サムスン電子が新スマホ「Galaxy Note9」を発表!

Samsung Electronics(以下、サムスン電子)は9日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークにて発表会「Galaxy Unpacked 2018」を開催し、新しいスマートフォン(スマホ)「Galaxy Note9」およびスマートウォッチ「Galaxy Watch」、スマートスピーカー「Galaxy Home」を発表しています。

Galaxy Note9はペン入力「Sペン」に対応した「Galaxy Note」シリーズにおいて昨年発売された前機種「Galaxy Note8」の後継機種となる最新モデルで、各種スペックが強化されているほか、新たにSペンはBluetooth LEに対応してカメラのリモートシャッターなどとして使えるリモコン機能に対応しました。

主な仕様はGalaxy Note8と同じく縦長なアスペクト比9:18.5の左右が湾曲したエッジスクリーンによってほとんど画面だけのように見えるInfinity Displayを採用し、画面サイズが若干多くなった約6.4インチQuad HD+(1440×2960ドット)Super AMOLED(有機EL)ディスプレイ(約516ppi)や最大8GB内蔵メモリー(RAM)、最大512GB内蔵ストレージなどを搭載しています。

また新たに背面のリアカメラは「Galaxy S9」シリーズと同様に絞りをF1.5とF2.4で切り替えられるようになり、デュアルレンズカメラによって通常の広角レンズと望遠レンズによる光学2倍ズームに対応しています。さらに防水・防塵やワイヤレス充電、microSDXCカードスロットなどにも引き続いて対応し、音声入力サポート機能「Bixby」やデスクトップパソコンのように使える「Samsung DeX」なども進化しています。

発売日は発表が行われたアメリカや台湾などの1次販売国・地域では2018年8月24日(金)で、グローバル市場で順次発売される予定。価格は発表会が開催されたアメリカでは512GBモデルが1249.99ドル(約139,000円)、128GBモデルが999.99ドル(約111,000円)でUnlockedおよびVerizon、T-Mobile、AT&T Wireless、Sprint、US Cellularで予約受付を実施しています。

現時点で日本での発売については明らかにされていませんが、昨年はGalaxy Note8を発売しましたし、すでに日本語ページ( https://www.galaxymobile.jp/galaxy-note9/ )もあることからどこかしらから発売される可能性は高いのではないかと期待され、過去の例から鑑みるとNTTドコモとauからというのが有力かと思われます。

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まずはじめにプレゼンテーションを行ったサムスン電子でモバイル部門CEOを務めるDJ KOH氏


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Galaxy Note9の発売日は最初の投入国・地域では8月24日に


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Galaxy Note9

Galaxy Note9はペン入力に対応した同社の最上級なプレミアムスマホのGalaxy Noteシリーズにおける第8世代目の最新機種で、昨年のGalaxy Note8の製品コンセプトを継承しつつ、各種仕様を強化したモデルとなっています。なお、Galaxy Note6の「6」を飛ばしたために製品名は「9」となっています。

日本でも評判の高い「Galaxy S8」シリーズから続く縦長な“ほぼ全画面デザイン”のInfinity Displayを採用し、防水・防塵(IP68準拠)やmicroSDXCカードスロット(最大512GBまで)、虹彩・顔・指紋などの生体認証、USB Type-C端子などに対応し、新たにSペンがリモコン対応になったり、Galaxy S9シリーズと同じくリアカメラが絞りを切り替えられるようになっています。

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外観は基本的にGalaxy Note8に近く、スクエアながら新たに側面はダイアモンドカットを採用し、よりソリッドな印象となり、カラーバリエーションもはっきりと表現されたOcean Blue、エレガントなMidnight Black、息をのむLavender Purple、美しいMetallic Copperという4色展開に。

さらに内蔵されているSペンの色もMidnight BlackおよびLavender Purple、Metallic Copperではこれまで通りに本体色に合わせてあるものの、Ocean Blueではその印象を引き立てる黄色となり、かなり目立つようになっています。なお、ディスプレイの周りの前面は各色ともに黒で、サイズは約161.9×76.4×8.8mm、質量は約201g。

Infinity Displayなのでホームボタンなどのナビゲーションボタンは画面内に表示する形で、指紋センサーは背面のリアカメラの下に位置し、Galaxy Note8ではカメラの横だったため、より使いやすくなっています。また生体認証は虹彩認証「Iris Passport」(虹彩は黒目の瞳孔の外側にあるリング状の部分)や顔認証にも対応し、シームレスに認証できるインテリジェントスキャンにも対応。

機種Galaxy Note9Galaxy Note8Galaxy S9+
画面6.4型QHD+6.3型QHD+6.2型QHD+
大きさ161.9×76.4×8.8mm162.5×74.8×8.6mm158.1×73.8×8.5mm
重さ201g195g189g
SoCExynos 9またはS845Exynos 9またはS835Exynos 9またはS845
RAM8GB6GB6GB
背面カメラ1200万画素+1200万画素1200万画素+1200万画素1200万画素+1200万画素
前面カメラ800万画素500万画素800万画素
電池容量4000mAh3300mAh3500mAh
Sペン

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電池は4000mAhと大容量に

バッテリー容量は4000mAh(取外不可)で、ワイヤレス充電(WPC/QiおよびPMA)に対応し、無線と有線の充電ともに「Quick Charge 2.0」および「AFC」といった急速充電に対応。充電やデータ通信には端子の表裏がないUSB Type-Cを採用。Sペンは本体右下側面に収納可能で、軽く押すと飛び出してくるタイプ。

Sペンは筆圧検知4096段階、ペン先0.7mm、スキャン頻度360HzでGalaxy Note8と同様ながら新たにBluetooth LEによるワイヤレスリモコン機能に対応し、カメラのシャッターやYouTubeおよび音楽の再生・停止、プレゼンテーションにおけるスライドの操作などが行えるようになっているとのこと。リモコンはGalaxy Note9に40秒収納するだけで30分間利用可能。

Sペンはサイズが約5.7×4.35×106.35mm、質量が約3.1gで、Galaxy Note9本体と同様に水深1.5mの場所に30分置いても大丈夫な防水・防塵(IP68準拠)に対応。なお、アプリの開発者は今年後半にSDKが公開されるため、Sペンによるリモコン操作に自分のアプリを対応させることができるようになるということです。

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Sペンは従来通りに本体右下に収納


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SペンはBluetoothや電池を内蔵に


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Sペンはリモコン機能に対応


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AKGのチューニングによるステレオスピーカー搭載

本体下部には3.5mmイヤホンマイク端子も搭載され、外部スピーカーもGalaxy S9シリーズに続いて本体上部と下部によるステレオになり、音響技術「Dolby Atomos」に対応するほか、外部スピーカーも大音量化され、サウンドチューニングは傘下のAKGが行っているとのこと。

チップセットは10nm FinFET LPPプロセスで製造された64bit対応のオクタコアCPUを搭載し、投入する国・地域によって異なり、サムスン電子製「Exynos 9 Octa(Exynos 9810)」(2.7GHz×4コア+1.7GHz×4コア)またはQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 845(SDM845)」(2.8GHz×4コア+1.7GHz×4コア)となり、Galaxy Note8と比べてCPUで約33%、GPUで約23%向上。

また新たに同社が開発した放熱システム「Water Carbon Cooling」とAI(人工知能)を活用したパフォーマンス調整アルゴリズムによって安定した高性能を実現しているとのこと。内蔵メモリー(RAM)は8GBまたは6GB(LPDDR4)となっており、内蔵ストレージ(UFS)は6GB RAMモデルでは128GB、8GB RAMモデルでは512GBを搭載。さらにmicroSDカードスロットも搭載され、XC規格に対応した最大512GBまで利用可能。

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内蔵ストレージは最大512GBに


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同社の512GBのmicroSDXCカードと合わせて1TBに


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CPUやGPUはスペックアップ


10熱対策も新開発のシステムが導入


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Galaxy Note7の教訓を活かして引き続いて安全設計に

カメラは新たにGalaxy S9シリーズと同じくレンズの絞り(F値)をF1.5とF2.4で切り替えられ、通常のオート撮影などでは暗いときにはF1.5、明るいときにはF2.4に自動的に切り替えて撮影するようになっているとのこと。またプロモードなら絞りを指定して撮影可能で、切り替えは機械式。なお、レンズの画角は77°。

リアカメラのカメラセンサーもGalaxy S9シリーズと同様にDRAMメモリーを内蔵した1/2.55型約1200万画素CMOS「Super Speed Dual Pixel」(1画素サイズは1.4μm)を搭載し、光学手ブレ補正(Smart OIS)に対応しているほか、960fpsのスーパースローモーション動画撮影に対応したり、マルチフレームノイズリダクション機能も進化してよりノイズが少なく綺麗に撮影できるようになっています。

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さらに望遠レンズ約1200万画素のサブカメラも搭載したデュアルレンズカメラとなっており、光学2倍相当に対応しています。なお、サブカメラの絞りはF2.4固定で、画角は45°、イメージセンサーで1/3.4インチ(1画素サイズは1.0μm/アスペクト比4:3)で、望遠側もSmart OISに対応し、オートフォーカス(AF)はコントラストAFに加えて位相差AF(PDAF)にも対応。

前面にはF1.7レンズ(広角80°)の1/3.6型約800万画素CMOSフロントカメラ(1画素サイズは約1.22μm/アスペクト比4:3)を搭載。新機能として「AR Emoji(AR絵文字スタンプ)」に対応し、自分の顔を3Dモデリングしてデフォルメして髪や眼鏡、洋服などをカスタマイズできるほか、キャラクターに合わせて顔を動かすとそれに合わせて動くようにできるようになっています。

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Samsung DeXはほぼケーブルのアダプターが用意

その他の仕様では、2.4および5.xGHzデュアルバンドやVHT80、MU-MIMO、1024QAMに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0 LE(最大2Mbps)、NFC Type A/B、MST(磁気式決済)、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BeiDou・Galileo)、ANT+、加速度センサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー(電子コンパス)、近接センサー、磁気センサー、心拍センサー、環境光(RGB)センサー、圧力センサーなど。

ネットワークでは国や地域、携帯電話会社によって異なるものの、LTE DL Category 18によって5波のキャリアアグリゲーション(CA)や4x4 MIMO、256QAMに対応し、下り最大1.2Gbpsおよび上り最大150Mbpsで利用可能。デュアルSIM対応モデルも用意され、4G・4GのDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズに。OSはAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)を採用。

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Wireless Charger Duo

周辺アクセサリーでは「Clear View Cover」や「Clear Cover」、「Leather Wallet Cover」、「LED View Cover」、「Protective Standing Cover」などのケース・カバーが用意されているほか、新しい無線充電器「Wireless Charger Pad Dynamic」やGalaxy Watchと一緒に充電できる無線充電器「Wireless Charger Duo」が販売されます。









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記事執筆:memn0ck


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