手に届く価格でしっかり使えるハイクラススマホ「FCNT arrows Alpha2」の基本機能や実際に使ってみた感想などを紹介【レビュー】


FCNTのハイクラススマホがバージョンアップ!arrows Alpha2をじっくりチェック

既報通り、Lenovo Group傘下のFCNTが展開する「arrows」ブランドの新商品として5G対応フラッグシップ スマートフォン(スマホ)「arrows Alpha2」(FCNT製)を発表し、オープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「arrows Alpha2(型番:M10)」およびNTTドコモ向け「arrows Alpha2 F-51G」が2026年8月27日(木)に発売されました。

販売されるモデルは内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって複数あり、価格(金額はすべて税込)はオープンながらメーカー版では市場想定価格が8GB RAM+256GBストレージで94,900円、12GB RAM+512GBストレージが118,800円とのことで、各販路における価格についてはこちらの記事にまとめているのでご参照ください。

今回、発売から2カ月ほどが経過しましたが、FCNTよりarrows Alpha2 M10をお借りして実際に試す機会を得ましたので、プリインストールアプリや初期ホーム画面といった基本機能の紹介に加え、およそ2カ月に渡って使ってきた感想や気になる点などを紹介したいと思います。


arrows Alpha2はインディゴ、ホワイト、レッド、ブルーグリーンの4色展開

arrows Alpha2は前機種となる初代「arrows Alpha」の後継機種で、チップセット(SoC)などの基本スペック自体は据え置かれたものの、引き続いてハイエンドモデルに迫る高い処理性能に加え、FCNTが得意とする耐久性や防水・防塵性能、おサイフケータイ(FeliCa)、洗えるボディーやアルコール除菌対応といった安心の日本仕様をしっかりと踏襲しつつ、一方でarrows Alphaの利用者からの要望に応え、外観のデザインをさらに洗練させています。

またバッテリーも新たにシリコンカーボンバッテリーを採用して電池容量も増やしているなど、ただのバリエーションモデルではなく、しっかりと後継機として完成度をより高めた1台となっています。そのため、イメージとしては性能ではなくデザインやバッテリーなどにテコ入れの入ったarrows Alphaのバリエーション違いといってもいいかもしれません。なお、外観や製品仕様などについては以下の記事をご覧ください。

・FCNT、新フラッグシップスマホ「arrows Alpha2」を発表!NTTドコモから「arrows Alpha2 F-51G」が8月下旬に発売。予約中で価格は未定 – S-MAX
・FCNTの新フラッグシップスマホ「arrows Alpha2」を写真や動画で紹介!ミッドハイながら価格を上げずできる全てを尽くした【レポート】 – S-MAX

ホーム画面とプリインストールアプリ

それではまずはホーム画面とプリインストール画面を解説していきます。ホーム画面は情報ポータル画面の「arrows today」とホーム画面の全3面構成となっています。ホーム画面設定からarrows todayをAndroid標準の「Googleフィード」に切り替えて利用することも可能です。


arrows Alpha2 M10のホーム画面

メーカー版のプリインストールアプリはサードパーティー製のものはなく、Google検索やGoogleマップ、GmailなどのGMS(Google Mobile Service)アプリとFCNT自社製アプリ、そしておサイフケータイアプリがプリセットされているのみなります。もちろん、NTTドコモ向けのarrows Alpha2 F-51GにおいてはNTTドコモが提供する各種サービスのアプリがプリインストールされています。


arrows Alpha2 M10のプリインストールアプリ

なお、文字入力(IME)機能である「Super ATOK ULTIAS」アプリは基本機能として統合されており、プリインストールアプリの一覧の中にも表示されていません。その他にもarrowsスマホではお馴染みの便利機能である「FAST Finder」や「FAST Pay」などの素早い操作を支援する便利ツール、ホーム画面の「シンプルモード」が搭載されており、初心者からヘビーユーザーまで扱いやすいカスタマイズが可能となっています。


FASTメモやFヘルスケアなどのFCNT自社製アプリは「arrows」のフォルダーに収められています

ベンチマークアプリで本機の性能をチェック

続いてベンチマークアプリで性能を確認していきますが、前述通り、arrows Alphs2のSoCや(上位モデルの)RAMにおいては昨年発売のarrows Alphaと同じですが、おおよその目安として計測してみました。使用したアプリは全体の総合性能をチェックする「PCMark」と3Dモデル描画などの大型タイトルのゲームアプリをどれだけ快適に動作させられるかをチェックする「3DMark」の2つのアプリを使用しています。

計測方法は3回テストを行い、その中央スコアを参考値とし、スコアランキングでの近似値を確認することによってどれほどの性能であるのかを確認します。また3DMarkの計測にはarrows Alpha2で利用できる一番新しいベンチマーク「Steel Nomad Light」を使用してテストしました。なお、仮想RAMにおいてはどちらのモデルも最大で合計24GBまでとなります。


PCMarkによる計測結果(画像=左)とランキング(画像=右)

PCMarkの3回計測した中央スコアが15895点で、これを基準としてランキング表を見てみると近似スコアには「Nothing Phone (2)」や「Galaxy S24 FE」があるなど、総合性能においてはおおよそ2世代程度前のハイエンドスマホ級の性能があることがわかります。


3DMarkによる計測結果(画像=左)とランキング(画像=右)

続いて3DMarkはスコアは1221点となり、ランキングを見てみると1点差(間違いなく誤差と思われる)で同一スペックの先代モデル「arrows Alpha」やその兄弟機「motorola edge 60 pro」があるというオチがついていますが、その他には「iPhone 16e」や画面外ですが「Xiaomi 15T」などが近いスコアとして並んでおり、ゲームアプリで遊ぶ際においても平均以上の結果を出していることがわかります。

性能としては総合能力は少し前のハイエンド機並みにサクサク動き、ゲームアプリで遊ぶ場合においても大手のハイエンドモデルまでは届かないものの、ミドルレンジスマホ以上の快適さで遊ぶことができます。


PCモード(後述)でオープンワールドゲーム「NTE」を起動したところ。最高画質設定では非常に高いスペックを要求するゲームですが、arrows Alpha2でならバランス~中画質設定でそこそこ快適に遊べます(そしてarrows Alphaでもですが)

arrows Alpha2を使って感じたこと

それでは最後にarrows Alpha2を実際に使っていて気が付いた点やチェックしておく点を挙げておきます。

基本スペック自体は先代のarrows Alphaと同じ

何度も言及していますが、arrows Alpha2はSoCやRAM、内蔵ストレージは(上位モデルでは)まったく同じものを採用しているため、基本性能や機能面においては同じで、筆者が感じた限りではarrows Alpha2とarrows Alphaのどちらかで「カラーやデザインの気に入った方を選べば良い」という認識です。

ただし、バッテリーが新たにシリコンカーボンバッテリーとなって容量が微増していたり、リアカメラがより新しい性能の良いものへ換装されていたりするほか、arrows Alpha2では新たに無線LANの6GHz帯を利用するWi-Fi 6Eへの対応がなされていたりと、ベンチマークアプリに反映されない部分のテコ入れがバッチリとされているので、arrows Alpha2を選ぶ必要性もしっかりとあると思われます。

話が少し横道に逸れますが、筆者がarrows Alpha2を推す最大の理由は本体カラーで、先代のarrows Alphaではホワイトとブラックのシンプルな2色展開だったものが、インディゴおよびホワイト、レッド、ブルーグリーンとかなり個性のある色が選択できるようになっています。ちなみに筆者がarrows Alpha2で選んだ本体カラーは当然ながらレッドです。色調暗めの落ち着いた赤で、上品な色遣いがたまりません。


筆者が本機のデザインで気に入っている部分。この赤い曲線美がたまりません

カメラ性能はかなりいい

arrows Alpha2はリアカメラのセンサーに先代モデルのarrows Alphaのものよりもさらに後継のもの(ソニー製「LYTIA-710」)が採用されており、arrows Alphaよりもさらに動画撮影性能や暗所での低ノイズ処理、撮影速度向上が図られています。本記事では実際にarrows Alpha2で撮影した写真を作例を以下に掲載しておくので参考にしてみてください。なお、これらの写真はすべて初期設定のままでオートモードにて撮影し、リサイズのみ行ったものです。

まとめ「バランスよくまとまった平均点高め優等生」

arrows Alpha2はすでにarrows Alphaを使用している人が改めて機種交換して使うモデルではないと思いますが、スマホを構成するパーツのRAMやストレージが高騰している現状において何とか無理のない本体価格に踏みとどまりつつも、性能面はそのままながら今もって総合的なバランスは優秀であり、バッテリーやカメラ、耐衝撃性にもキチンとテコ入れのされている「単なる先代モデルの焼き直しではない、真摯に作られたarrows Alphaの改良モデル」ではないでしょうか。

本体カラーも全4色とバリエーションが多くなったので、気に入った色を選べることによって思い入れも一層、強くなると思います。先代モデルと比べれば本体価格は上がりはしましたが、それでも「手の届くハイエンド」のコンセプトは維持されており、ミッドハイとハイエンドモデルの間を埋める“ハイクラス”なスマホとして本機を選ぶのは悪くない選択になると思いますよ。

最後におまけ……何より筆者が一番arrows Alpha2で惚れたのは久しぶりに赤い本体カラーのモデルが出てきてくれたことです!実はここだけの話ですが、筆者は本体カラーの赤いガジェットが好きで、今回のarrows Alpha2も非常に期待していた1台でした。というわけで、最後に記念写真を!!


これは筆者の赤いデバイスコレクションの一部。arrows Alpha2は落ち着いた暗めのレッドですが、こういう赤も返って目立っていい感じなのです
<arrows Alpha2の主な仕様>
製品名(読み方) arrows Alpha2(アローズ アルファツー )
サイズ 約155×72×8.6mm
質量 約187g
本体色 インディゴ、ホワイト、レッド、ブルーグリーン
ディスプレイ 約6.4インチ有機EL
Super HD+(1200×2670ドット)
最大144Hzリフレッシュレート
最大輝度3000nits
チップセット(SoC) MediaTek Dimensity 8350 Extreme
CPU オクタコア
(3.35GHz Cortex-A715コア×4+2.2GHz Cortex-A510コア×4)
GPU ヘキサコア
(1400MHz Mali-G615 MC6)
内蔵メモリー(RAM) 8GB、12GB
内蔵ストレージ 256GB、512GB(UFS)
外部ストレージ microSD/microSDHC/microSDXC(最大2TB)
リアカメラ 約5030万画素CMOS(1/1.5型)+広角カメラ(F1.88)
約4990万画素CMOS(1/2.7型)+超広角カメラ(F2.05)
フロントカメラ 約4990万画素CMOS(1/2.7型)+広角カメラ(F2.0)
バッテリー容量 5370mAh(取外不可)
外部接続・充電端子 USB Type-C
(USB 3.1、OTG、DP 1.4)
急速充電 ⚪︎(PD3.0)
ワイヤレス充電 ー
連続待受時間(LTE) 8GB RAM+256GBストレージ:約610時間
12GB RAM+512GBストレージ:約590時間
連続通話時間(VoLTE) 約2100分
充電時間 約40分
生体認証 指紋、顔
防水/防塵/耐衝撃 ○(IPX6、IPX8、IPX9)/○(IP6X)/○(MIL)
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ/FMラジオ ー/ー/ー
ハイレゾ音源 ○
緊急速報 ○
位置情報取得 GPS、GLONASS、Beidou、QZSS、Galileo、NavIC
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠
(2.4、5、6GHz)
Bluetooth Version 5.4
テザリング同時接続数
[Wi-Fi/USB/Bluetooth]
10台/1台/4台
赤外線通信 ー
SIM nanoSIMカード×1+eSIMまたはeSIM×2
(デュアルSIM)
OS Android 16
メーカー FCNT
ドコモオンラインショップ
ahamo
記事執筆:河童丸

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