フイオンの液タブ「Kamvas Pro 19(4K)」をレビュー! |
パソコン(PC)やタブレットなどではペン入力できる製品が増えてきましたが、デジタルでより繊細にペンで絵を描いたり、アイデア出しやプロット作成してり、メモを手書きしたりしたい場合にはやはりペンタブレット(以下、ペンタブ)や液晶タブレット(以下、液タブ)がオススメです。
そんなペンタブや液タブについてこれまでにもいくつかの製品を紹介してきましたが、今回はHuion Trend Technology(以下、Huion)より液タブ「Huion Kamvas Pro 19(4K)」(型番:GT1902-JP)の実機をお貸し出しいただいたので、外観や同梱品、描き心地などをレビューしていきます。当媒体でも何度か紹介しているのでHuionという名も耳に馴染みが出てきた頃かと思います。
なお、Huion Kamvas Pro 19(4K)はHuionの公式Webショップ「Huion Store」では価格(金額はすべて税込)が169,999円となっているほか、総合Webショップ「Amazon.co.jp」では169,999円の1%(1,700ポイント)還元となっています。
【パッケージや本体外観、同梱物などをチェック】
HUION Kamvas Pro 19(4K)は静電容量方式10点マルチタッチに対応した約18.4インチ4K UHD(3840×2160ドット)IPS液晶(約238ppi)を搭載し、筆圧16384レベルやペン反応時間15ms、ペン解像度5080lpiなどのペン技術「Huion PenTech 4.0」に対応したプロレベルのニーズに応えるハイエンドモデルとなります。まずはHUION Kamvas Pro 19(4K)のパッケージや同梱品をチェックしていきます。箱は今どきっぽく段ボールにシンプルプリントです。同梱物は以下のようになかなか豪勢です。
<同梱物一覧>
・HUION Kamvas Pro 19(4K)
・HUIONキーダイヤル・ミニ K20
・デジタルペンPW600
・デジタルペンPW600S
・標準ペン先×5
・フェルトペン先×5
・ペンボックスPB03
・3-in-2ケーブル
・フル機能USB-C - USB-Cケーブル
・USB-C - USB-C電源ケーブル
・PD電源アダプタ
・アンチタッチグローブ
・クリーニングクロス
・クイックスタートガイド
・カラーキャリブレーションレポート
HUION Kamvas Pro 19(4K)の本体は色が濃いグレーで金属を使用しかなりしっかりしています。またペンは太軸(デジタルペンPW600)と細軸(デジタルペンPW600S)の2本が付属しており、好みやその時のコンディションで選べるようになっています。さらにクイックスタートガイドは大きく一覧で見やすく、日本語や英語などの12言語に対応しており、安心して使い出せると思います。
約18.4インチディスプレイなだけあって横長で少し大きめで、サイズはカタログスペックで約448.9×272.4×21.3mm、質量は約2kgとのこと。なお、ディスプレイのアクティブエリアは約409×230mmで、コントラスト比は1000:1、明るさは220nits(標準値)、視野角は89°(CR>10)、表示色は1億700万色、色域カバー率はsRGB 150%などとなっています。
本体裏面はシリアルNo・認証情報の表示と、純正オプション品「デスクトップアームST500( https://store.huion.com/jp/products/desktop-arm-st500 )」を取り付け用のネジ穴があります。側面は上部が右から電源ボタンおよびタッチ操作オンオフ用スライドボタン、右部が上からHUION Kamvas Pro 19(4K)とPCをつなぐためのUSB-Cポート、電源用USB-Cポート、3.5mmイヤホンマイク端子が備わっています。
ペンはバッテリーレスペンなので軽く、ペンケースの中に替え芯が収納されています。またペンケースはペン立てにもなる仕様で、2本同時に立てることもでき、真ん中がくぼんでいるのでペンを寝かせて置くこともできます。
最後に最近の液タブでは使い勝手を向上するとして大事ないわゆる「左手デバイス」の「HUIONキーダイヤル・ミニ K20」は右側面に電源ボタン、上側面に給電用USB-Cポートが備わっており、裏面は認証情報が記載されています。実際に使ってみた感じでは少し大きい印象を受けたので、できればもう少しコンパクトだとより操作しやすいかなと思いました。
【HUION Kamvas Pro 19(4K)をセットアップ】
続いてHUION Kamvas Pro 19(4K)をPCと接続してセットアップしていきます。接続は「3-in-2ケーブル」(PCにUSB-AとHDMI、電源にUSB-C)で接続する方法と「フル機能USB-C - USB-Cケーブル+USB-C - USB-C電源ケーブル・PD電源アダプタ」で接続する方法があります。これらはPC側のインターフェイスによって都合の良い方で繋げば良いです。
今回は「USB-C - USB-C専用ケーブル+USB-C USB-C電源ケーブル・PD電源アダプタ」で繋いでいます。なお、フル機能USB-C - USB-Cのみでは液晶タブレットの電源は入らないため、USB-C - USB-C電源ケーブルとPD電源アダプタを接続して電源を確保する必要ながあります。
まず先にPCと液晶タブレットをケーブルで接続しておきます。そして、今までに利用していた液晶タブレットやペンタブレットのドライバーが入っている場合はあらかじめアンインストールしておきます。続けて公式Webページ( https://www.huion.com/download?model=120 )からOSに合ったドライバーをダウンロードしてインストールします。
ドライバーはWindows用やmacOS用、Linux用があり、対応OSとしてはWindows 10以降およびmacOS 10.12以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS)、Android 6.0以降となっており、Androidではドライバーは必要ありません。Windowsで試しましたが、ドライバーのインストールは10秒もかからず完了しました。なお、マルチタッチは現時点ではWindowsのみで対応しているとのことなのでご注意ください。
ドライバーをインストールしたら、ユーティリティー画面では作業領域設定やショートカットボタンの設定および筆圧感度設定が行なえます。HUIONキーダイヤル・ミニ K20の設定はユーティリティー画面のウィンドウ下部のプルダウンで切り替えます。ユーティリティウィンドウは文字が少なくスタイリシュですが、ちょっと不親切な印象はあります。
ポチポチとクリックしていればだいたいの予想は付きますが、初見や久々に設定を触る時には迷いそうです。このユーティリティー画面はいつでも呼び出せるので、使用しながら徐々に自分好みの設定にしていけます。なお、HUIONキーダイヤル・ミニ K20にショートカット登録しておくと便利です。またHUIONのユーティリティは設定を保存しておけるので、別のPCでも同じように使いたいなどの環境移行も楽にできます。
【CLIP STUDIO PAINTでお絵描きしてみた】
最後にHUION Kamvas Pro 19(4K)でペン入力できるようになったので、実際にペンで絵を描いていきす。使ったアプリケーションはいつもと同様に「CLIP STUDIO PAINT」です。描いている様子は以下の動画をご参照ください。
今回、HUION Kamvas Pro 19(4K)を使ってみてまず思ったのはあからさまに「描き心地が良いな」でした。特にディスプレイガラス表面のサラサラした感触の面にペン先がほどよい摩擦で描けました。また高解像度ですが、描きたいところにペン先を落とせストレスなしです。以前レビューした「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」の気になった所がきれいに均されている印象です。A4横ではありますが、物理サイズと同じサイズを画面で表示できるのは印刷向けのイラストや写真編集を行っている人にはかなり良いと思います。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・15.8インチ液晶ペンタブレット「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」を試す!外観や同梱品、描き心地を写真や動画で紹介【レビュー】 - S-MAX
・Huion 関連記事一覧 - S-MAX
・Kamvas Pro 19 - Huion
・Huion Kamvas Pro 19 4K UHD 解像度の 18.4 インチ スクリーン、PenTech 4.0 搭載デュアル ペン | Huion Official Store: Drawing Tablets, Pen Tablets, Pen Display, Led Light Pad
HUION Kamvas Pro 19(4K)は静電容量方式10点マルチタッチに対応した約18.4インチ4K UHD(3840×2160ドット)IPS液晶(約238ppi)を搭載し、筆圧16384レベルやペン反応時間15ms、ペン解像度5080lpiなどのペン技術「Huion PenTech 4.0」に対応したプロレベルのニーズに応えるハイエンドモデルとなります。まずはHUION Kamvas Pro 19(4K)のパッケージや同梱品をチェックしていきます。箱は今どきっぽく段ボールにシンプルプリントです。同梱物は以下のようになかなか豪勢です。
<同梱物一覧>
・HUION Kamvas Pro 19(4K)
・HUIONキーダイヤル・ミニ K20
・デジタルペンPW600
・デジタルペンPW600S
・標準ペン先×5
・フェルトペン先×5
・ペンボックスPB03
・3-in-2ケーブル
・フル機能USB-C - USB-Cケーブル
・USB-C - USB-C電源ケーブル
・PD電源アダプタ
・アンチタッチグローブ
・クリーニングクロス
・クイックスタートガイド
・カラーキャリブレーションレポート
HUION Kamvas Pro 19(4K)の本体は色が濃いグレーで金属を使用しかなりしっかりしています。またペンは太軸(デジタルペンPW600)と細軸(デジタルペンPW600S)の2本が付属しており、好みやその時のコンディションで選べるようになっています。さらにクイックスタートガイドは大きく一覧で見やすく、日本語や英語などの12言語に対応しており、安心して使い出せると思います。
約18.4インチディスプレイなだけあって横長で少し大きめで、サイズはカタログスペックで約448.9×272.4×21.3mm、質量は約2kgとのこと。なお、ディスプレイのアクティブエリアは約409×230mmで、コントラスト比は1000:1、明るさは220nits(標準値)、視野角は89°(CR>10)、表示色は1億700万色、色域カバー率はsRGB 150%などとなっています。
本体裏面はシリアルNo・認証情報の表示と、純正オプション品「デスクトップアームST500( https://store.huion.com/jp/products/desktop-arm-st500 )」を取り付け用のネジ穴があります。側面は上部が右から電源ボタンおよびタッチ操作オンオフ用スライドボタン、右部が上からHUION Kamvas Pro 19(4K)とPCをつなぐためのUSB-Cポート、電源用USB-Cポート、3.5mmイヤホンマイク端子が備わっています。
ペンはバッテリーレスペンなので軽く、ペンケースの中に替え芯が収納されています。またペンケースはペン立てにもなる仕様で、2本同時に立てることもでき、真ん中がくぼんでいるのでペンを寝かせて置くこともできます。
最後に最近の液タブでは使い勝手を向上するとして大事ないわゆる「左手デバイス」の「HUIONキーダイヤル・ミニ K20」は右側面に電源ボタン、上側面に給電用USB-Cポートが備わっており、裏面は認証情報が記載されています。実際に使ってみた感じでは少し大きい印象を受けたので、できればもう少しコンパクトだとより操作しやすいかなと思いました。
【HUION Kamvas Pro 19(4K)をセットアップ】
続いてHUION Kamvas Pro 19(4K)をPCと接続してセットアップしていきます。接続は「3-in-2ケーブル」(PCにUSB-AとHDMI、電源にUSB-C)で接続する方法と「フル機能USB-C - USB-Cケーブル+USB-C - USB-C電源ケーブル・PD電源アダプタ」で接続する方法があります。これらはPC側のインターフェイスによって都合の良い方で繋げば良いです。
今回は「USB-C - USB-C専用ケーブル+USB-C USB-C電源ケーブル・PD電源アダプタ」で繋いでいます。なお、フル機能USB-C - USB-Cのみでは液晶タブレットの電源は入らないため、USB-C - USB-C電源ケーブルとPD電源アダプタを接続して電源を確保する必要ながあります。
まず先にPCと液晶タブレットをケーブルで接続しておきます。そして、今までに利用していた液晶タブレットやペンタブレットのドライバーが入っている場合はあらかじめアンインストールしておきます。続けて公式Webページ( https://www.huion.com/download?model=120 )からOSに合ったドライバーをダウンロードしてインストールします。
ドライバーはWindows用やmacOS用、Linux用があり、対応OSとしてはWindows 10以降およびmacOS 10.12以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS)、Android 6.0以降となっており、Androidではドライバーは必要ありません。Windowsで試しましたが、ドライバーのインストールは10秒もかからず完了しました。なお、マルチタッチは現時点ではWindowsのみで対応しているとのことなのでご注意ください。
ドライバーをインストールしたら、ユーティリティー画面では作業領域設定やショートカットボタンの設定および筆圧感度設定が行なえます。HUIONキーダイヤル・ミニ K20の設定はユーティリティー画面のウィンドウ下部のプルダウンで切り替えます。ユーティリティウィンドウは文字が少なくスタイリシュですが、ちょっと不親切な印象はあります。
ポチポチとクリックしていればだいたいの予想は付きますが、初見や久々に設定を触る時には迷いそうです。このユーティリティー画面はいつでも呼び出せるので、使用しながら徐々に自分好みの設定にしていけます。なお、HUIONキーダイヤル・ミニ K20にショートカット登録しておくと便利です。またHUIONのユーティリティは設定を保存しておけるので、別のPCでも同じように使いたいなどの環境移行も楽にできます。
【CLIP STUDIO PAINTでお絵描きしてみた】
最後にHUION Kamvas Pro 19(4K)でペン入力できるようになったので、実際にペンで絵を描いていきす。使ったアプリケーションはいつもと同様に「CLIP STUDIO PAINT」です。描いている様子は以下の動画をご参照ください。
今回、HUION Kamvas Pro 19(4K)を使ってみてまず思ったのはあからさまに「描き心地が良いな」でした。特にディスプレイガラス表面のサラサラした感触の面にペン先がほどよい摩擦で描けました。また高解像度ですが、描きたいところにペン先を落とせストレスなしです。以前レビューした「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」の気になった所がきれいに均されている印象です。A4横ではありますが、物理サイズと同じサイズを画面で表示できるのは印刷向けのイラストや写真編集を行っている人にはかなり良いと思います。
商品名 | Kamvas Pro 19 |
製品モデル | GT1902 |
色 | 濃いグレー |
パネルサイズ | 18.4インチ(対角) |
解像度 | 4K UHD(3840×2160ドット)、238ppi |
LCDタイプ | IPS(リフレッシュレート60Hz) |
アクティブエリア | 約409×230mm |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | 220nit(標準値) |
視野角 | 89°/89°(H)/89°/89°(V)(標準値)(CR>10) |
色域ボリューム | 99% sRGB、96% Adobe RGB、98% DCI-P3 |
色域カバー率 | 150% sRGB |
表示色 | 1.07億表示(8bit+FRC) |
表面仕上げ | アンチグレアエッチングガラス(第2世代) |
フルラミネーション | ◯ |
ペン技術 | PenTech 4.0 |
反応時間 | 15ms(標準値) |
ペン解像度 | 5080lpi |
圧力レベル | 16384レベル |
精度 | ±0.3mm(中央)、±1mm(角) |
読取可能高さ | >10mm(中央) |
傾き検知 | ±60° |
フィンガータッチ | 静電容量方式(10点) |
デジタルペン | PW600×1、PW600S×1 |
入力電圧 | AC:100〜240V、50/60Hz |
出力電圧 | 20V/3.25A |
ビデオインターフェース | USB-C×2、3.5mmヘッドフォンジャック |
調節可能なスタンド | 一体型スタンド20° |
VESA互換性 | 75×75mm |
消費電力 | 18W |
使用環境温度と湿度 | 0〜40°C、20〜80% |
保管環境の温度と湿度 | -20°C〜60°C、10〜90% |
寸法 | 約448.9×272.4×21.3mm |
正味重量 | 約2Kg |
OSサポート | Windows 10以降、macOS 10.12以降、Android 6.0以降、Linux(Ubuntu 20.04 LTS) |
メーカー | Huion Trend Technology |
HUION
記事執筆:Hisumi
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・15.8インチ液晶ペンタブレット「Huion Kamvas Pro 16(2.5K)」を試す!外観や同梱品、描き心地を写真や動画で紹介【レビュー】 - S-MAX
・Huion 関連記事一覧 - S-MAX
・Kamvas Pro 19 - Huion
・Huion Kamvas Pro 19 4K UHD 解像度の 18.4 インチ スクリーン、PenTech 4.0 搭載デュアル ペン | Huion Official Store: Drawing Tablets, Pen Tablets, Pen Display, Led Light Pad