待望のヘッドホンが登場!EarFun Wave Proをレビュー

EarFunテクノロジーが展開するオーディオブランド「EarFun(イヤーファン)」においてワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro(イヤーファン・ウェーブ・プロ)」が2024年3月から販売されている。

同社の公式Webサイトや大手Webストア「Amazon.co.jp」で取り扱われており、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格は9,990円で、執筆時点(2024年5月31日)においてAmazon.co.jpでは24%OFFの7,641円となっているほか、公式Webサイトでも1,500円オフのクーポンが利用できるため8千円台で購入できる。

今回はこのEarFun Wave Proをメーカーから提供いただいたので、外観や特徴などを写真や動画を交えながらレビューする。

■開封、同梱品をチェック

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個装箱表面


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個装箱裏面(画像=右)


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個装箱を手に持った状態

これまで当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では、EarFunのワイヤレスイヤホンを数多くレビューしてきたが、今回はEarFun初のヘッドホン製品となる。

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個装箱には専用のヘッドホンケースと紙類がまとめられた袋が入っている


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すべての内容物


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ヘッドホンケースの内側。ヘッドホンを収納する際に迷わないようL(左)R(右)がわかるようになっている

ヘッドホン本体の他に、
・ヘッドホンケース
・AUXオーディオケーブル
・USBケーブル(USB Type-C)
・保証カード
・ユーザーマニュアル(取扱説明書)
これらが同梱する。

保証カードには日本語で「24時間サービスサポート」「30日間返金保証」「18か月返品処理」との記載があり、ほかにカスタマーサービスへの連絡先メールアドレスなどが記載されている。

取扱説明書は、ワイヤレスイヤホン製品と異なり大き目の冊子で、English(英語)、日本語、Deutsch(ドイツ語)、Español(スペイン語)、Polski(ポーランド語)、繁体中文(中国語)の6言語で記載されている。日本語ページは7ページから12ページで、専用アプリの紹介、操作方法、スペックなどが記載されている。

なお、取扱説明書はEarFun公式の製品ページの「仕様」→「取扱説明書」→「EarFun Wave Pro取扱説明書」からPDFデータを閲覧することも可能だ。

■本体の操作や仕様をチェック

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ヘッドホンのイヤーカップを回転させた状態


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折りたたんだ状態


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イヤーパッド

イヤーカップは90度回転させて、簡易的なスピーカーとしても使うことができる。一般的に安価なワイヤレスヘッドホンの場合、ヘッドホンケースが付属していなかったり、本体が折りたためなかったり、イヤーパッドがあまり柔らかくなかったり、質感もよくないといった点があげられるが、EarFun Wave Proは、7,000~8,000円台で購入できる製品としては、その辺りの仕様もしっかりしており、チープさを感じない。イヤーパッドやヘッドバンド部分も肌触りのよい素材で装着感も良い。本体重量も約268gと軽量で、長時間装着していても疲労感はあまり感じられなかった。

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操作ボタンや端子類

L(左)側の側面にはUSB Type-Cのコネクタと充電時に点灯するLEDインジケーターを搭載し、それ以外のボタンやコネクタ類はすべてR(右)側の側面に集約されている。

R(右)側には、MFBボタン(マルチファンクション:電源オンオフや再生・一時停止が可能)、音量(+-)ボタン、ANC(アクティブノイズキャンセリング)ボタン、ヘッドホンステータスLEDインジケーター、マイク、3.5mmAUXオーディオ入力ポートが搭載されている。

ワイヤレスヘッドホンではあるが、同梱のAUXオーディオケーブルを利用してワーヤードヘッドホンとしても利用できる。

ボタンの動作は、後述する専用アプリを利用して、操作の割り当て(キーアサイン)の変更ができる。

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ヘッドホンを装着した状態


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ヘッドホンを装着しながら操作している状態


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装着した状態でのR(右)側の側面


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首にかけた状態

大きさも決して大きくなく、スタイリッシュなデザインで手に持った際のホールド感や、マットな手触りもとても良い。”ちょうどいい”ヘッドホンという印象だが、唯一注文をつけるとしたら、カラーバリエーションがブラックしかない点だろう。今どきブラック1色なのは珍しいくらい、他社製品でもカラーバリエーションの多様化が進んでいるので、ぜひこのデザインを活かして、カラーバリエーションを増やしてほしい。

■EarFun Audioアプリ

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Androidスマホ(OPPOのColorOS 14)のBluetooth設定画面

Androidスマートフォン(スマホ)とのペアリングの操作方法は、Bluetoothの設定画面で、利用可能なデバイスに表示される「EarFun Wave Pro」をタップしてペア設定をするだけだ。

WindowsのPCにおいても「Bluetoothとデバイス」の画面でBluetoothをオンにした後→「デバイスの追加」→「Bluetooth オーディオデバイス、マウス、キーボード、電話、ペン、コントローラーなど」を選択し「EarFun Wave Pro」が表示されたらクリックする。次の画面で「接続」をクリックし、正常に接続できれば「完了」をクリックすればペア設定が完了する。

ペアリングした機器と別の機器とペアリングする際は、既にペアリングしているすべての機器のBluetoothをオフにすることで、ヘッドホンがペアリングモードに自動移行する。

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EarFun Audioの製品登録画面


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EarFun AudioにおけるEarFun Wave Proのホーム画面

専用アプリ「EarFun Audio」を利用するためには、アプリをスマホにインストールし、ユーザー登録などをした後に、製品リスト画面の下部にある「+」をタップする。スマホとヘッドホンがBluetoothで接続されていれば、自動的に製品を認識して製品リスト画面に「EarFun Wave Pro」のエリアが表示されるので、そのエリアをタップ(製品選択)すると製品のホーム画面に推移する。

ホーム画面の上から
・ANCの各種切り替え
・ゲームモードのオンオフ切り替え
・イコライザーの設定
・キーのカスタマイズ
・デュアルデバイス接続
・Bluetoothオーディオの品質
・音声ガイダンスの設定
・自動電源オフ
・製品チュートリアル
・よくある質問
・バージョン
の各項目の設定や操作、確認ができる。

キーのカスタマイズは、本体に搭載されている「+」「-」「NC」の各ボタンの操作を変えることがきる。「+」ボタンだが、音量を下げたり、曲送りや曲戻りを設定することができる。「NC」もノイズキャンセリングのボタンだが、再生や一時停止、音声アシスタントの起動、ゲームモードのオンオフとして動作させることができる。また、各ボタンともに「無効」を選択することもできる。

イコライザーは、30種類から選択できる「プリセットイコライザー」と、各周波数帯のゲージを好みに変更できる「カスタムイコライザー」のいずれかを設定して利用できる。

また、EarFun Wave Proは「マルチポイント」機能にも対応しており、2台の機器と同時に接続して聞きたい方の機器に接続を瞬時に切り替えができる。EarFun Audioアプリの「デュアルデバイス接続」をタップして推移した画面でオンオフの切り替えができる。ただし、このデュアルデバイス接続のオンオフについては、切り替える毎にEarFun Wave Pro本体の再起動が必要になる。

EarFun Wave Proはハイレゾ音源がワイヤレス環境で利用できるLDAC(エルダック)というBluetoothのコーデックにも対応している。このコーデックはデフォルト(初期値)ではオフになっており、EarFun Audioアプリの「Bluetoothオーディオの品質」をタップして「音声優先」のオンオフ切り替えで有効無効を選択できる。こちらもデュアルデバイス接続と同様に、オンオフ切り替えをする毎にEarFun Wave Pro本体の再起動が必要。

そして、マルチポイント機能とLDACでの接続を併用することができない。LDACを有効にしている状態でデュアルデバイス接続をオンにすると、EarFun Wave Pro本体の再起動後、LDACは強制的にオフになる。

つまり、LDACで接続している際はシングル接続、マルチポイントで接続している際はLDAC接続は不可という仕様なのだ。

「音声ガイダンスの設定」では、ノイキャン切り替え時などにEarFun Wave Proに流れるアナウンスの音量や言語を設定することができる。デフォルトでは「英語」でのアナウンスだが、日本語もしくは中国語を選択することができる。

「製品チュートリアル」は取扱説明書のPDFを表示でき、「よくある質問」では「接続」「通話」「充電」「音声」「ANC」「アプリ」「装着」「操作」「その他」の各項目にQ&Aがまとめられており、表示して確認することができる。

今回利用してみて、
・長時間利用しても疲れにくい
・低音もしっかり出る
・専用アプリ対応で、音質やボタン操作のカスタマイズ性も高い
この辺りが大きなポイントで、さらにその他にも、
・ハイレゾ相当の音質で楽しめるLDACに対応
・ANC、外音取込モード対応
・ゲーム(低遅延)モード対応
・マルチポイント接続に対応
・800mAhのバッテリーを搭載し、最大80時間、ANCオン状態でも最大55時間の長時間利用が可能
・アプリ対応によるカスタマイズ性
これらの点が特長だ。

EarFun初のヘッドホン製品だが、かなりよくできた製品という印象で、筆者もレビューとは関係なくガチで普段使いにしているほどお気に入りだ。

ワイヤレスヘッドホンを検討している人はもちろん、ハイレゾ対応製品や、シーンに合わせてワイヤレスとワイヤードを使い分けたい場合、シンプルでスタイリッシュなデザインのヘッドホンを探している人などにはオススメできる製品となっている。

最後に、開封からペアリング、EarFun Audioアプリの操作解説をした動画を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。


S-MAX:ハイレゾ、ノイキャン、外音取り込み、アプリ対応で低価格!最新のワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro」を試す!外観&同梱品チェックから音楽視聴&専用アプリ解説まで【レビュー】


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撮影協力:長真由美(おさまゆみ)さん
圧倒的な歌唱力と声量に加え、4つの倍音などによる美声を併せ持つ20歳のシンガー。京セラドーム大阪でプロ野球の試合前セレモニーで国歌独唱など幅広く活動している



アプリ名:EarFun Audio
価格:無料
カテゴリー:
開発者:
バージョン:
Android 要件:
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.corelink.earfun&hl=ja&gl=US

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アプリ名:EarFun Audio
価格:無料
カテゴリー:ユーティリティ
開発者:Earfun Technology (HK) Limited
バージョン:20.0.2
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1612795156?mt=8

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