日本でクラファン最高額を更新したNAS「UGREEN NASync DXPシリーズ」を紹介!

スマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)などを使っていて悩みの種のひとつとしてデータの管理方法と保存容量があります。特に複数の製品を使いながら同じデータを編集・保存をしたい場合には製品内(いわゆる「ローカル」)にデータを保存しているだけだと効率が悪くなります。そこで筆者はサーバー上(いわゆる「クラウド」)にデータを保存してローカルで作業し、そしてクラウドに戻すという手間をかけることによってクラウドのデータを最新に保つようにしています。

クラウドとローカルの自動同期を行なえば、手間は省けるのですが、過去に同期のトラブルを何度か経験したため、現在は同期させずに手動で最新ファイルをクラウドにアップする方法を行なっています。この方法における懸念点としてはクラウドに依存しているため、クラウドサービスの障害が起きると、各製品に保存している最新ファイルを集めて作業するという状況になってしまうことです。

一方でクラウドサービスに依存しない方法としてNAS(Network Attached Storage)を導入する方法があります。NASはネットワークでつながっているパソコンやスマホ、タブレット、テレビなどの複数の製品でデータを共有できる便利な記憶装置で、外部からインターネット経由でアクセスできるようにすれば、クラウドサービスのように使うことができます。またNASなら自宅や仕事場などに設置することができ、搭載されているハードディスク(HDD)でRaid構成を設定することによってデータを失うリスクを減らすことが可能です。

そんなNASはさまざまなメーカーから販売されており、製品によってはネットワークの知識が必要で設定が難しい面もありますが、初心者でも簡単に利用できる高性能なNASとしてユーグリーン・ジャパンの「UGREEN NASync DXPシリーズ」があります。UGREEN NASync DXPシリーズは今年2月よりクラウドファンディングで資金募集を行い、総支援者数1万6800人超、累計支援金額10億円超を達成し、日本国内のクラウドファンディングで史上最高額を更新して2025年5月1日(木)に終了しました。

クラウドファンディングの成功を受けて2025年6月3日(火)に一般販売が開始され、同社の公式Webサイト( https://nas.ugreen.jp/ )内の公式Webストアのほか、Amazon.co.jpやヨドバシカメラ、ビックカメラなどで販売されています。なお、店頭販売はヨドバシカメラではマルチメディアAkibaや新宿西口本店、マルチメディア新宿東口、マルチメディア横浜などの全国16店舗、ビックカメラでは有楽町店やAKIBA、池袋本店などの全国12店舗で取り扱われているとのこと。

販売されているモデルは各所ともにUGREEN NASync DXP2800およびUGREEN NASync DXP4800 Plus、UGREEN NASync DXP6800 Pro、UGREEN NASync DXP480Tで、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格はそれぞれ55,880円および99,880円、169,880円、129,880円で、現在は発売記念で10%OFFとなっています。なお、UGREEN NASync DXP480T以外のモデルではHDDは別途購入が必要となります。本記事ではユーグリーン・ジャパンよりUGREEN NASync DXP4800 Plusをお借りして実際に試してみたのでその模様を紹介します。

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UGREEN NASync DXP4800 Plusのパケージ

UGREEN NASync DXP4800 Plusは4ベイデスクトップNASで、対応ドライブが2.5インチまたは3.5インチのSATA HDDが4つとM.2 NVMe 2280が2つとなっており、最大ストレージ容量は112TB(24TB×4+8TB×2)です。サイズは約257.5×178×178mm、本体色はシルバーの1色のみで、外装はアルミニウム素材となっています。

またチップセット(SoC)は「Intel Pentium Gold プロセッサー 8505(第12世代)」で最大4.40GHz(ターボ・ブースト利用時)の5コア6スレッドの高性能CPUとなっており、内蔵メモリー(RAM)は8GB DDR5、内蔵ストレージ(システムディスク)は128GB eMMCが搭載されています。なお、RAMは最大64GBまで拡張可能とのことです。

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UGREEN NASync DXP4800 Plusの同梱物

また外部インターフェースとしてはRJ45 Ethernetポート(2.5GbE×1、10GbE×1)やビデオポート(4K HDMI)、USBポート(USB-Cポート×2、USB-Aポート×4)、SDカードスロット(SD3.0)を搭載しています。なお、本体前面にあるUSB-CとUSB-Aはどちらも毎秒10Gbで、本体背面にあるUSB-Aは1つが毎秒5Gb(USB 3.2)で、残りの2つは毎秒480Mb(USB 2.0)となっています。

ハードディスクのベイについてはネジ不要で簡単にマウントでき、本体へのマウントも前面から挿し込みだけで、付属のキーでロックが可能です。ハードディスクをマウント後、LANケーブルを接続し電源を入れれば、同じネットワーク内にあるスマホからアプリUGREENにて簡単に設定ができます。UGREEN NASync DXP4800 Plusを認識後、管理者アカウントを設定して、利用するストレージを選択してRAIDのタイプを選択します。

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UGREEN NASync DXP4800 Plusの背面


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4台のHDDを装着したところ


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SATAベイにHDDをマウント


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SATAベイを本体にマウント

UGREEN NASync DXP4800 Plusはスマホなど向けアプリ「UGREEN」(以下、UGREENアプリ)からのアクセスに加え、ネットワークアカウントを設定することによってインターネット経由でパソコンのWebブラウザーからもリモートアクセス操作が可能になります。出先からもアクセスができるため、自宅クラウドとして利用可能です。

また通常のNASのようにネットワーク内のドライブとして設定も可能で、OSは「UGOS Pro」が採用されており、RAIDはJBODおよびBasic、0、1、5、6、10といった7種類が利用できます。さらに4K HDMI出力搭載のよって豪画質で保存した写真や動画を美しさそのままに再現可能です。なお、無線LAN(Wi-Fi)やThunderboltポートには対応していません。

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UGREENアプリの設定例


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UGREENアプリの画面


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パソコンのWebブラウザーからアクセスしてみたところ


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パソコンのWebブラウザーからファイルをコピーしたところ

またTÜV SUDのETSI EN 303 645認証とTRUSTe認証を取得しており、高いセキュリティー性能とプライバシー保護機能を備えているほか、SHA-512による暗号化によってパスワードの漏洩リスクを最小限に抑え、内蔵のソフトウェアによるリアルタイム監視や多方面で暗号化によってウイルスや不正アクセスからデータを保護します。万が一のトラブルにも2年間の保証制度で対応します。

さらに保存したファイルに関してはAI搭載フォトアルバムにて顔やシーン、オブジェクト、場所を認識して写真を自動的に整理、重複データを取り除くことができます。このようにUGREEN NASync DXP4800 Plusはスマホやパソコンなどの自動バックアップからクラウドストレージとしても利用でき、とても簡単に設定ができるので初めてNASを使う人にもオススメできると感じました。



記事執筆:memn0ck


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