既報通り、Lenovo Group傘下のFCNTは11日、同社が展開する「arrows」ブランドの新商品として5G対応エントリースマートフォン(スマホ)「arrows We3(アローズ ウィースリー)」(FCNT製)を発表しました。arrows We3は日本のオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)のほか、NTTドコモやKDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」および「UQ mobile」、楽天モバイルといった移動体通信事業者(MNO)からそれぞれ2026年6月25日(木)に発売されました。
販売されているモデルはメーカー版と楽天モバイル版が「arrows We3(型番:M09)」、NTTドコモ版が「arrows We3 F-52G」、au版とUQ mobile版が「arrows We3(型番:FCG04)」で、ともにおサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージはNTTドコモ版およびau版、UQ mobile版、楽天モバイル版が4GB RAM+64GBストレージ、メーカー版が4GB RAM+64GBストレージおよび8GB RAM+128GBストレージが販売されます。なお、メーカー版は量販店やECサイトのほか、仮想移動体通信事業者(MVNO)でも取り扱われます。
価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場想定価格および大手ECサイト「Amazon.co.jp」ではメーカー版の4GB RAM+64GBストレージが42,000円、8GB RAM+128GBストレージが56,800円となっており、ヨドバシカメラやビックカメラなどの量販店ではメーカー版の4GB RAM+64GBストレージが46,200円の10%(4,620ポイント)還元、8GB RAM+128GBストレージが62,480円の10%(6,248ポイント)還元となっています。
一方、メーカー版の取り扱いを案内しているMVNOの「mineo」では4GB RAM+64GBストレージが39,864円、8GB RAM+128GBストレージが53,856円となるとのことで、NTTドコモでは公式Webストア「
ドコモオンラインショップ」や「
ahamoサイト」などの直営店にて22,000円、auおよびUQ mobileでは公式Webストアやau Style SHINJUKUなどの直営店にて33,000円、楽天モバイルでは公式Webサイトや楽天モバイルショップなどにて34,980円となっています。
なお、NTTドコモでは他社から乗り換え(MNP)で9,900円割引の12,100円となり、auおよびUQ mobileではMNPで16,500円割引、auでは機種変更で5,500円割引となるほか、残価設定方式の販売施策「スマホトクするプログラム」によって13〜25カ月目までに返却すると24回目支払額(残価)の16,453円が免除され、楽天モバイルではMNPで初めて申し込んだ場合に16,000ポイントが還元され、2回目以降の申し込みの場合に6,000ポイントが還元されます。
その他、メーカー版の取扱事業者はAmazon.co.jpやmineoのほか、IIJmioやHISモバイル、QTモバイル、LIBMO、イオンモバイル、ピカラモバイルといったMVNOに加え、エディオンやコジマ、ジョーシン、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、カメラのキタムラ、MonotaRO(ECのみ)となっています。本記事ではそんなarrows We3をFCNTよりお借りして実際に試す機会がありましたので、外観や基本機能、ベンチマークなどを写真や動画を交えて紹介したいと思います。

arrows We3の前面には6.1インチディスプレイが搭載されており、FHD+弱の特殊な解像度の液晶ですが、画面は十分に綺麗な印象です。カラーバリエーションは左からライトブルー、ホワイト、ブラックの3色展開です
arrows We3はarrowsブランドにおいて「“すべての人が使いやすく、すべての人が手に取りやすい” 5Gスマートフォン」というコンセプトで幅広い人に人気となった「arrows We」シリーズの新機種で、前機種「arrows We2」と同様にarrowsブランド品質の操作性や快適さを提供するカメラ機能などのさまざまなアップデートによってスマホのある日常に楽しさやワクワクする体験を実現しており、これまで培ってきた「防水・防塵」や「耐久性」、「環境配慮」といった独自の強みは受け継ぎながらより多くの人に満足してもらえるようにコストと機能のバランスを取った快適なスマホだということです。
一方、チップセット(SoC)はMediaTek製「Dimensity 6300」となり、前機種のarrows We2ではMediaTek製「Dimensity 7025」だったため、性能よりも価格を重視した形となりましたが、FCNTではarrows We2での課題などからarrows We3では徹底的にチューンナップしており、単純にSoCの型番やベンチマークの性能だけでは比較できない改善された操作性の良さを実現しているとしており、詳細は後述しますが、実際に操作してみてもエントリースマホとしてはかなり快適に動作するようになっています。
画面は上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19.8の縦長な約6.14インチSuper HD+(900×1984ドット)液晶ディスプレイ(約355ppi)を搭載し、最大120Hzリフレッシュレートに対応してスクロールや画面切り替えも滑らかに表示し、また3D音響技術「Dolby Atmos」に対応した臨場感のあるサウンドを楽しめ、手袋をしていてもタッチ操作ができる「手袋タッチ」にも対応しています。なお、リフレッシュレートは初期状態では「バランス重視」となっており、設定で「スムーズさ優先」または「電池持ち優先」に変更でき、バッテリーセーバーモード時は最大60Hzとなるとのこと。
またパンチホール部分には約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証としては本体右側面にある電源キーに指紋センサーが搭載されており、電源キーは引き続いて軽く電源キーに触れると起動でき、起動後になぞったりして操作できる「Exlider」を搭載しています。これにより、画面に触れることなくズームやスクロールができ、拡大操作ができないWebページもアプリも自由にズームすることができます。

arrows We3のパンチホール部分。一部のメーカーでは購入時に画面保護フィルムが貼られていることがありますが、arrows We3は貼られていないため、必要なら事前に購入しておくと良いでしょう。またベゼルの右上部分に近接センサーと照度センサーが配置されています
また本体左側面には最大3つのアプリや機能を割り当て可能なアクションキーが搭載され、例えば、Googleの生成AIアシスタント「Gemini」や決済アプリなどを設定することによってワンタッチで素早く起動できます。外観はarrows We2のデザインコンセプトを継承しつつ、より洗練されてシンプルながらもさまざまなシチュエーションに馴染むスタイルとなっており、カラーバリエーションはライトブルーおよびブラック、ホワイトの3色展開となっています。
サイズは約155.5×72.9×8.9mm、質量は約189gと、片手でも操作しやすく、持ちやすいコンパクトボディーながらも5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、1回の充電で2日間、電池残量を気にせず利用できます。またバッテリーの劣化を抑える独自技術によっって5年後でも初期容量の80%を維持し、購入時の電池持ちが永く続きます。さらに操作中は端末本体へ直接電力を供給する「ダイレクト給電」に対応し、バッテリーへの負荷や発熱を抑え、快適に利用できます。

arrows We3を持ってみたところ。比較的小さめなので持ちやすいと言えるかと思います。例えば、Pixel 10a(6.3インチ)は約153.9×73.0×9.0mm・約189g、iPhone 17e(6.1インチ)は約146.7×71.5×7.8mm・約169gなので、サイズ感としてはPixel 10aに近い感じ

arrows We3の背面。左からライトブルー、ホワイト、ブラックで、上部中央におサイフケータイマーク(アンテナ)があり、下部に「arrows」ロゴが記載されています。背面パネルは樹脂(ポリカーボネート:PC)製でアクリル系UV硬化塗装処理が施されていますが、爪で叩いでも安っぽい音はあまりせず、ライトブルーやホワイトは少しラメっぽくもあり、ブラックもマットな質感なので各色ともに指紋はほぼ目立たないようになっています
画面は強化ガラス「Gorilla Glass 7i」(Corning製)を採用し、1.5mの高さからの落下にも対応した画面が割れにくい構造をなっているため、日常からアウトドアまでのさまざまなシーンで安心して使うことができます。また高温や高圧の防水にも対応したIPX6およびIPX8、IPX9準拠の防水性能およびIP6Xの防塵性能を備え、さらに耐衝撃性能などのMIL規格23項目に準拠しているほか、泡タイプのハンドソープでのまる洗いに対応し、日常的な汚れも手軽に洗い流せ、さらにアルコール除菌にも対応しているため、外出先でも清潔に保てるなど、毎日触れるスマホをいつでも清潔に利用できます。
リアカメラはソニー製の高画質センサー「LYTIA 600」を採用し、約5030万画素CMOS/広角レンズ(F1.88)の高画素カメラとフリッカーセンサー、AIによる画像処理によって夜景は明暗を鮮明に、人物撮影では自然な背景ぼけを活かした撮影が可能で、誰でも手軽にさまざまなシーンをキレイに撮影できます。また撮影した写真や動画はmicroSDカード(最大2TB)に保存可能なため、容量を気にせず保存できます。さらにポートレート撮影ではカメラセンサーとAIによる画像処理によって自然な背景ぼけを活かした撮影が可能です。人物を印象的に撮影でき、ナイトビジョン撮影では暗い場所でも明るく鮮明に描写しながら、白飛びを抑えた自然な色合いで撮影できます。

リアカメラの出っ張り具合はかなり少なめで、背面を下にして置いてもカタカタしたりはしませんし、ケースを装着したらほぼフラットになりそうです。またフレームも樹脂(ガラス繊維強化ポリアミド:PA-GF)製なのでアンテナラインもなく、すっきりした見た目となっています

カメラの撮影(ファインダー)画面(画像=左)とその他のモード(画像=右)。モードは「写真」や「動画」、「ナイトビジョン」、「ポートレート」、「プロ」、「スキャン」、「パノラマ」、「最大画素」、「フォトブース」、「構図ガイド」、「スローモーション」、「タイムラプス」、「デュアル撮影動画」が用意されています。なお、デジタルズームは写真が最大8倍、動画が最大6倍です

標準カメラアプリの設定画面。項目は少なめで、シャッター音に関する項目はなく、シャッター音はメーカー版でも消せません。撮影アシスタントでは「補助グリッド」と「水平マーカー」のオン・オフができ、撮影方法では「ジャスチャー自撮り」や「自動スマイルキャプチャ」、「画面をタップして撮影」が利用できます
その他の仕様ではUSB Type-C端子および3.5mmイヤホンマイク端子、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC Type A/B、Wi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)、Bluetooth 5.4、位置情報取得(A-GNSS)、緊急速報メール、ハイレゾ音源など。ワンセグやフルセグ、赤外線通信、ワイヤレス充電には非対応。携帯電話ネットワークの対応周波数対は以下の通りで、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)となっており、sXGPや地域・自営BWA、ローカル5Gにも対応しいます。
[arrows We3 M09]
5G NR: n1, n3, n28, n41, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 8, 12, 18, 19, 28, 38, 39, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, II, Ⅳ, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

arrows We3の各色の側面の様子。側面は背面と同様にアクリル系UV硬化塗装処理が施され、背面と同じ色味です。左側面にあるアクションキーは初期状態では「1回押す」に「デジタルアシスタント」が設定されているだけですが、設定で1回押すの割り当てを変更できるほか、「2回押す」や「長押しする」に好きなアプリを割り当てられます

arrows We3の左右側面。左側にはnanoSIMカード(4FF)およびmicroSDカードのスロット(トレイ)とアクションキー、右側には音量上下キーと電源キーが配置されており、電源キーはライトブルーとホワイトではシルバーのアクセントカラーになっています

カードスロットのトレイを引き出したところ。トレイはSIMピンを使わずに爪などを引っ掛けて開けるタイプ。最近はエントリーモデルでも外部ストレージスロットに対応していない機種が増えてきただけでに貴重だと思われます

arrows We3の上下側面。上側にはサブマイクのみ、下側には外部スピーカーとUSB Type-C端子、メインマイク(受話口)、3.5mmイヤホンマイク端子が配置されています。なお、スピーカーは画面の上部ベゼルにある通話など用のスピーカー(送話口)とのデュアルステレオスピーカーとなっています
OSはAndroid 16をプリインストールしており、簡単な文章やキーワードで質問を入力すると、AIが解決方法やスマホ内の設定項目を案内するQAサポート機能を搭載し、良くある問い合わせ内容をもとにスマホの使い方や設定をサポートしてくれます。また見知らぬ番号から着信があった際には通話内容を録音する旨を相手へ自動で通知して迷惑電話を抑止し、海外からの着信を一括で拒否することも可能で、さらに特殊詐欺の事例をもとに電話帳に登録されていない相手との通話内容をAIが解析して特殊詐欺の可能性がある場合にはユーザーへ警告を表示します。
アプリトレーやシンプルなレイアウトなどの利用スタイルに合わせてホーム画面をカスタマイズでき、大きな文字で見やすい「シンプルホーム」にも対応しているため、画面に表示される文字やアイコンを見やすく表示でき、初めて利用する方でも安心して使うことができます。また「ジュニアモード設定」では「Google ファミリーリンク」やホーム画面設定、防犯ブザー機能などといった子供向けの機能をまとめて設定でき、利用時間やアプリ利用制限も簡単に設定可能であるため、子供が使う場合でもしっかりとサポートしてくれます。その他、文字入力も「Super ATOK ULTIAS」によって文字入力キーボードを好みに合わせてカスタマイズでき、「ATOKキーワードExpress」に対応しているため、最新キーワードが予測変換候補へ反映されます。

音量設定画面(画像=左)と初期アプリ追加画面(画像=右)。メーカー版ではGoogle スプレッドシートやGoogle ドキュメント、Google スライド、パープレ、Microsoft Copilotの6つのみと少なめ

ストレージ画面(画像=左)と拡張メモリ画面(画像=右)。128GBストレージモデルでは初期設定直後に18GBほど使っており、残りが110GBくらい。拡張メモリは初期状態でAI自動となっており、確認時は4GBが割り当てられていましたが、最大で16GBまで追加できます

端末情報(画像=左)と規制情報(画像=右)。メーカー版では日本の電波法に基づく工事設計認証(R)の番号が「202-JWM014」、電気通信事業法に基づく技術基準適合認定(T)の番号が「HP26-0005202」、またFCC IDは「2BEPUFMP204」。なお、中国製(MADE IN CHINA)です

ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」(v11)の結果。総合スコアが58万ちょっとで、発熱も少しある感じですが、実際の操作感は同じような総合スコアの他のエントリースマホと比べても明らかによく、WebブラウザーやSNSなどを使っている限りでは変な引っ掛かりや待たされることなく使えるため、誤操作も少なくて済みそうです
このようにarrows We3はSoCのスペックだけを見ると、arrows We2から「ダウングレードではないのか?」といったようにも思えますが、使ってみると、画面のリフレッシュレート向上や徹底したチューニングのおかげでかなり操作感は良く、他のメーカーでは同じようなベンチマークスコアでもかなり緩慢な動作の機種もあったりする中でしっかりと使えるようになっていると感じられました。
またカメラもシングル構成ですが、1〜2倍くらいなら十分に使えますし、arrowsならではの便利な機能が詰まっているため、スマホの価格を抑えたいという人には良い選択肢になるのではないでしょうか。気になる点としてはしっかりとチューニングして快適な動作を実現しているということなので、今後のソフトウェア更新や使っていく上で蓄積されていくデータなどの影響が心配ですが、発売後のサポートにも期待したいところです。
| 製品名(読み方) | arrows We3(アローズ ウィースリー) |
| サイズ | 約155.5×72.9×8.9mm |
| 質量 | 約189g |
| 本体色 | ライトブルー、ブラック、ホワイト |
| ディスプレイ | 約6.14インチTFT液晶 Super HD+(900×1984ドット) 最大120Hzリフレッシュレート 最大輝度1000nits |
| チップセット(SoC) | MediaTek Dimensity 6300 |
| CPU | オクタコア(2.4GHz Cortex-A76×2+2.0GHz Cortex-A55×6) |
| GPU | デュアルコア(1000MHz Mali-G57 MC2) |
| 内蔵メモリー(RAM) | 4GB、8GB(LPDDR4X) |
| 内蔵ストレージ | 64GB、128GB(UFS) |
| 外部ストレージ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大2TB) |
| リアカメラ | 約5030万画素CMOS(1/1.95型)+広角カメラ(F1.88) |
| フロントカメラ | 約800万画素CMOS(1/4.0型)+広角レンズ(F2.0) |
| バッテリー容量 | 5000mAh(取外不可) |
| 外部接続・充電端子 | USB Type-C(USB 2.0、OTG) |
| 急速充電 | ⚪︎(PD3.0) |
| ワイヤレス充電 | ー |
| 連続待受時間(LTE) | 約610時間 |
| 連続通話時間(VoLTE) | 約2280分 |
| 充電時間 | 約90分 |
| 生体認証 | 指紋、顔 |
| 防水/防塵/耐衝撃 | ○(IPX6、IPX8、IPX9)/○(IP6X)/○(MIL) |
| FeliCa/NFC | ○/○ |
| ワンセグ/フルセグ/FMラジオ | ー/ー/ー |
| ハイレゾ音源 | ○ |
| 位置情報取得 | GPS、GLONASS、Beidou、QZSS、Galileo |
| 無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠 |
| Bluetooth | Version 5.4 |
| テザリング同時接続数 [Wi-Fi/USB/Bluetooth] |
10台/1台/4台 |
| 赤外線通信 | ー |
| SIM | nanoSIMカード×1+eSIM(デュアルSIM) |
| OS | Android 16 |
| メーカー | FCNT |
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