特に目立ったのは、昨年12月に発売されたシャープのSIMフリーケータイ「AQUOSケータイ SH-N01」です。いわゆる「ガラケー」タイプの折りたたみ型フィーチャーフォン(従来型携帯電話)で、OSはAndroidがベースとなっていますが、操作性はガラケーのようになっている"ガラホ"タイプです。
今まで格安SIMを使うためには、SIMフリースマホ・タブレットと組み合わせて使用することがほぼ必須条件でしたので、フィーチャーフォンに近い使い方で格安SIMを使用できるという点は大きなメリットだと言えるでしょう。
IIJmio meetingでは、毎回メーカーを呼んでそれぞれの自社製品を展示していますが、14回目となる今回は「Alcatel」(正確には「TCLコミュニケーション」が展開するブランド名)が出展しており、日本では初となるVRを標準で搭載したスマホ「IDOL 4」や、2万円前後という割安な価格設定でありながらも質感が良好でau VoLTEにも対応している「SHINE LITE」が展示されていました。
さらに今回は、IIJが2016年12月19日にPLMN番号として440-03を取得し、さっそく会場でも電気通信番号指定証が展示されていたのが注目を集めていました。
IIJは以前からNTTドコモのHLR/HSSの開放による連携で日本初の「フルMVNO」としても商用サービスに意欲的な態度を示しており、今回のPLMN番号の取得もその一環であると思われます。
その他、IoT機器などの販売を手がけるCerevoは、NTTドコモが保有するポータブルSIM技術を実用化した「SIM CHANGER ⊿」(シム・チェンジャー・デルタ)の開発機を展示していました。
実際にスマホと接続するデモが行われていましたが、残念ながら筆者が展示を見た時には接続できていない状態でした。記事執筆時点では事前にクラウドファウンディングで出資していた人に対しては3月中に発送する予定とされており、さらなる製品のチューニングが望まれます。
いずれにしても4枚までのSIMカードを自在に切り替えられるSIM CHANGERの製品コンセプトは魅力的で、個人的にも非常に関心がそそられました。
今回はIIJmio meeting 14の展示コーナーの様子をご紹介しました。IIJとして今まで取り扱ってこなかったガラホは、ガラケーのまま使い続けたいライトユーザーに対して良いアプローチとなるでしょう。
そして、PLMN番号を取得したIIJは、SIMカードを自社で発行できるなどのメリットがあるフルMVNO化に向けて着実に準備を続けている印象を受けました。次回は、初心者向けとなるトークセッションの様子をご紹介します。次回は近日更新予定です。お楽しみに。
記事執筆:雪華
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