湖西線や山陰本線、阪和線における一部のトンネル内でNTTドコモとKDDI、ソフトバンクの携帯電話サービスが順次利用可能に! |
西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)は20日、同社が運行する湖西線(マキノ〜近江塩津駅間)および山陰本線(嵯峨嵐山〜馬堀駅間)、阪和線(山中渓〜紀伊駅間)のトンネル区間において整備が完了したので2023年3月16日(木)始発電車より携帯電話サービスを順次提供開始したと発表しています。
対象はNTTドコモやKDDI、ソフトバンクといった移動体通信事業者(MNO)の各事業者となっており、各社の回線を用いた仮想移動体通信事業者(MVNO)でも利用可能です。なお、阪和線(山中渓〜紀伊駅間)ではNTTドコモのみ2023年5月下旬より提供予定となっっています。
JR西日本ではNTTドコモやKDDI、ソフトバンクと協力してこれまで2016年12月に山陽新幹線内全区間、で携帯電話通信サービスを開始し、在来線区間についても2015年7月からJR東西線(京橋〜尼崎駅間)および関西本線(JR難波〜今宮駅間)、2017年12月までに東海道本線(京都〜大津駅間)、2018年3月までに福知山線(宝塚〜三田駅間)、2022年3月までに湖西線(山科〜大津京駅間、北小松〜近江高島駅間)で携帯電話通信サービスを開始してきました。
今回、新たに湖西線(マキノ〜近江塩津駅間)および山陰本線(嵯峨嵐山〜馬堀駅間)、阪和線(山中渓〜紀伊駅間)のトンネル区間において整備が完了したため、3月16日より順次、NTTドコモおよびKDDI、ソフトバンクの各携帯電話サービスが利用可能となるということです。これらの区間については総務省の近畿総合通信局によって2021年5月21日に移動通信基盤整備協会に対して「令和3年度電波遮へい対策事業」の交付を決定して事業が進められてきました。
路線名(区間) | 対象トンネル | サービス提供事業者 | 総事業費 | 交付決定額 |
湖西線 (マキノ~近江塩津) | 峰山トンネル 城山トンネル | NTTドコモ KDDI ソフトバンク | 6億9,414万6,000円 | 2億3,138万2,000円 |
山陰本線 (嵯峨嵐山~馬堀) | 小倉山トンネル 第一保津トンネル 第二保津トンネル 朝日トンネル 愛宕トンネル 地蔵トンネル | 4億4,594万1,000円 | 1億4,864万7,000円 | |
阪和線 (山中渓~紀伊) | 雄の山トンネル | 1億9,211万6,000円 | 6,403万8,000円 |
記事執筆:memn0ck
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