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背面が透明で光る!Unihertzの超小型スマホ「Jelly Star」をレビュー |
中国・深圳を拠点としている新興メーカーのUnihertzが片手にすっぽりと収まる超小型サイズのAndroid搭載スマートフォン(スマホ)「Jelly」シリーズの第3弾として新製品「Jelly Star」をリリースしました。当初はクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で出資を募っていましたが、無事にプロジェクトが成功し、そのリワード(返礼品)として出資者の元に続々と到着しています。
またすでに紹介しているように同社の公式Webサイト内にある公式Webストアや大手ECサイト「Amazon.co.jp」での販売も開始されており、 公式Webストアでは通常229.99ドルのところを30ドルOFFの199.99ドル(約29,900円)、Amazon.co.jpでは31,999円(税込)となっていましたが、本記事を執筆している2023年10月2日時点では公式Webストアでは予約受付中、Amazon.co.jpでは在庫切れとなっています。
そんなJelly Starですが、前機種「Jelly 2」では日本向けにおサイフケータイ(FeliCa)にも対応しており、一部で人気となっていましたが、残念ながらJelly Starは現時点ではおサイフケータイ(FeliCa)に対応する予定はなく、Unihertzでは非接触IC機能「NFC Type A/B」による決済サービスを推奨しています。一方、Jelly Starは新たに透明なスケルトンボディーとなり、背面が光るようになりました。
これまでJelly 2や初代「Jelly Pro」と続けて入手してきた筆者ですが、光るスケルトンボディーな上にカラーバリエーションに大好物な“レッド”があるということで、もちろん出資へ参加し、無事にゲットしていました。そこで今回はレビューの前編としてJelly Starの外観や同梱品、プリインストールアプリなどの基本機能を紹介していこうと思います。
【同梱品のチェック!小さい箱にいっぱい入ってるぞ!】
まずは早速、開封の儀を執り行い、個装箱に収められている内容物をみていきましょう。内容物としてはJelly Star本体・TPU製本体カバー・USB充電器・USB Type-Cケーブル・SIMピン・画面保護フィルム(予備)・ストラップ・マニュアル類(2部)となっています。
画面保護フィルムは予め本体へ張り付けされており、スペアのフィルムが付属しているため、「予備」と記載しました。
本記事のトップ画像を見ての通り、Jelly Star本体が非常にコンパクトでもあるため、個装箱も非常に小さいものとなっているのですが、その小さい箱にこれだけのものがギチギチに詰め込まれていました。
国外メーカーのスマートフォンの付属品に本体カバーや画面保護フィルムが付属しているのはそれほど珍しいというものではないのですが、予備のフィルムやストラップまで付属しているのはかなり珍しいのではないでしょうか。
【外観と基本スペックのおさらい】
続いては外観や基本機能を改めて確認してみましょう。本体スペック的にはかなり強化がされているのも要チェックです。正面側には約3インチの480×854ドット(FWVGA+)の液晶ディスプレイに約800万画素のインカメラ、通話用スピーカー、近接・照度センサーがあります。
背面側には約4800万画素のリアカメラ、撮影用LEDライト、指紋認証センサー、そして本機最大の特徴でもあるLEDライト(通知やライトイコライザーとして利用可)が配置されています。
天面側には動画撮影用マイクと3.5mmイヤフォンおよびヘッドセット用ジャック、赤外線通信用ポートがあり、底面側には外部スピーカーと通話および動画撮影用のマイクがあります。
左側面側には音量キー、右側には電源キー、プログラマブルキー(色の濃い方のボタン)、SIMおよびmicroSDカードスロット、USB Type-C端子があります。
プログラマブルキーは短押し・長押し・ダブルクリック(素早くボタンを二度押す)の各アクションに機能やアプリの起動などを割り当てることが可能で、このボタンの操作のみで撮影用ライトを点灯させたり、カメラ機能を直接呼び出したりなどの設定ができます。
外形は縦95.1mm × 横49.6mm × 厚さ18.7mmで重量は116g(公称値)で、SoCはMediaTek製のHelio G99(MT6789:オクタコア)で動作メモリー(RAM)は8GB RAMで本体ストレージは256GBで、バッテリー容量は2,000mAhとなっています。
本体カラーのバリエーションはレッドとブルーで、どちらも背面側から内部の基盤などが丸見えなスケルトン仕様です。
本体内部が透けているスケルトン仕様は国内向けにリリースされている昨今のスマートフォンとしても珍しく(同じく背面側が点灯するNothing Phoneシリーズのスケルトンボディは内部基盤の部分までは見ることができない)、本機をデザインや見た目重視で選ぶ理由にもなるでしょう。
スケルトン仕様というだけでもかなり気を引くのに、赤いガジェットが大好きな筆者にとってはスケルトンレッドというカラーパターンは大変に魅力的です。(あくまでも筆者の主観)
なお、動作メモリーは8GB RAMとアッパーミドル~ハイエンドスマホ並みで、抑えめの解像度のために非常に省メモリな設計にもかかわらず、かなりの大容量です。さらに本体ストレージから一部を動作メモリーに割り当てる仮想拡張機能が利用可能で、最大で7GBを割り当てることができます。(最大で8GB + 7GB RAM)
とはいえ、画面解像度が抑えめにもかかわらず、8GBと本機のスペックを考えると大容量の動作メモリーと呼んで差し支えのない、RAMにかなり余裕のある本機の場合、仮想拡張までして動作メモリーを大きくする必要はあまりないかもしれません。(画面が小さいので、処理の重い本格的なゲームアプリでがっつりと遊ぶにもやや不向きですし)
外見上のパッと見での大きさなどは前モデルの「Jelly2」と全く同じに見えますが、SoCやストレージ、本体メモリーが強化され、LEDライトのギミックが追加になったことからか、微妙に厚みが増しています。
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
続いて、本機のホーム画面とプリインストールアプリを見ていきます。ホーム画面はGoogle Discoverを含めた全3面となっています。右側(3枚目)のホーム画面には本機の特徴でもあるLEDライトの制御メニューのウィジェットが置かれているのが一際目立ちます。
プリインストールアプリはUnihertzスマホ定番のツールボックス、学生(キッズ)モード設定アプリ、リモートコントロールフェアリー(赤外線リモコン)があるくらいで、残りはGmailやGoogle検索・マップ・ChromeといったGMS(Google Mobile Service)アプリが用意されているくらいでサードパーティ製のアプリは特にプリセットされていません。
本機はFMラジオに対応しているため、FMラジオのアプリが用意されているのですが、日本民間放送連盟の提唱している「ラジスマ」への登録をしていないためなのか、「radiko + FM」アプリをインストールしてもFMラジオモードでの聴取ができず、本機でFMラジオを利用したい場合はプリインストールのFMラジオアプリを利用する必要があります。(これはこれまでリリースされてきたUnihertz製スマホ全般に言えることですが)
【独自機能のLEDライト】
本機には独自機能として、背面側に撮影用ライトとは別に独立したLEDライトが配置されています。このLEDライトは以前、同社の発売した「Unihertz Luna」のネオン管のカラフルなイルミネーションめいたものとは異なり、白一色の点灯となっています。
そのため、Lunaのような「ハデハデに光らせて目立たせる」というよりも「通知や着信を視覚的にも目立たせて気が付きやすいように役立てる」という方が使い方としては合っているように感じます。
また、撮影用ライトとは別に制御できるため、夜間・暗所での撮影においてはかなりの光量が確保できるので撮影用ライトを強化して使うというのも悪くなさそうです。
というわけで、今回は同梱品やプリインストールアプリなどの紹介と本機のアピールポイントでもある背面LEDライトの軽い解説をお送りしました。
次回は実際に使っていて気が付いた点などをお送りしたいと思いますので、お楽しみに。
記事執筆:河童丸
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