次世代超音波指紋センサー「Qualcomm Fingerprint Sensors」を発表!

Qualcommの子会社であるQualcomm Technologiesは29日(現地時間)、中国・上海で2017年6月28日(水)から7月1日(土)まで開催されていた無線通信関連の展示会「2017 GSMA Mobile World Congress Shanghai(MWC Shanghai 2017)」に合わせてディスプレイや金属ボディーの下に設置できる次世代超音波指紋認証センサー「Qualcomm Fingerprint Sensors」を発表しています。

カラスおよびメタル用「Qualcomm Fingerprint Sensors for Glass and Metal」は2017年6月中にメーカーなどに提供を開始して2018年前半には搭載製品が登場する見込み、ディスプレイ用「Qualcomm Fingerprint Sensors for Display」は2017年第4四半期(10〜12月)にメーカーなどに提供を開始するとしています。

これにより、例えば、for Displayを用いれば画面上に表示させたホームボタンのところで指紋認証ができるようになったりし、MWC Shanghai 2017では「Vivo XPlay 6」にfor Displayを内蔵した試作機を展示していました。なお、Appleの次期スマートフォン(スマホ)「iPhone 8」(仮称)が同様の仕組みを採用すると噂されています。

Qualcomm Fingerprint Sensorsはディスプレイやガラス、金属用センサー、指向ジェスチャー検出、水中での指紋照合、デバイス起動などの機能から構成されており、生体認証の経験を向上させるために心拍と血流を検出する統合超音波ベースの認証ソリューションだとのことです。

同社がこれまで提供してきた認証ソリューション「Qualcomm Snapdragon Sense ID」ではSnapdragonが必須でしたが、Qualcomm Fingerprint Sensorsはスタンドアローンで利用できるということです。

ディスプレイ用のfor Displayのセンサーは最大1200μmのOLEDディスプレイの下に内蔵してスキャンでき、ガラスおよび金属用のfor Glass and Metalは800μmまでのガラスもしくは650μmまでアルミニウムの下に内蔵してスキャン可能で、従来の400μmまでのガラスや金属といった性能を上回っています。

Vivoでも独自に「Vivo Under Display Fingerprint Scanning Solution」として発表を行っており、指紋センサーに物理的なボタンを必要としないため、真のフルスクリーンディスプレイと統合されたユニボディーとメカニカルな防水設計が可能になるとしています。



記事執筆:memn0ck


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