SpaceXが衛星通信サービスの旅行者など向けプラン「Starlink Roam」を提供開始! |
Space Exploration Technologies(以下、SpaceX)は16日(現地時間)、同社が提供する衛星通信サービス「Starlink」において主に旅行者など向け料金プラン「Starlink Roam」を提供開始したとお知らせしています。料金は月額9,900円(金額はすべて税込)で、専用端末は通常73,000円ですが、期間限定で半額の36,500円となっています。
これまでのStarlinkは対応する地域(エリア)のみから申し込めましたが、主に旅行者など向けということでStarlinkが提供されている国であればどの地域にいる人でも申し込め、専用端末の写真から持ち歩いたりして使うことが想定されていると見られます。
またStarlink RoamでもStarlinkの提供エリアであれば、高速で低遅延なデータ通信が無制限に利用できるとし、同社の公式Twitterアカウント( @SpaceX )では投稿した画像にペンギンが写っていることから「ペンギンは含まれていません」といったユーモアを交えた回答をしています。
Starlink now offers a global roaming option for customers traveling to locations where connectivity has been unreliable or completely unavailable → https://t.co/zQFh5qscts pic.twitter.com/CKpsWVeDx4
— SpaceX (@SpaceX) March 15, 2023
Starlinkは地球全域をカバーする数千基の衛星で構成される世界最大の衛星コンステレーションを利用した衛星通信サービスで、サービス提供エリアでは直径55cm程度のアンテナで通信衛星と電波を直接やり取りして地上の通信インフラが未整備の地域でもインターネットに接続可能となります。
衛星は2020年代中頃までに総数約1万2000基を3階層に渡って展開することを計画しており、まずは低軌道の高度550Kmに約1600基、次が中軌道の高度1150KmのKu/Kaバンドを用いる約2800基、さらに高軌道の高度340KmのVバンドを用いる約7500基で構成され、従来の衛星通信サービスが600ms以上の遅延があったのに対し、約20msと大幅に改善されているという。
日本でサービスが開始された当初は通常プランとなる「Starlink Residential」では初期費用として専用端末費用73,000円と月額12,300円がかかりましたが、現在はともに値下げされており、専用端末が63,500円、月額料金が6,600円となっています。そうした中で今回、新たにStarlink Roamが提供開始されました。なお、Starlink ResidentialおよびStarlink Roamの値引きについては現時点では終了時期は案内されていません。
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Starlink 関連記事一覧 - S-MAX
・Starlink Roam
・Order Starlink