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6インチスマホ「Nexus 6」をベンチマーク! |
いよいよ今週木曜の12月11日に「Y!mobile」から発売されるGoogleブランドの最新リファレンスモデル「Nexus 6」(Motorola Mobility製)。日本国内ではY!mobileのほか、Google Playストアでも販売される予定ですが、現時点ではまだ「近日発売」となったままとなっています。
Nexus 6は約493ppiという高精細な約5.96インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイや最大2.7GHz駆動のクアッドコアCPU(Qualcomm製「Snapdragon 805」)、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載した「Nexus」シリーズの中でもかなり高いスペックとなっているスマートフォン(スマホ)で、Y!mobileでも発表会において「パフォーマンスを重視するユーザー向け」と説明しており、価格も前回の「Nexus 5」と比べるとかなり高額となっています。
最も気になるのはその"約6インチ"という大画面を搭載したことによるサイズ感だと思われますが、その点については前回に「iPhone 6 Plus」などとの比較を交えて紹介しました。
そこで、今回は新しいプラットフォーム「Android 5.0(開発コード名:Lollipop)」と現時点での最高ハードウェアといっても過言でもない組み合わせでどの程度の性能があるのか、各ベンチマークアプリを用いて測定してみましたので紹介したいと思います。
まず、Nexus 6の外観や詳細な製品情報については上記のiPhone 6 Plusとの比較記事や以下の記事を参照してください。
・Google、Android 5.0 Lollipopを搭載した防水対応のMotorola Mobility製6インチスマホ「Nexus 6」を発表!WQHD有機ELや2.7GHzクアッドコアCPU、3GBメモリーなど最高スペックで11月中に発売 - S-MAX
・ワイモバイル、Googleブランドの新しい6インチスマホ「Nexus 6」を発売へ!Nexus 5に続き、国内携帯電話会社では唯一販売に - S-MAX
・Googleが最新機器をメディア向けに披露!まずはAndroid 5.0 Lollipop搭載6インチスマホ「Nexus 6」を写真と動画でチェック――Google Playストアでは12月上旬に発売【レポート】 - S-MAX
アプリケーションチップセットはQualcomm製Snapdragon 805を採用した「APQ8084」となっており、スペック的に近いのはサムスン電子製「GALAXY Note 4」や「GALAXY Note Edge」などでしょう。
とはいえ、GALAXY Note Edgeを含めて日本で発売されているWQHDディスプレイを搭載したAndroid搭載スマホは若干もたつきがある場合があり、どうしてもフルHD(1080×1920ドット)ディスプレイを搭載した機種のほうが動作速度は快適だったりします。
一方、Nexus 6はOSがAndroid 5.0 Lollipopに変わっている点、メーカー製やキャリア(携帯電話会社)製のさまざまなアプリがプリインストールされていない点などで動作速度面で期待が持たれ、実際に少し使った限りではGALAXY Note Edgeなどよりはもたつきも少ないように思われます。
もちろん、負荷の高い処理をすると同じ構成でディスプレイのみフルHDのものと比べると重くなるとは思われますが……。以下に以前にも掲載したNexus 6を操作している動画を紹介しておきます。
さて、では、ベンチマークを行った結果を紹介したいと思います。ベンチマークアプリは「AnTuTu Benchmark」(以下、AnTuTu)および「3D Mark - The Gamer's Benchmark」(以下、3D Mark)、「Quadrant Standard Edtion」(以下、Quadrant)の3つでそれぞれ3回実行しました。なお、各アプリでは初期状態のまま測定を行い、3D MarkではUnlimitedモードで計測しています。
【Nexus 6の各ベンチマークの総合点まとめ】
アプリ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
AnTuTu | 49350 | 49473 | 49549 | 49457 |
3D Mark | 23558 | 23572 | 23507 | 23546 |
Quadrant | 13491 | 13130 | 13291 | 13304 |
単純に総合点だけで言えば、AnTuTuの他機種との比較においてはGALAXY Note 4よりも高いようです。また、フルHDディスプレイのAscend Mate7やGALAXY S5、Xiaomi Mi4などよりも上となっています。また、3D MarkのUnlimitedモードではiPad Air 2やGALAXY S4 4G+よりも高くなっている一方、Nexus 9よりは低くなっています。
現状ではハイエンドなアプリケーションチップセットの問題で、せっかくAndroid 5.0 Lollipopで64bitに対応したものの、Nexus 6では64bit対応ではないのが少し残念ではありますが、WQHDディスプレイを搭載したAndroidスマホとしては最高のパフォーマンスなのではないでしょうか。
記事執筆:memn0ck
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