NTTドコモ、au by KDDI、ソフトバンクモバイル――新しいAppleのスマートフォン「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の各社の対応周波数帯をチェック


対応周波数帯で快適度が異なる!?

Appleから新しいスマートフォン「iPhone 5s」と「iPhone 5c」が発表されました。それぞれ製品カテゴリーの異なるモデルで、iPhone 5sが新しいよりパワフルなチップセットや指紋センサーを搭載したパワーコンシューマーおよびビジネスよりの製品、iPhone 5cがポップでカラフルな見た目も楽しいより広い層に向けた製品となっています。

また、日本国内においては、これまで「iPhoneシリーズ」を販売してきたソフトバンクモバイルとau by KDDIに加え、新たにNTTドコモも参入し、大手3事業者が三つ巴での販売合戦が繰り広げられることになります。

その購入ポイントの焦点の1つになるのが、昨日、連載「スマホのちょっと深いとこ」でも取り上げたiPhone 5sとiPhone 5cの対応周波数帯と各携帯電話事業者が提供している周波数帯のマッチングとなります。

そこで、今回は、もう一度、各携帯電話事業者が提供している通信方式・周波数帯と新しいiPhone 5sとiPhone 5c、そして、既存モデルの「iPhone 5」を加えた対応周波数帯について紹介したいと思います。


まずはじめに、日本国内における各携帯電話事業者のiPhone 5sとiPhone 5cの発売日と事前予約開始日についてまとめておきます。各社横並びとなっており、今後発表される料金・キャンペーンなどが周波数帯のほかでは、大きな購入ポイントとなってくるでしょう。

◯発売日と事前予約開始日

通信事業者 発売日 事前予約開始日
iPhone 5s iPhone 5c iPhone 5s iPhone 5c
NTTドコモ 9月20日 9月20日 9月13日16時
au by KDDI
ソフトバンクモバイル

次に、日本国内で発売されるiPhone 5sとiPhone 5cのモデル(SKU)ですが、AppleのWebページ「Apple – iPhone 5 – View countries with supported LTE networks.」によると、iPhone 5sが「A1453」、iPhone 5cが「A1456」となります。これらは、ともに同じ以下のような通信方式・周波数帯に対応しています。なお、iPhone 5は、ソフトバンクモバイルが「A1429(GSM model)」、au by KDDIが「A1429(CDMA model)」です。

◯iPhone 5sおよびiPhone 5cの対応する通信方式と周波数帯

通信方式 周波数帯
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B 800/1700・2100/1900/2100MHz
UMTS(W-CDMA)/HSPA+/DC-HSDPA 850/900/1700・2100/1900/2100MHz
GSM/EDGE 850/900/1800/1900MHz
LTE Bands 1/2/3/4/5/8/13/17/18/19/20/25/26

LTEは、Band1が2100MHz、2が1900MHz、3が1800MHz、4がAWS(1700MHz・2100MHz)、5が850MHz、8が900MHz、13が700MHz、17が700MHz、18が800MHz、19が800MHz、20が800MHz、25が1900MHz、26が850MHzとなります。

このうちBand1がNTTドコモやau、ソフトバンク、Band3がNTTドコモ(2013年提供予定)やイー・アクセス、Band8がソフトバンク(2014年提供予定)、Band18がau、Band19がNTTドコモ、Band21がNTTドコモとなっています。一方で、これから国内で割り当てされる予定の700MHz帯は、Band28ですのでiPhone 5sおよびiPhone 5cでは非対応となります。

さらに、iPhone 5sおよびiPhone 5cともに「TD-LTE」に対応したモデルもありますが、国内でTD-LTEと互換性があるとして提供されいてるソフトバンクグループのWireless City Planningが提供する「AXGP」方式による「SoftBank 4G」、そして、KDDIグループのUQコミュニケーションズが10月から提供予定の「WiMAX 2+」方式によるサービスは、ともにBand41なので非対応となります。

これらを各携帯電話事業者が提供しているサービスでまとめると以下のようになります。

◯各社の通信方式・周波数帯とiPhoneシリーズの対応状況

携帯電話事業者 サービス名(通信方式) 周波数帯 iPhone 5s iPhone 5c IPhone 5
NTTドコモ FOMA(W-CDMA) 800
1700
2100
Xi(LTE) 700(予定)
800
1500
1700
2100
au by KDDI 1X WIN(CDMA 1X Rev.A) 800
2100
au 4G LTE(LTE) 700(予定)
800
1500
2100
ソフトバンクモバイル
イー・アクセス
SoftBank 3G(W-CDMA) 900
1500
2100
EMOBILE 3G(W-CDMA) 1700
SoftBank 4G LTE(LTE) 900(予定)
2100
EMOBILE LTE(LTE) 700(予定)
1700

※FOMAプラスエリア(800MHz帯)のうちBand6には対応しているものの、Band19(いわゆる“新800MHz”)は非対応(参照:iPhone新機種はドコモでも、9月20日発売 – ケータイ Watch)。

NTTドコモのLTEは、800および1700、2100MHz帯に対応しており、現在、2100MHz帯をベースにエリア展開を行っていますが、まもなく東名阪バンドの1700MHz帯も積極的に展開すると見られ、そうなってくると「トリプルLTE」となります。エリア面では、W-CDMAの800MHz帯をいかにLTEに移行できるかが焦点となりそうです。

続いて、auのLTEは、800および2100MHz帯に対応しており、現在、800MHz帯をベースにエリア展開を行い、2100MHz帯で20MHz幅による下り最大150Mbpsのサービスまでの超高速サービスを提供していますので、それらに対応できます。残念なのは、Android搭載機種ではさらに1500MHz帯にも対応する「トリプルLTE」で細かなフォローも行われているということですが、iPhone 5sおよびiPhone 5cではそれらは利用できないという点でしょう。とはいえ、800MHz帯による実人口カバー率はすでに97%、今年度末に99%になりますので、つながるという意味ではかなり優位かと思います。

最後に、ソフトバンクのLTEは、2100MHzとイー・アクセスの1700MHzの「ダブルLTE」と、現在のiPhone 5と変わりませんが、来年にもプラチナバンドの900MHz帯でのサービスを提供予定で、iPhone 5sおよびiPhone 5cは対応していますので、これらがはじまるとauに近づけるのかもしません。

記事執筆:S-MAX編集部

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