LINEクリエイターズスタンプの分配率などが変更へ!

LINE Corp.は26日、同社が提供・運営するスマートフォン(スマホ)など向け無料通話・無料メールサービス「LINE(ライン)」( http://line.me )のトークで使える「LINEスタンプ」をユーザーが制作・販売できる「LINEクリエイターズスタンプ」の審査・販売状況改善に向けた今後の取り組みおよび制度変更についてお知らせしています。

まず、大きな変更としては現在、ユーザー(クリエイター)が申請して販売したことで得られる収益は販売価格100円×販売セット数(1セット40個)に分配率50%をかけたものとなっていますが、これが2015年2月1日(日)以降に申請して販売するスタンプについては35%に引き下げられます。

また、分配率変更によって得られるLINE Corp.側の金額を投じて、システムの抜本的な改善を行い、2015年春頃をめどにスタンプを探しやすくするためのカテゴリー追加、さらに、要望が多いスタンプ審査の迅速化を行なうとしています。

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カテゴリー登録時管理画面(イメージ)


LINEクリエイターズスタンプは今年4月に審査受付を開始し、すでに3万6千件以上が販売される規模となっています。

それに伴い、スタンプの審査が遅い・探しづらいなどの不便を感じるユーザーが増えており、、これらの問題を解決して、クリエイターがよりスタンプを販売しやすく、LINEユーザーがより購入しやすくなるようにいくつかの変更を実施します。

スタンプは日々増加しているため、現状のスタンプショップでは探しづらい、買いづらいという意見が多数あるということで、見やすくかつ探しやすくなるようにスタンプショップ内にカテゴリー機能を追加します。

また、カテゴリーだけでなく、スタンプショップ全体において、埋もれがちなスタンプを積極的に特集でピックアップするなど、LINEユーザーにとって見つけやすく、買いやすいように大幅リニューアルを予定しているとのこと。

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スタンプショップ(イメージ)


さらに、クリエイターから多くの要望がある「審査期間の短縮化」についてはすでに最優先の課題として対応しているとのことで、具体的には審査スタッフを大幅拡充し、審査体制のスピードアップに取り組んでいるほか、大量のスタンプ登録データを迅速に処理できるようシステム面の改修を行っているということです。

これにより、早ければ2015年2月前後にシステム改善が完了し、販売開始までの期間が大幅に短縮化される見込みだとしています。

この他、審査期間の短縮化とともに多くの要望がある審査内容についても審査ガイドラインのQ&Aなどを公開し、クリエイターにとって参加しやすいマーケット作りを心がけていくとしています。

一方、分配率の変更は現在はまず同社とユーザーとで売上総額の50%ずつとし、その後、同社はアプリ配信マーケット「Google Playストア」や「App Store」などに支払っている形となっていますが、まずアプリ配信マーケットなどに支払う手数料として30%を引き、その後、同社とユーザーで残りの70%を分けるようになります。

つまり、LINEクリエイターズスタンプを制作・申請・販売するユーザーの取り分はこれまでの売上総額50%から35%に大きく減額されます。

同社では今年4月のクリエイターズスタンプ登録開始以降、当初の予想を大きく上回る登録があり、審査スタッフの拡充およびシステムの改善が追いつかず、「審査が遅い」や「スタンプが探しづらい」などといった声が多数あり、迷惑掛けしている状態とし、これらを抜本的に改善するためとしています。

LINE Corp.側が得る分配金を審査スタッフの追加拡充およびカテゴリ追加・審査期間短縮などに必要なシステム開発・運営費用に充当するとのこと。

なお、2015年1月31日までに申請を行ったスタンプ、更新中のスタンプ、審査中のスタンプ、リジェクト対応中のスタンプ、すでに販売中のスタンプについては2015年2月1日以降も引き続き旧料率(全体売上の50%)が適用されます。現在作成中のスタンプがある場合には2015年1月31日(土)までに審査申請(リクエストボタンを押下)をするように推奨しています。

また、これまではスタンプの売上が10,000円を超えない限り、振り込み申請を行うことができませんでしたが、少しでも多くのクリエイターに収益を支払えるように2015年2月より最低支払い金額を1,000円に引き下げる予定。

これに伴い、上記の変更に合わせた利用規約の改定は2015年1月上旬を予定しているということです。

記事執筆:memn0ck


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スタンプの審査・販売状況改善に向けた今後の当社の取り組みおよび制度変更について : LINE Creators Magazine