■実店舗サービスの充実を急ぐ楽天モバイル
プレゼン冒頭に登壇したのは同社執行役員楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏。同氏ははじめに楽天モバイルがお客様本位でサービスを展開し、実店舗を着実に全国展開してきた経緯を説明しました。

その上で「今年はアパレルブランドや修理ショップ、ケータイアクセサリーショップなどともコラボしたショップ展開をした」として幅広い客層への訴求を示し、「2018年3月末までに200店舗をめざします」と力強く宣言しています。

昨日のFREETEL SIM買収における専門ショップ「フリーテルショップ」が楽天モバイルに置き換わるのかといった扱いについては現時点では明確にされていませんが、30店舗ほどあるフリーテルショップや楽天モバイルの半数程度の契約者数を一気に獲得できるメリットは大きいと思われます。





一方で店舗展開とともに集客にも力を入れている点を挙げ、これまでに行ってきた店舗でのキャンペーン展開についても言及。以前に紹介した勝率0.1％とも言われる「絶対に勝てない！？AIじゃんけん」や夏祭りをイメージした「スマホ射的」大会など、実店舗だからこそ楽しめるイベント型キャンペーンを展開し、好評を博した点をアピールしました。





■実店舗キャンペーン第3弾はクイズ形式
これまでの店舗キャンペーンを振り返った後は、報道陣へ突然クイズが。これは実店舗キャンペーンの第3弾となるクイズイベント「楽天モバイルからの挑戦状」にちなんだ演出で、壇上にはクイズ回答者としてお笑い芸人コンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんと安藤なつさんのお2人が登壇しました。









壇上ではテレビのクイズ番組を模したショートイベントが展開され、カズレーザーさんの博学っぷりがここでも披露。次々と正解するカズレーザーさんに大尾嘉氏も思わず「すごいですね……」と唸る場面も。そんな「楽天モバイルからの挑戦状」キャンペーンは9月23・24日に全国のららぽーとやイオンモール系列店などで開催されました。









■新ショップの正体は「移動販売車」！
そして最後に登場したのが新ショップです。壇上後ろに掛けられていた銀幕を大尾嘉氏が引くと、そこには楽天モバイルのロゴが大きく入った移動販売車（キャラバンカー）が。新ショップとはこのキャラバンカーのことであり、全国どこでも実店舗を展開できる、まさに真の意味での「モバイルショップ」だったのです。





このキャラバンカーでは実店舗とまったく同じようにスマホなどの製品やSIMカードの契約が行なえます。キャラバンカーは現在のところ1台のみで、まずは9月30日（土）・10月1日（日）に宮城県にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・koboパーク宮城にてデビュー予定となっています（営業時間：10時〜19時）。





また10月14日（土）と15日（日）にはドイト東久留米店に、10月28日（土）と29日（日）にはドン・キホーテ川口新井宿店にも出店が予定されており、楽天モバイルの宣伝塔として全国を走ります。



■MVNOらしさが出た面白いアイデア
楽天モバイルが今回打ち出してきたキャラバンカーでのショップ展開は画期的であり、ショップそのものが広告となる面白いアイデアです。

とくにMVNOでの携帯電話やスマホの契約方法は一般に広く認知されているとはまだまだ言い難く、「よく分からないから契約しづらい」や「オンラインだと難しくて契約できない」という声も少なからずあります。

それだけに対面販売が可能な店舗を増やすことはMVNOにとって急務ですが、一般的な店舗展開では出店コストやその後の店舗維持費などがかさむため、コスト的に余裕のないMVNOにとっては大きな課題となっていました。

このキャラバンカーはそんなMVNOが抱える悩みや課題を解決する1つの方法として有効かもしれません。出店コストを出来る限り抑えつつ、しかしスタッフによる丁寧なアドバイスを提供できる対面販売の手段を増やす。楽天モバイルの新たなチャレンジに注目が集まります。







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