フラッグシップスマホ「Galaxy S8」と「Galaxy S8+」が発表! |
Samsung Electronics(以下、サムスン電子)は29日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークにて発表会「Galaxy Unpacked 2017」( http://www.samsung.com/global/galaxy/events/unpacked/ )を開催し、Android 7.0(開発コード名:Nougat)を採用したQuad HD+(1440×2960ドット)左右両端湾曲「デュアルエッジスクリーン」有機EL(Super AMOLED)ディスプレイ搭載フラッグシップスマートフォン(スマホ)として約5.8インチの「Galaxy S8」および6.2インチの「Galaxy S8+」、そして新しい全天球カメラ「Gear 360(型番:SM-R210)」を発表しています。
Galaxy S8およびS8+ともに発表会が行われたアメリカでは2017年4月21日(金)に発売。価格はイギリスではGalaxy S8が689ポンド(約96,000円)、Galaxy S8+が779ポンド(約108,000円)。サムスン電子が買収したHarman傘下のAKGブランドのイヤホンが付属されるとのこと。
なお、日本での発売については明らかにされていませんが、前機種「Galaxy S7 edge」はNTTドコモおよびau(KDDIおよび沖縄セルラー)から販売されていますし、すでにGalaxy S8シリーズについても日本語ページ( http://www.samsung.com/jp/product/galaxy-s8/ )もあることからGalaxy S8およびS8+が何らかの形で販売されるのではないかと予想されます。
Galaxy S8およびGalaxy S8+は同社のフラッグシップ「Galaxy S」シリーズの最新モデルで、Galaxy S6 edgeやGalaxy S7 edgeのようにディスプレイの両端が湾曲した有機ELディスプレイを搭載し、新たに物理的なホームキーなどを廃して上下の枠(ベゼル)も狭くした“ほぼ全画面デザイン”となりました。
そのため、画面のアクペクト比も縦に長くなり、18.5:9と「LG G6」の18:9よりもさらに縦長となり、解像度は両機種ともにQuad HD+(1440×2960ドット)とGalaxy S7やGalaxy S7 edgeのQuad HD(1440×2560ドット)よりも縦に400ドット長くなりました。
その分、廃止したホームキーの代わりに画面内にホームボタンなどのナビゲーションボタンを表示するようになり、これまでホームキーに内蔵していた指紋センサーは背面のリアカメラの横に移動されています。またGalaxy Note7で対応していた虹彩認証「Iris Passport」(虹彩は黒目の瞳孔の外側にあるリング状の部分)や顔認証にも対応。
さらに画面上に表示されるホームボタン部分にはディスプレイの下に感圧センサーとフィードバック装置が内蔵され、iPhone 7シリーズなどのTapTicエンジンのように押したよう感じられるように。画面内に表示されるホームボタンの左右の戻るボタンとアプリ履歴ボタンは設定で入れ替えが可能。画面サイズはGalaxy S8が約5.8インチ、Galaxy S8+が約6.2インチ。
なお、Galaxy S7 edgeなどのAndroid 7.0 Nougatでも導入されている表示解像度を下げる機能にも対応しており、標準ではフルHD+(1080×2220ドット)表示となっており、設定からQuad HD+に変更してより美しい写真や映像などが表示できるようになっています。より美しく表示できる「MOBILE HDR PREMIUMTM」技術にも対応。
機種 | Galaxy S8 | Galaxy S8+ | Galaxy S7 | Galaxy S7 edge | |
画面 | サイズ | 5.8型 | 6.2型 | 5.1型 | 5.5型 |
解像度 | Quad HD+ (1440×2960ドット) | Quad HD (1440×2560) | |||
画素密度 | 570ppi | 529ppi | 577ppi | 534ppi | |
縦横比 | 18.5:9 | 16:9 | |||
タイプ | Infinity | Infinity | Normal | Edge | |
大きさ | 148.9×68.1×8.0mm | 159.5×73.4×8.1mm | 142.4×69.6×7.9mm | 150.9×72.6×7.7mm | |
重さ | 155g | 173g | 152g | 157g | |
電池容量 | 3000mAh | 3500mAh | 3000mAh | 3600mAh | |
背面カメラ | 1200万画素 | ||||
前面カメラ | 800万画素 | 500万画素 | |||
防水・防塵 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 | |
認証 | 指紋 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
虹彩 | ◯ | ◯ | ー | ー | |
顔 | ◯ | ◯ | ー | ー | |
USB | Type-C | micro-B |
大まかなデザインは、Galaxy S6 edgeやGalaxy S7 edge、Galaxy Note7などを継承しており、アルミ素材のメタルボディーと強度の高いガラスによる高い質感となっており、IP68準拠の防水に対応し、USB Type-C端子(USB 3.0)および3.5mmイヤホンマイク端子はともにキャップレス防水になっています。
またGalaxy S7 edgeやGalaxy Note7のように背面側も左右端が湾曲しており、さらに四隅の角も丸みのあるコーナーとなっているため、滑らかなカーブで手にフィットして持ちやすくなっています。さらにリアカメラ部分は同一平面上に見えるよう配置。
画面は強化ガラスを採用しており、Galaxy S7シリーズと同様にディスプレイをピクセル単位で光らせることで時計などを部分的に表示して常時点灯させてもバッテリー減りが非常に少ない「Always-On Display」(AOD)機能に対応しています。
バッテリー容量は、Galaxy S8が3000mAh、Galaxy S8+が3500mAhで、WPC(Qi)およびPMAといった規格と互換性のあるワイヤレス充電に対応。また、有線(Quick Charge 3.0)および無線ともに充電は急速充電に対応。なお、電池パックは取外不可。
電池持ちはMP3連続再生時間がGalaxy S8で約67時間、Galaxy S8+で約78時間(ただし、Always On Displayを有効にしてるとGalaxy S8で約44時間、Galaxy S8+で約50時間)。また、爆発問題があったGalaxy Note7のようにならないように8つの安全チェックを実施しているということです。
サイズおよび質量は、Galaxy S7が約148.9×68.1×8.0mmおよび約155g、Galaxy S7 edgeが約159.5×73.4×8.1mmおよび約173g。カラーバリエーションは、両機種ともにMidnight BlackおよびOrchid Gray、Arctic Silver、Coral Blue、Maple Goldの5色展開。携帯電話ネットワークは4G(LTE方式)ではLTE UE Category 16による下り最大1GbpsおよびLTE UE Category 13による上り最大150MbpsのLTE-Advancedなどに対応。
チップセットはともに64bit対応でともに10nm FinFETプロセスで製造されたサムスン電子製オクタコアCPU「Exynos 9 Octa(Exynos 8895)」(2.3GHz×4コア+1.7GHz×4コア)またはQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 835(MSM8998)」(2.35GHz×4コア+1.9GHz×4コア)のどちらかを搭載し、性能がGalaxy S7シリーズと比べてCPUで約26%、GPUで約21%向上し、一方で約20%の省電力削減も行われているとのこと。
内蔵メモリー(RAM)が4GB(LPDDR4)、内蔵ストレージ(UFS 2.1)が64GB、Galaxy S6シリーズでは省かれ、Galaxy S7シリーズで復活していたmicroSDカードスロットも復活し、XC規格に対応した最大256GBまで利用可能。
カメラは光学手ブレ補正(Smart OIS)対応でF1.7レンズの1/2.55型約1200万画素CMOSリアカメラ(4:3)およびF1.7レンズ(広角80°)の1/3.6型約800万画素CMOSフロントカメラを搭載。Galaxy S7シリーズと同様に1画素当たり約1.4μmと良い写真を撮る条件として面積を大きくしたほか、キヤノンに続いてデュアルピクセルを採用。
これにより、位相差オートフォーカス(AF)にも対応し、コントラストオートAFとともにハイブリッドAFとなり、暗い場所でのAFが高速化しています。またマルチフレームイメージプロセッサーを搭載して3枚の写真を合成してブレやコントラストを向上させて綺麗に撮影できるいわゆるHDRが可能に。フロントカメラはSmart AFにも対応し、1画素のサイズは約1.22μm。
その他の仕様は2.4および5.xGHzデュアルバンドやVHT80 MU-MIMO,1024QAMに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0 LE(最大2Mbps)、NFC Type A/B、MST(磁気テープ)、ANT+、Google Cast、Miracast、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Bedou・Galileo)、加速度センサー、気圧センサー、環境光(RGB)センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、電子コンパス、指紋センサー、地磁気センサー、ホールセンサー、心拍センサー(HRM)、圧力センサーなど。Bluetoothは2つのオーディオ機器に同時に接続・通信できるDual Audioに対応。独自決済サービス「Samusung Pay」(NFC・MST)にも対応。
ソフトウェアでは新たに独自の人工知能(AI)を使ったインテリジェントインターフェイス「Bixby(ビックスビー)」を導入し、SiriやGoogle Now、Alexaのように音声で検索や操作が可能となります。ただし、対応言語は当初は英語およびスペイン語、韓国語に対応予定。本体左側面に音量上下キーの下に「Bixby Key」を搭載。右側面には電源/スリープキーが配置。
加えて、専用ドックに装着することでテレビなどの大型ディスプレイやキーボード、マウスなどを接続してパソコンのように使える「Samsung Dex」も導入。OSはAndroidベースで、パソコンのように使えるユーザーインターフェース(UI)になる機能です。
音響面では32bitのPCM・DSD64/128音源の再生に対応。さらに新たに付属するAKGがチューニングしたイヤホンは、プレミアムサウンドを提供するだけでなく、耳にぴったりとフィットしてより快適に音楽を味わえます。その他、Galaxy S7シリーズから導入されている3D CG描写API「Vulkan」にも対応し、対応するゲームなどで滑らかな描写が可能となっています。
別売りのワイヤレスチャージャー。純正アクセサリーは「Accessories - Cases, Covers & Chargers | Samsung Galaxy S8 and S8+ - The Official Samsung Galaxy Site」を参照のこと
記事執筆:memn0ck
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