Googleブランドの6インチスマホ「Nexus 6」の気になるところをまとめて紹介!

Googleブランドの「Nexus」シリーズとして日本国内でもいよいよ明日12月11日(木)に発売されるスマートフォン(スマホ)「Nexus 6」(Motorola Mobility製)。約5.96インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイを搭載した大画面モデルで、従来のNexusシリーズの中で最も大きなスマホとなります。

すでに当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では外観などを中心とした写真および動画による紹介記事や同じく大画面モデルとして今年9月に発売された「iPhone 6 Plus」などとの比較記事、性能をチェックすべくベンチマーク記事などを掲載してきましたが、今回はこれら以外の気になる点をまとめて紹介したいと思います。

◯防水なの?
当初、発表されたときに「Waterproof」という記述があったため「防水」とされていましたが、実際には「防滴」仕様であり、以前、同じMotorola Mobility製で防滴仕様としてソフトバンクモバイルから発売された「RAZR M 201M」ではIPX2相当とされていましたが、Nexus 6は国際規格IEC(または日本規格JIS)の試験法に準じるほどの防滴ではなく、IPXなどの表記もないということです。

そのため、本体下部のmicroUSB端子は「キャップレス防水」というわけではなく、濡れたりすると故障してしまいますし、本体上部を良く見れば、防水機種では採用しないスライド式のSIMカードスロットだったりしていました。

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本体下部側面にはmicroUSB端子が配置


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本体上部側面には3.5mmイヤホンマイク端子やSIMカードスロットが配置。なお、イヤホンマイク端子もキャップレス防水ではないとのこと



◯再起動せずにSIMカードの抜き差しできる?
SIMカードスロットに触れたのでついでにSIMカードを抜き差しするときに再起動するかどうかを確かめてみましたが、特に何の通知や再起動などもなく、SIMカードの抜き差しができました。

普通はSIMカードは差しっぱなしにして利用すると思いますのであまり気になる人は多くはないとは思いますが、海外などに行ったりして現地のプリペイドSIMカードを利用する場合などで、頻繁にSIMカードを抜き差しする人には便利だと思われます。なお、Nexus 6のSIMカードサイズはnanoSIMカード(4FF)となっています。

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SIMカードの抜き差しは再起動なし!



◯起動時間は?
最近の機種ではほとんど再起動などをせずに使い続けても問題はありませんが、電池が切れた時などで起動する際には起動時間が気になったりすることもあるでしょう。何度か起動をした結果、おおよそ50〜55秒となりました。参考までに以下に起動時の動画を掲載しておきます。




◯スクリーンショット撮影時の音は消せる?
うまく利用すれば便利な画面を画像として保存できる「スクリーンショット」(画面キャプチャー)機能。Nexus 6ではAndroid 4.0(開発コード名:IceCream Sandwich)からOS標準で対応する音量下キーと電源キーの同時長押しでスクリーンショットが撮影できます。

また、通常、スクリーンショット撮影時にはカメラ撮影時のシャッター音と同じように音が鳴ります。このスクリーンショット撮影音は機種によってはマナーモード(サイレントモード)にするとスクリーンショット撮影時は音が鳴らないようになったりしますが、残念ながらNexus 6はマナーモードにしても音が鳴っていました。

なお、同じNexusシリーズでもタブレットだからか「Nexus 9」(Wi-Fiモデル)はマナーモードにすることで音が鳴らなくなっていました。

外出中などにスクリーンショットを撮影すると音が鳴り、カメラ撮影と間違われたりすると困るので鳴らないようにして欲しいと同時に、確かに画面解像度が高くなっているのでカメラのファインダーをスクリーンショットとして保存することで盗撮できてしまうという問題もあり、悩ましいところではあります。

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スクリーンショットを撮影すると通知バーに表示されます



◯マルチタッチは何点?
ディスプレイは強化ガラス「Gorilla Glass 3」(Corning製)に覆われており、約5.96インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイを搭載しています。もちろん、ディスプレイはタッチパネルに対応しており、同時にタッチできるマルチタッチは最大10点まで認識します。

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これだけ画面が広いと10カ所をタッチしやすいですね!



◯デフォルトの日本語入力アプリは?
これまで「素の状態のAndroid(Pure Android)」であっても日本語入力アプリは「iWnn」(オムロン製)がプリインストールされていましたが、Nexus 6と同時に発表されたタブレット「Nexus 9」ではiWnnではなく、「Google 日本語入力」がプリインストールされており、Nexus 6でも同じようにiWnnではなく、Google 日本語入力がプリインストールされています。

一方、同じPure AndroidでAndroid 5.0 Lollipopにアップデートした「Nexus 5」や「Nexus 7」などは以前と同様にAndroid 5.0 LollipopでもiWnnとなっています。

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今後はAndroid標準の日本語入力アプリはGoogle 日本語入力になる模様



◯プリインストールアプリは?
プリインストールアプリは以下の通り。Pure Androidということで少なく、Y!mobile版も特に追加アプリはない模様で、メールはMMSとして「メール」アプリで扱われます。なお、ホームアプリはGoogle Playストアでも配布されている「Google Nowランチャー」です。

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プリインストールアプリ一覧


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Nexus 6のホームアプリ(Google Nowランチャー)の購入時の状態



◯標準WebブラウザーとUserAgentは?
標準Webブラウザーは上記の通りに「Chrome for Android」で、UserAgentは以下の通り。Chromeのバージョンはアップデートすると変更されるのでご注意ください。
Mozilla/5.0 (Linux; Android 5.0; Nexus 6 Build/LRX210) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/39.0.2171.59 Safari/537.36

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◯カメラの画質は?
あまり注目されていないかもしれませんが、Nexus 6のリアカメラはソニー製の1/3.06インチ約1310万画素「Exmor RS for mobile」(型番「IMX214」)を採用しています。センサーサイズこそ「Xperia Z3」などよりも小さいですが、兄弟といったところでしょうか。最近は「Ascend Mate7」など、このIMX214を搭載した機種が増えています。

カメラ機能はAndroid 5.0 LollipopのNexus 5などと同じで、以前に「スマホのカメラの実力を探る!カメラの画質の善し悪しは自分次第?「Lollipop Raw Camera」を使ってみた【Androidアプリ】 - S-MAX」で紹介したようにアプリを追加することでRAW保存もできるようになっています。

標準カメラはシンプルで画面に表示されているシャッターボタンを触るか、音量下キーを押すと写真が撮れます。また、撮影した写真は画面の右端から左にスライドするとアルバムが表示されます。

以前はファインダーに小窓で撮影した写真があり、そこをタップするとアルバムが表示されるということが多かったように思いますが、小窓がなくなって写真がすぐに見られないと思っていた人はひとまずいろいろとスライドさせてみたりしてみるのも良いのではないでしょうか。左端から右にスライドさせると、メニューが出てきたりしますが(;´Д`)

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Nexus 6のカメラファインダー画面


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Nexus 6のカメラメニュー画面


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Nexus 6のカメラ設定画面


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Nexus 6のカメラファインダーから撮影した写真を表示するところ


実際に撮影した写真を掲載しておきます。被写体がいまいちですみません。比較に「iPhone 6 Plus」とNexus 5で撮影したものも置いておきます。なお、表示しているのはリサイズのみを行ったもの、リンク先は撮影した画像そのままで、各機種とも購入時のまま設定をいじらずに撮影しています。

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Nexus 6でチャーハンを撮影


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iPhone 6 Plusでチャーハンを撮影


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Nexus 5でチャーハンを撮影


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Nexus 6でクリスマスツリーを撮影



◯対応周波数帯は?
Nexus 6はY!mobileから発売されるものも、Google Playストアから発売されるものもSIMロックのかかっていないSIMフリーとなっています。そのため、NTTドコモやau、ソフトバンクモバイル、それらの仮想移動体通信事業者(MVNO)などのSIMカードを装着して利用することが可能です(APN設定が公開されている場合)。

しかしながら、仮に利用できたとしても対応する通信方式や周波数帯が各携帯電話網にマッチしていないと快適には使えません。

Nexus 6には以前に紹介していますが、北米版とグローバル版が用意されていますが、Y!mobileなどから日本国内で販売される製品はグローバル版になります。そのため、今後提供予定の周波数帯も含めるとFDD-LTEでは700MHz(Band 28)および900MHz(Band 8)、1800MHz(Band 3)、2100MHz(Band 1)、TD-LTE(AXGPおよびWiMAX 2+を含む)では2500MHz(Band 41)、3G(W-CDMA)では900MHz(Band 8)および1700MHz(Band 4)、2100MHz(Band 1)で利用できます。

例えば、FDD-LTEおよびTD-LTEにおいて各社で利用可能な周波数帯は以下のようになります。
周波数帯700MHz900MHz1800MHz2100MHz2500MHz
docomo
au by KDDI
SoftBank
Y!mobile
※ SoftBankおよびY!mobileは契約する内容によって利用できる周波数帯が異なります。

なお、キャリアアグリゲーション自体には対応しているものの、日本国内での周波数帯の組み合わせでは利用できないため非対応となっており、また、VoLTEにも対応していません。

試しにau回線のMVNOサービス「mineo」を利用してみたところCDMA 1Xに対応していないため、ダイヤラー(電話)で「*#*#4636#*#*」(サービスメニュー)を呼び出し、通信方式を「LTE(only)」に固定したりすることで利用できていましたが(もちろん、APNの設定も行います)、上記の表の通り、あまりオススメはできません(Nexus 5でmineoを利用する場合と同様に「通信サービスなし」と出たりしますし)。

19Nexus 6にmineo(au)のSIMカードを装着するところ


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記事執筆:memn0ck


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