GoogleがMVNOやAndroid Payなどについて言及!

スペイン・バルセロナにて2015年3月2日(月)から3月5日(木)まで開催される世界最大級のモバイル関連展示会「Mobile World Congress 2015(MWC 2015)」の初日3月2日(現地時間)においてキーノート(Keynote)に登壇したGoogle(グーグル)のプロダクト担当上級副社長を務めるSundar Pichai氏が報道があった米国での仮想移動体通信事業者(MVNO)事業参入やモバイル決済サービス「Android Pay」などについて言及しました。

それによると、MVNOについては「数ヶ月以内に何らかの発表をしたい。」と実際に参入に向けて動いていることを認め、一方のAndroid Payについては開発中であることを明らかにしました。

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MWC 2015のキーノートに登壇したSundar Pichai氏

同氏はGoogleが新興国などで提供している気球を使った携帯電話サービスなどを紹介し、それに関連した形で最後に同席したBloomberg BusinessweekのBrad Stone氏の質問に答える形でMVNOやAndroid Payについて説明しました。

MVNOはGoogleではハードウェアやソフトウェアなどのさまざまな形でネットワークサービスを提供しており、例えば、ハードウェアでは「Nexus」シリーズという形で手がけており、直接、利用者と接点を持つことなどによるメリットもあるため、MVNO事業も提供する計画だということです。

そのため、Nexusと同様にMVNOでもAndroidのエコシステムの活用例として示すように、スケールは求めず、ハードウェアやソフトウェアに加えて、ネットワーク(コネクティビティー)を融合したイノベーションを加速させることが目的だとのこと。

Android PayについてはGoogle Walletを利用するためのAndroidのAPIとして提供され、モバイル決済サービスのプラットフォームとして導入されるとのこと。これにより、メーカーが独自で開発する必要がなくなり、手軽にモバイル決済サービスを導入できるようになるということです。

その他、中国市場についても現状、Androidを搭載しつつも「Google Play」やGoogleアプリが提供されていないことについて、メーカーやパートナーからはこれらを利用できるようにしたいという要望を多く受けていることを紹介し、Googleだけの問題ではないため、「今年に提供できることを我々も望んでいる。」とコメントしていました。

記事執筆:memn0ck


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Live from Sundar Pichai's talk at Mobile World Congress - The Verge