Surface ProとiPadは似て非なるもの?! |
日本マイクロソフトが6月7日から発売を開始した「Windows 8 Pro」搭載のタブレットPC 「Surface Pro(サーフェス プロ)」。
3月に発売されたARMコアCPUに対応した「Window RT」搭載のタブレットPC「Surface RT(サーフェス アールティ)」と違い、Intel製のx86コアCPU「Core i5ー3317U」を搭載するというようにフルスペックのWindows 8を搭載したPCで、中身的にはごくごく普通のPCだ。
前回はSurface Proの外観について紹介したが、今回は気になる他のタブレット、特に競合となりそうなApple製タブレット「iPad」との比較を行ってみたいと思う。
Surface ProとiPad(第三世代)のサイズ比較。iPadの4:3スクリーンの方が横画面でも縦方向の表示領域が広くて使いやすいと感じることもある。
厚みは倍ぐらいの差がある。Surface Proは丸みはないものの台形をしてるので、持ちづらいと言うことはない。
Surface Pro(ストレージ128GB)の重さは917g。タブレットとしては重量級。
ACアダプタは243g。セットで持ち歩くと1160gとUltrabookの本体に近い重さとなる。
iPadの重さは677g。500g台のタブレットが出てきているので決して軽いとは言えないが、Surface Proよりは明らかに軽い。
iPadに普段使用しているフリップカバーを付けて計量してみると904gとなった。900g台のタブレットを持ち歩いて使用していたと思うとSurface Proの重さも許せる気がしてきた。
iPadといえばタッチに特化したユーザーインターフェース(UI)と豊富なアプリが魅力のタブレット端末だ。大画面で楽しめるゲームなども充実し、さらに実用性の高いクリエイター向けのアプリも豊富にある。
急速にさまざまなバリエーション展開するAndroidタブレットでも、アプリに関してはまだ歴史は浅いためこの分野を超えるのは簡単ではないだろう。
本物のように配線して音作りができるスタジオアプリ「Tabletop」
このようにiPadならではの使い方ができるのが最大の魅力だが、日本語入力の語彙を含めると完璧とは言えない文字入力や、基本的にはiTunes経由でしかファイルのやりとりできないなど不自由に感じる部分もある。
とはいえ、パソコン的な使い方をするには少し手間が掛かるが、一回り小さい9.7インチディスプレイを搭載したiPad miniの登場で、用途に合わせてサイズを選べるようになり、ネットやメール・アプリを使うなら満足度の高いタブレットであることは間違いないだろう。
タッチ操作に特化したスタート画面
さて、Saface Proは基本PCなので、やりたいと思ったソフトをインストールすれば、タブレット端末でもビジネスユースや本格的な写真編集・動画編集・音楽製作などにも使用できる。
ここが、Surface Proの強みだ。あれこれ遠回りをしたり、妥協して使うのではなく、本物のソフトを使えば良い。標準でオフィスアプリ「Office Home & Business 2013」(単品売価¥36,540)が付属する点を魅力的と感じる人もいるのでないだろうか。
エクセル・ワード・パワーポイント・ワンノートなどがすぐに使える
実用性が非常に高いのだが、サスペンド状態になってからの起動に数秒を要するので、iPadのようにすぐに起動して調べ物ができるといったレスポンスの良さが残念ながらない。
Surface Proは持ち歩けるWindows PCとして考えれば大きさ・重さは苦にならない。しかしながら、手軽さや豊富なアプリを楽しむのであれば断然iPadの方が断然良い。さらにiPadは豊富なアクセサリーもあり購入後も楽しめる。
一方で、AndroidタブレットとiPadではそれぞれ甲乙の付け方があったが、Surface ProとiPadでは完全に用途が違うためタブレットとして比較することにあまり意味がないように感じた。
次回は、Windows 8を含めた使い勝手についてチェックしてみたいと思う。
記事執筆:mi2_303
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Surface Pro - S-MAX -
・Surface RT - S-MAX -
・Microsoft Surface