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ファーウェイの「HUAWEI P40 lite 5G」を写真でチェック! |
既報通り、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は2日、オンライン新製品発表会を開催し日本市場向けのSIMフリースマートフォン(スマホ)として次世代通信規格「5G」に対応した低価格帯モデル「HUAWEI P40 lite 5G(型番:CDY-NX9A)」(Huawei Technologies製)を2020年6月19日(金)に発売すると発表した。
すでに予約販売を開始しており、価格はオープンながら市場想定価格は税抜39,800円(税込43,780円)で、5G対応ながら税込でも4万台前半と低価格な製品になっている。販売拠点はファーウェイ 楽天市場店やファーウェイ PayPayモール店のほか、量販店やECサイト、仮想移動体通信事業者(MVNO)で、量販店やそのECサイトでは10%ポイント還元で実質4万円を切っている。
発表会はオンラインで開催されたが後日、報道陣向けに今回発表された新製品のタッチアンドトライができる製品体験会を都内で開催した。先の記事で紹介したフラッグシップモデル「HUAWEI P40 Pro 5G(型番:ELS-NX9)」同様、本記事では体験会にてHUAWEI P40 lite 5Gに触れることができたので、写真を交えながら製品の外観や特徴をレポートする。
本体のサイズは約162.3×約75×約8.58mm、重量は約189g(バッテリー含む)、ディスプレイは左上にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の約6.5インチFHD+(1080×2400ドット)TFT液晶を搭載している。
本体のカラーバリエーションは「クラッシュグリーン」および「スペースシルバー」、「ミッドナイトブラック」の3色展開で、個性的なテクスチャー加工を施した鏡のように反射する鏡面仕上げの3Dガラスボディーとなっている。
金属素材による鏡面仕上げではないためか、かなりテカテカピカピカした見た目だが、指紋は目立たないようだった。また背面デザインはこれまでのPシリーズ同様、デジタルカメラのような“横向き”のデザインを採用している。
本体正面に向かって左側面にはnanoSIMカード(4FF)およびNMカードのスロット、右側面は指紋認証センサー一体型の電源(ロック)キーと音量(上下)キーを搭載。下部側面にはUSB Type-C端子と3.5mmイヤホンジャックを搭載している。
背面にあるメインカメラは、
・約6400万画素 (メイン、F1.8)
・約800万画素 (超広角、F2.4)
・約200万画素 (マクロ、F2.4)
・約200万画素 (被写界深度、F2.4)
の4つ(クアッドカメラ)を搭載している。
参考までにHUAWEI P40 Pro 5Gのアウトカメラは、
・約5000万画素ウルトラビジョン広角カメラ(広角、F1.9、OIS)
・約4000万画素超広角シネマカメラ(超広角、F1.8)
・約1200万画素スーパーセンシング望遠カメラ(F3.4、OIS)
・3D被写界深度カメラ(3Dデプスセンシング)
となっている。
メインカメラは上位モデルのHUAWEI P40 Pro 5Gに搭載されている約5000万画素ウルトラビジョン広角カメラ(広角、F1.9、OIS)よりも画素数は多いが、他のカメラについては画素数の差が大きく、またペリスコープカメラ非搭載や「LEICA(ライカ)」カメラシステムに非対応など、そもそものカメラ構成が異なる。
そんなHUAWEI P40 lite 5Gのカメラだが、4K動画の撮影や960fpsのスローモーション撮影、メインカメラと超広角カメラを使ったデュアルビュー動画撮影などが可能だ。
前面のパンチホール部分に内蔵されたフロントカメラもHUAWEI P40 Pro 5Gの約3200万画素カメラ(F2.2)と比較すると、約1600万画素カメラ (F2.0)と見劣りはするが、フロントカメラとしてはかなり高画素の部類には入るので、必要十分以上ともいえるだろう。
むしろデザイン的にはパンチホール式のワンカメラで、HUAWEI P40 Pro 5Gよりもかなりスタイリッシュだ。また生体認証として顔認証にも対応する。
OSはAndroid 10をベースにしたEMUI 10.1を搭載、チップセット(SoC)は
HUAWEI Kirin 820を内蔵し、CPUはオクタコア(1x2.36 GHz+3x2.22GHz+4x1.84GHz)、内蔵メモリー(RAM)は6GB、内蔵ストレージは128GBを搭載する。なお、外部メモリーは最大256GBまでのHUAWEI NMカードに対応している。
通信は5G(NR Sub6:6GHz未満の周波数帯)および4G(LTE)、3G(W-CDMA)、2G(GSM)に対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHzおよび5GHz)、BluetoothはBluetooth 5.1 BLE(対応コーデックはSBCおよびAAC)に対応している。
またSub6では日本の移動体通信事業者(MNO)が提供するn77およびn78、n79といった各周波数帯に対応する。4GはBand 1および2、3、4、5、6、7、8、12、17、18、19、20、26、28、66、34、38、39、40、41、3GはBand 1および2、4、5、6、8、19に対応する。
なお、防水・防塵性能やワイヤレス充電には対応していない。バッテリーは約4000mAhの内蔵タイプで最大40Wの超急速充電に対応している。本体付属品としてACアダプタ 40W HUAWEI SuperCharger、USBケーブル(A to C)、イヤホン、クイックスタートガイド、SIMピンが同梱される予定だ。
HUAWEI P40 lite 5GはHUAWEI P40 Pro 5Gと同様に、AndroidベースのスマホではあるがGoogle PlayストアやGmailなどの「GMS(Google Mobile Service)」には対応していない。そのため、ファーウェイ独自のサービスであるアプリ配信マーケット「AppGallery」などの「HMS(Huawei Mobile Service)」に対応する。
一見するとGoogle Playストアのように見える「AppGallery」のトップ画面だが、Google Playストアとは別サービスのため注意が必要だ。特にAppGalleryで定番アプリを検索してみると、検索結果に表示されることがあるが、Web版のショートカットをホーム画面に置いたり、AppGalleryに追加して欲しいアプリとして「ウィッシュリスト」に追加したりできるだけという場合も多いので注意したい。
とはいえ、HUAWEI P40 lite 5GはHUAWEI P40 Pro 5Gと比較すると、カメラ構成(ハード面)やカメラ機能(ソフト面)のほか、有機ELディスプレイではなくTFT液晶を搭載、画面内指紋認証非対応、ワイヤレス充電や防水・防塵、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に非対応、ミドルレンジ向けのSoC、RAM、内蔵ストレージの容量低減など、さまざまな点でコスト削減につながる仕様となっており、その結果5G対応スマホでありながら、HUAWEI P40 Pro 5Gの半額以下の価格に抑えられているモデルだ。
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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