中国・深圳を拠点として「Blackview」ブランドや「OSCAL」ブランドのスマートフォン(スマホ)やタブレットなどを開発・販売しているメーカーのDoke Electronicsの日本法人であるBlackview Japanが約10.1インチディスプレイサイズのAndroidタブレット「Blackview Tab10 WiFi」を大手ECサイト「Amazon.co.jp」などで2023年10月15日(日)より販売開始したと発表しています。
Blackview Tab10 WiFiはエントリークラスからミドルレンジクラスに相当するモデルながらパソコンのような画面でのマルチウィンドウ操作の可能なユーザーインターゲース(UI)で使える「PCモード」に加え、ワイヤレスによる外部ディスプレイ出力(Miracast)機能などを備えており、オフィススイートアプリを利用してのちょっとした作業にも使えるほか、電子書籍(特に活字や文庫)の閲覧をより快適にするために画面を一時的にモノトーン調へ変えられる読書モードを個別で搭載しているなど、安価ながら多芸な端末となっています。
Amazon.co.jpでの価格(金額はすべて税込)は通常価格26,900円となっていますが、サイト内のクーポンが用意されており、これを適用することで7,000円OFFとなります。また発売開始記念として先着300人にさらに特別クーポン「TAB10WIFI2」が提供され、クーポンコードを使うことで11%割り引かれ、最終的には16,941円(9,959円OFF)で購入可能となっています。なお、10月15日のみ「Amazonプライム感謝祭」が実施されているため、価格が異なります。
今回、販売開始に先がけてBlackview JapanよりBlackview Tab10 WiFiの実機をご提供いただきましたので、実際に使ってみて特徴や外観、基本機能などを写真を交えて紹介していこうと思います。
【盛りだくさんの同梱品】
まずは、開封の儀を執り行い、本機の同梱品などを見ていきましょう。個装箱の中にはTab 10 WiFi本体・カバーケース・USB Type-Cケーブル・USB充電器・スタイラス・マニュアル・メモリーカードスロット取り出し用ピン(いわゆるSIMピン)・予備のディスプレイ保護フィルムが同梱されています。
ブックタイプの保護カバーにスタイラスに充電器とミドル~エントリー帯のタブレットにもかかわらず付属品は充実しており、「とりあえず本機を買ったら、最低限必要なものは全部揃ってる」のは好印象です。
個人的には、あらかじめ本体に画面保護フィルムが貼られているにもかかわらず、予備のフィルムまでついてくるのは、これまで他に例がないわけではないですが、かなり珍しいと思います。
【外観と基本スペック】
続いて、本体外観を見てみましょう。本体正面には約10.1インチ1280 × 800ドット(解像度:WXGA)の液晶ディスプレイ・約500万画素のインカメラ・照度センサーがあります。
背面側には約1,300万画素のリアカメラと撮影用ライトが配置されています。リアカメラは一見デュアルカメラのようなデザインになっていますが、シングル仕様となっています。
天面には動画撮影やコミュニケーションアプリなどで利用するためのマイクがあり、底面側には特に何もありません。
左側面には電源キーと音量キー・外部スピーカーが、右側面にはイヤホンおよびヘッドセット用の3.5mmジャック・メモリーカードスロット(microSDXC 2TBまで対応)・USB Type-C端子・外部スピーカーがあります。
スピーカーはステレオ対応で、大きな画面で動画やゲームを楽しむには良さそうです。
本機の仕様は以下の通りです。
本体外形 | 縦155.99mm × 横241.49mm × 厚さ8.81mm(カメラ部を除く) |
本体重量 | 約447g(実測値) |
SoC | mt8788(MediaTek製:2.0Ghz × 8) |
動作メモリー | 8GB RAM(仮想拡張RAM + 8GB RAMまで可) |
本体ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 解像度1280 × 800ドット(WXGA)10.1インチ液晶 |
カメラ | インカメラ:約500万画素 リアカメラ:約1,300万画素(撮影用ライト付き) |
バッテリー容量 | 7,680mAh |
ネットワーク機能 | 無線LAN(Wi-Fi):IEEE802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth:Ver 5.0 NFC:非対応 |
OS | DukeOS P 3.0(Android13ベース) |
カラーバリエーション | スペースグレー |
その他 | 顔認証・FMラジオ・Widevine L3・無線ディスプレイ接続・PC(デスクトップ)モード・リーダー表示(読書)モード |
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
ホーム画面はGoogle Discoverを含めた全3面となっています。GoogleマップやChromeなどのGMS(GoogleMobileService)アプリの多くは、「Google」のフォルダーに収められているほか、サードパーティ製のアプリ類は3面側に配置されています。
プリインストールアプリはGoogle製のGMSアプリと自社アプリのほか、サードパーティ製アプリとしては前述の海外向けの動画配信・マーケットアプリの「FansGuess」やカジュアルなゲームアプリの「Gem Shot」「Candy Puzzle」がプリセットされています。
一方で、PCモード搭載などのビジネス用途にも使えそうな機能を備えていながら、オフィススイート系のアプリはプリインストールされていませんので、必要であればユーザー自身が別途インストールする必要があります。
【Blackview Tab10 WiFiの特徴とチェックポイント】
モバイルネットワーク非対応なWiFiタブレットではあるものの、パソコンのようなデスクトップ操作でマルチウィンドウでアプリが実行できる「PCモード」や画面をモノクロ表示にして活字系の電子書籍を読みやすくするための「リーダー表示(読書)モード」を搭載しているなど、スペックはミドルレンジ級ながらも多芸なタブレットでとなっています。
動画視聴についてはWidevineレベルがL3であるのが少々惜しいですが、Widevineレベルに左右されないサービスの動画視聴や読書利用、PCモードなどを使った簡単な事務作業などにもいいでしょう。
3Dキャラクターがグリグリと動くようなゲームアプリも、設定を見直すことである程度は問題なく遊べる程度のスペックは有しているため、ゲーム用のサブマシンとしても悪くありません。
スマホを使って外で遊んでいたゲームを家では本機で遊ぶ、と言った使い方もいいですし、大きな画面で動画などのコンテンツを利用するのにも実用レベルだと思います。
そして、中国メーカーのいわゆる「中華タブレット」とも呼ばれるジャンルの本機ですが、カメラ機能が「あるだけまし」のレベルではなく、手振れ補正などの機能はないものの、シーン判別やオートフォーカスにビューティーモードまで搭載しており、日中や明るい室内ならば、それなりに使えるものとなっています。(さすがに明かりの全くない暗所や夜間での撮影は厳しいですが)
モバイルネットワークに対応していないのは惜しい点ではあるものの、ミドルレンジ級として必要十分な性能と多彩な使い道に対応できるだけの機能はしっかりと持った「コンテンツプレイヤー+α」なタブレットとしては価格以上の働きをしてくれるタブレットだと思いますよ!
今なら限定のクーポンを利用して更にお得に買えてしまうので、是非チェックしてみてはどうでしょう。
Blackview
記事執筆:河童丸
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