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これが極上の打ちやすさ!iOSやAndroid対応のメカニカルキーボードを確かめてみた |
東京・お台場の東京ビッグサイトにて2017年5月10日(水)から5月12日(金)の3日間に渡って13ものIT関連展示会が合同で開催される総合イベント「2017 Japan IT week 春」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が開催されました。
今回は第3回モバイル端末・周辺機器展エリアに出展していたDongguan Gaote ElectronicのブースにてAndroidやiOS(iPhoneやiPadなど)への対応を謳うメカニカル式のモバイルキーボードなどが展示されていましたので紹介します。
【メカニカルキーボードとは?】
Dongguan Gaote Electronicはキーボードのメカニカルパーツやスマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)などで使われる各種端子のを製造しているモジュールメーカーです。今回紹介するメカニカルキーボードとは各種キーが1つ1つ独立した機構を持つ形式のことで、キーが壊れてもその部分だけ部品を交換し、すぐに修理することのできるキーボードのことで、メンテナンス性や耐久性に優れているのが特長です。文字入力時の手応えも「軸」と呼ばれるキー下の素材が異なる色によって違うものであるとわかるように分けられており、(感触が軽く、キー音の低い赤軸やしっかりとした押し心地と高めのキー音が特徴の青軸など)軸色の異なる使い心地に拘るユーザーも数多く存在します。

後ほど紹介しますが、サンプルとして提供してもらったキーボードは青軸でした
【ブース内に展示されていたキーボードのサンプル】
Dongguan Gaote Electronicはキーボード軸やmicroUSB端子の差し込み口のモジュールなどを周辺機器メーカーへ卸している「部品メーカー」ですが、部品の採用された製品やOEM向けに制作されたキーボードの展示がされていました。

ピンクと白の2トーンがかわいいモバイル向けメカニカルイルミネイトキーボード

タイプライター風デザインのキーにカチャカチャ音の大きいデザイン製の高いイルミネイトキーボード。奥にあるのはキーボード軸のサンプル


オーソドックスなモノクロ(写真=左)と女性受けの良さそうなピンク(写真=右)のアイソレーションキーボード

アームレストが付属し左右に分離した、入力する人間の負担の軽減を意識したエルゴノミクスキーボード
ブース内の展示はキーボード(とキーボード用軸)のサンプルのみで、実際に触って試すことができました。説明員からは部品の卸しやキーボード制作の提案まで、問い合わせてくれれば各種相談を受け付けてくれるとのことでした。
【モバイル向け「メカニカルイルミネートキーボード」(仮称)をチェック】


モバイル用メカニカルイルミネートキーボードの表側と裏側
今回、紹介するモバイルOS対応「メカニカルイルミネートキーボード」(仮称)はDongguan Gaote electronicの製品サンプル品で、発光(イルミネート)機能を持つ青軸のメカニカルキーボードです。

通電時の発光量はかなり強く、暗い場所でもキー刻印がしっかりと確認可能
接続はBluetoothまたはUSB接続でスマホやタブレット、PCと接続ができます。

右側面に充電・接続用のmicroUSB端子や電源スイッチ、OS切り替えスイッチが配置
サンプル品ということで、バッテリー容量は不明(表記なし)でキー配列は英字。またサンプル品という扱いで、国内に出回っていない(販売されていない製品)都合上、日本の技適適合証明といった各種認証を取得していません。
よって、Bluetoothにてそのままペアリングを行うと現状では法律違反となってしまうため、今回はUSB接続でのみテストしています(マニュアルすらないのでペアリングの手順がそもそも不明なのですが)。

USB接続とBluetooth接続はスイッチ切り替えで、USB接続でも利用可能
今回行ったテストはUSB接続なので、接続は簡単です。まず右側のOS切り替えスイッチ(Windows/AndroidまたはMac/iOS)を利用したい機器の方へ入れてから本体のスイッチを「ON」にして(「Bluetooth」には入れないように)機器に接続するだけでOKです。
Windows/AndroidはWindows PCおよびWindows 10 Mobile(Windows Phone)、Androidで利用するとき、Mac/iOSはそのままApple製品に接続する際にスイッチを切り替えるようにします。なお、Windows 10 MobileではContinuum接続時のキーボードとしても利用可能です。

Windows 10 MobileのElite x3に接続したところ
使用感としては青軸らしいカチカチとした感触で確かな入力時の手応えがしっかりとしたものになっています。
ただし、カチャカチャとしたキー音が特徴のため、外に持ち出して使うと音が大きいため目立ってしまうかもしれません。
また、メカニカルキーボードという特性上仕方ないのですが、モバイル対応キーボードとしてはかなり分厚いため持ち出すには少々かさばるという欠点もあります。
とはいえ、持ち出して使わずともWindows 10 MobileならContinuum用に使っても良いですし、AndroidタブレットやiPad用にしたり、デスクトップPCで使う場合としてはコンパクトな部類になるので、リビングPC用で使用するといったことのできる、質の高いキーボードではないかと感じました。
少なくとも現時点では国内向けへの販売は予定されていませんが、持ち出しのできるレベルまでコンパクト化されたメカニカルキーボードはほとんどないので、これからに注目したいキーボードかと思います。
記事執筆:河童丸
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・ITの専門展 東京ビッグサイトにて開催 - Japan IT Week 春
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