au向け新フォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold2 5G SCG05」を写真で紹介!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話が都内にて「UNLIMITED WORLD au 5G 発表会 2020Autumn」を9月25日に開催し、携帯電話サービス「au」向け5G対応の横開きフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold2 5G SCG05」(サムスン電子製)を発表した。

今年8月にサムスン電子から発表され、9月に入ってから詳細が案内された横開きのフォルダブルスマホ第2弾「Gaglaxy Z Fold2 5G」のau版で、昨年に同じく日本ではauから発売された「Galaxy Fold SCV44」から新たに5Gに対応したほか、ハードウェアの強化やソフトウェアの最適化などで順当に進化した後継機種となる。

なお、Galaxy Fold SCV44と同様に海外版と同じハードウェアを採用しているため、防水や防塵、おサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグ、フルセグには対応しておらず、5GはNR方式におけるSAおよびNSAをサポートし、Sub6によってauでは下り最大3.4Gbpsおよび上り最大183Mbpsに対応する。またGalaxy FoldやGalaxy Z Flipなどと同様に日本ではau独占販売となる。

発売時期は2020年11月上旬を予定し、すでにauショップや量販店などのau取扱店や公式Webストア「au Online Shop」などにて事前予約受付が実施されているが、価格は現時点では未定で、料金プランは5G向け「ピタットプラン 5G」や「データMAX 5G」などが用意され、月額2,178円から利用可能である。

今回は発表会が行われた9月25日にコンセプトショップ「GINZA 456 created by KDDI」にて行われた内覧会および新製品タッチ&トライイベントでGalaxy Z Fold2 5G SCG05を試してきたので外観を中心に写真を交えて紹介していく。

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Galaxy Z Fold2のメインディスプレイはアスペクト比22.5:18の約7.6インチQXGA+(1768×2208ドット)有機EL「Dynamic AMOLED 2X Display」(約373ppi)

Galaxy Z Fold2は昨年発売されたフォルダブルスマホ第1弾となった「Galaxy Fold」の後継機種で、コンセプトは同様に内側に折り畳める大画面のメインディスプレイを搭載してタブレットのように使え、折りたたんだ状態では外側の片面にカバーディスプレイを搭載して通常のスマホのように使えまるようになっている。

Galaxy Foldでは内側が約7.3インチ、外側が約4.6インチだったが、Galaxy Z Fold2 5Gではパンチホールを採用することで画面の周りの縁(ベゼル)を狭くしてさらに大画面化しており、内側に約7.6インチ、外側に約6.2インチを搭載した。

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Galaxy Foldでは右上が幅の広いノッチで大きく欠けていたメインディスプレイだが、Galaxy Z Fold2では折りたたむ右側の上部中央にパンチホールを配置し、ベゼルを極力最小に抑えた「Infinity Flex Display」による無駄のない洗練されたデザインとなった

一方、サイズはオープン時でGalaxy Z Fold2 5G SCG05が約159×128×6.1mm(最厚部9.4mm)、Galaxy Fold SCV44が約161×118×6.9mm(最厚部7.6mm)、クローズ時でGalaxy Z Fold2 5G SCG05が約159×68×13.8mm(最厚部16.7mm)、Galaxy Fold SCV44が約161×63×15.7mm(最厚部17.1mm)と、大型化は極力抑えられている。

高さはほぼ同じで幅は広くなっているが、それほどの違いは感じられないものの、むしろ閉じたときのサイズ感は通常のスマホに近づいた印象だ。質量はGalaxy Z Fold2 5G SCG05が約282g、Galaxy Fold SCV44が約276gと若干重くなっているが、閉じて片手で使う場合にはどちらもかなり重さを感じることには違いない。

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内側の折りたたむディスプレイの表面は折り曲がる極薄ガラス(UTG)で覆うなど、5層構造にすることでGalaxy Foldよりも折り目が目立たなくなっている

新たにメインディスプレイは11〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、映像も滑らかに表示可能となっている。またメインディスプレイのパンチホール部分には約1000万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)のインカメラが内蔵されている。

さらにヒンジを途中で止める「フレックスモード」にも対応し、角度を自由に調整できるため、手に持つことはもちろん、机に置いて楽しむことも可能で、ハンズフリーのビデオ通話や映画・ドラマなどの映像コンテンツを楽しめるのは魅力だろう。

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アスペクト比が正方形に近い変則的なので上下が余るが、7.6インチサイズでYouTubeなどの動画コンテンツも迫力ある大画面視聴が可能


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フレックスモードでYouTubeを視聴しているところ。Galaxy Foldでは開くか閉じるかでフレックスモードには対応していなかったが、Galaxy Z Fold2ではヒンジは角度を自由に調整できるようになった


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こちらはカバーディスプレイでの視聴に切り替えたところ。カバーディスプレイはアスペクト比25:9の約6.2インチHD+(2260x816ドット)有機EL「Super AMOLED Display」(約386ppi)


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開いた状態の背面にはアウトカメラとカバーディスプレイがある。カバーディスプレイにも上部中央にパンチホールが配置され、約1000万画素CMOS/広角レンズ(F2.2)が搭載されている


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本体カラーはミスティック ブロンズの1色のみ。アウトカメラ側の右側面には音量上下キーと指紋センサーを内蔵したサイドキー(電源キー)が配置されている

カメラは外側に以下の構成のトリプルアウトカメラを搭載し、光学0.5〜2倍ズームやデジタル最大10倍、HDR10+撮影やトラッキングAFなどに対応する。カメラ利用時もGalaxy Z Flipと同様にフレックスモードで半分にカメラのファインダー画面、もう半分に操作画面を表示して使うことができるようになっている。

・約1200万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(画角123°、F2.2)
・約1200万画素CMOS(1画素1.8μm)/広角レンズ(画角83°、F1.8)、スーパースピードデュアルピクセルAF、OIS
・約1200万画素CMOS(1画素1.0μm)/望遠レンズ(画角45°、F2.4)、PDAF、OIS

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アウトカメラ部分。出っ張りはそれなりにある印象。またカバーディスプレイ側の左側面にはnanoSIMカード(4FF)スロットが配置されている


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フル表示でのアウトカメラのファインダー画面。アスペクト比4:3で撮影する場合かなり広い表示で写真撮影ができるため、詳細を確認しやすい


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フレックスモードでカメラを利用しているところ。自動フレーミングと連動させることで、ピントを維持しながらVlogのハンズフリー撮影も可能

主な仕様はQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 865 Plus 5G mobile platform」および12GB内蔵メモリー(RAM)、Wi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、位置情報取得(GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS)、緊急速報メール、加速度センサー、気圧センサー、光センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、地磁気センサー、ホールセンサーなど。

バッテリー容量は4500mAh(取外不可)で、WPC(Qi)およびPMA規格互換のワイヤレス充電に対応し、Fast Wireless Charging 2.0およびUSB PD 3.0の有線・無線ともに急速充電(AFCおよびQuick Charge 2.0互換)に対応し、他の製品を充電できる「ワイヤレスパワーシェア」にも対応する。充電・外部接続端子はUSB Type-C。3.5mmイヤホンマイク端子や外部ストレージスロットは非搭載。

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Galaxy Z Fold2の下側面には外部スピーカーとUSB Type-C端子、マイクが配置されている


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ヒンジを折りたたむところの本体下部側面


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折りたたんだ状態の本体下部側面


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折りたたんだ状態の本体上部側面にも外部スピーカーがあり、ステレオに対応する


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開いた状態の本体上部側面。Galaxy Z Fold2ではよりエッジの角が強調され、シャープな印象となったほか、ヒンジから反対方向に先細りで厚みの幅が大きくなったことで、折りたたんだ隙間も目立たなくなっている


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ヒンジ部には「Galaxy」ロゴが配置

携帯電話ネットワークはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つを1つ搭載し、海外版はeSIMに対応しているものの、au版では非対応となっている。また5G NR方式はSub6のみをサポートし、ミリ波(mmWave)には非対応。OSはAndroid 10をプリインストールし、サムスン電子ではGalaxy Z Fold2 5Gについて3世代のOSバージョンアップを保障するとしている。

こうして実際にGalaxy Z Fold2を触ってみると、Galaxy Foldのときに感じた細かな不満点が改善され、非常に洗練されて完成度が高まっていることがわかった。また価格が案内されていないものの、海外でもGalaxy Foldと同様にかなり高価となっているため、引き続いて万人向けとは言い難いが、1台を持ち歩けば大画面で使えるフォルダブルスマホは一度手にしてみたいところである。

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機種名Galaxy Z Fold2 5G SCG05
サイズ[高さ×幅×厚さ/㎜]オープン時:約159×128×6.1mm(最厚部9.4mm)
クローズ時:約159×68×13.8mm(最厚部16.7mm)
質量[g](電池含む)約282g
OSAndroid 10
メインディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式]約7.6インチ有機EL
QXGA+(1768×2208ドット)
Dynamic AMOLED
約1677万色
HDR表示
カバーディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式]約6.2インチ有機EL
HD+(816×2260ドット)
Super AMOLED
約1677万色
SoCSnapdragon 865 Plus 5G mobile platform
CPUオクタコアCPU
(3.0GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4)
内蔵メモリー(RAM)12GB
内蔵ストレージ256GB
外部ストレージ(最大対応容量)
リアカメラ[有効画素数/F値]デュアルカメラ[約1200万画素CMOS(F1.8、広角レンズ)+約1200万画素CMOS(F2.2、超広角レンズ)+約1200万画素CMOS(F2.4、望遠レンズ)]
メインディスプレイカメラ[有効画素数/F値]シングルカメラ[約1000万画素CMOS(F2.2、広角レンズ)]
カバーディスプレイカメラ[有効画素数/F値]シングルカメラ[約1000万画素CMOS(F2.2、広角レンズ)]
バッテリー容量4500mAh(内蔵電池)
連続待受時間(日本国内使用時)約290時間
連続通話時間(音声通話時/日本国内使用時)約1740分
電池持ち時間[5G/4G(LTE・WiMAX 2+)]測定中/測定中
充電時間Type-C 共通 ACアダプタ01:約130分
Type-C 共通 ACアダプタ02:約100分
接続端子USB Type-C
ワイヤレス充電(Qi)
5G通信速度(受信時/送信時の最大速度)3.4Gbps/183Mbps
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax
BluetoothVersion 5.0
赤外線
テザリング同時接続数[Wi-Fi/Bluetooth/USB]10台/4台/1台
防水・防塵ー/ー
ワンセグ/フルセグー/ー
FMラジオ
おサイフケータイ(FeliCa)/NFCー/ー
生体認証○(指紋、顔)
ハイレゾ
SIMカードau Nano IC Card 04
本体カラーミスティック ブロンズ
メーカーサムスン電子




記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:秋吉 健


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